解剖生理学から学ぶタンパク質
やっと生理学にきたー!
ここを乗り越えると、ふむふむ、発達障害の問題減少には栄養(サプリ)が使えるかも!ってなります。
既にサプリが有用なことは情報として出まわってるんですが、私的には、なんで?どういう仕組み?ってなってたので、ここに辿り着きました。
では早速、今回の参考動画を貼っときます。
動画で見るほうが理解できる、聴覚優位な方はぜひ動画の方をご覧ください。(私は視覚優位です。)
最初にお話しますが、本題はタンパク質がどういうものかを知ることなので、前回の記事と重複する内容もありますが、あちらは栄養学を学ぶ上で知る必要のあるタンパク質についての内容。こちらは解剖生理学を学ぶ上で知る必要のあるタンパク質についての内容になります。
逆にわかりにくくしてしまうかもしれませんが、例えば数学Aと数学Ⅰを学ぶ上で基礎となる算数は同じものですよね、という感じです。
それでははじめていきます。
タンパク質とは、アミノ酸がたくさん繋がったもの。
アミノ酸とは、アミノ基とカルボキシル基を持つ化合物のことで、炭酸(C)、酸素(O)、水素(H)、窒素(N)からできています。
タンパク質のもとになるアミノ酸は、20種類あります。
アミノ酸のそれぞれの違いは、下の写真のRを囲った四角(□)部分に入るものが違うということです。
例えば、□に入るのが、水素(H)であれば、グリシン、メチル基(CH3)であれば、アラニンを表します。
20種類のアミノ酸の中で、体で十分に作れないので、必ず食事から摂取しなければならない9種類のものを必須アミノ酸と言います。
必須アミノ酸は、フェニルアラニン、ロイシン、バリン、イソロイシン、スレオニン、ヒスチジン、トリプトファン、リジン、メチオニンの9種類です。
アミノ酸とアミノ酸はペプチド結合で繋がっているため、
アミノ酸が2つ繋がったものは、ジペプチド
アミノ酸が3つ繋がったものは、トリペプチド
さらに結合数が増えると、オリゴペプチド
もっとたくさんになると、ポリペプチド
数百個繋がると、タンパク質
となります。
ここで豆知識!
化学では、1、2、3をモノ、ジ、トリと表現します。
これは実は日常用語にも隠されていて、
モノは、モノレール
ジは、ジレンマ
トリは、トリオ
などがあります。
本題に戻ります。
タンパク質は消化酵素でアミノ酸まで分解してから吸収します。
消化管から吸収されたアミノ酸は、体の中で必要に合わせて再び組み立てられ、さまざまなタンパク質に合成されます。
合成されたタンパク質は、ホルモンや酵素として、または、体のいろんな組織を作るために使われます。
よく聞くコラーゲンもタンパク質です。
それだけでなく、糖に変換して、エネルギー源にすることもできます。
ちなみに、このように、糖ではない物質から糖を作る働きを糖新生と呼びます。
猫やライオンなどの肉食動物は、栄養がタンパク質や脂質に偏りがちなので、人間よりも活発に糖新生を行って、足りない糖を補っています。
また、地球上に最も多く存在しているタンパク質は、ルビスコといって、植物の光合成に使われる酵素です。
正式名称は、リブロース1, 5-ビスリン酸カルボキシラーゼノオキシゲナーゼです。
次回、いよいよ、神経伝達物質の話に…と、思いきや、それを理解するための、神経組織の話をします。
ちゃんと、発達障害の話に繋がっていきますよ。