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年代別におすすめの本を紹介しまくる【紀元前・前期編】

 こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!

 今回は、また新しくシリーズ化したい記事を書きました。年代別に分けておすすめの本を紹介しまくるというものです!

 そして、本だけは長い長い歴史があり、年代別にしても紹介しきれないくらい重要な本がたくさんあると思います。

 ということで、今日は思い切って紀元前からはじめてみました!笑

 ただ、あんまり遡りすぎても原始人に到達してしまうので、この記事では、BC2100年からをスタートとします。

 また紀元前も長いので、BC2100年からソクラテス・プラトンの世代以前を前半として紹介します。他は紀元前・後半として後ほど記事にします!

 古代文明の息吹を感じさせる、数千年の時を超えて現代に伝えられたこれらの書物は、当時の文化、宗教、思想、そして人々の暮らしを鮮やかに映し出します。

 まるでタイムマシンに乗ったかのように、古代の世界へと誘う、魅力的な本たちをご紹介しましょう。


1. ギルガメッシュ叙事詩 (紀元前2100年頃)

 メソポタミア文明の都市国家ウルクの王ギルガメッシュの冒険と苦悩を描いた、世界最古の文学作品の一つです。粘土板に楔形文字で刻まれたこの叙事詩は、紀元前3千年紀のシュメールで生まれた物語を基に、バビロニアで完成されたと考えられています。

 ギルガメッシュは、力強く美しい英雄でありながら、傲慢で横暴な一面も持つ複雑な人物として描かれています。彼は親友エンキドゥの死をきっかけに、永遠の命を求めて旅に出ます。その過程で、洪水伝説や不死の秘密を知るウトナピシュティムと出会い、人間の運命について深く考えさせられます。

『ギルガメッシュ叙事詩』は、単なる冒険物語ではなく、友情、死、そして人間の存在意義といった普遍的なテーマを扱っており、現代の私たちにも多くの示唆を与えてくれます。

2. 死者への書 (紀元前1550年頃)

 古代エジプト人が死後の世界をどのように考えていたのかを知る上で、最も重要な資料の一つです。パピルスにヒエログリフで書かれたこの書物は、死者が冥界で無事に過ごせるよう、呪文や祈り、儀式などを詳細に記したガイドブックのようなものです。

 死者への書は、棺の中に納められたり、墓の壁に描かれたりしていました。美しいイラストと共に記された呪文は、死者が冥界の神々を前にした時に唱える言葉や、危険を回避するための方法などを教えてくれます。

『死者への書』からは、古代エジプト人の死生観、宗教観、そして来世への強い信仰を読み取ることができます。彼らは死を終わりではなく、新たな生の始まりと考えていたのです。

3. ハムラビ法典 (紀元前1750年頃)

 バビロニア王ハンムラビが制定した法典で、現存する世界最古の成文法典の一つです。黒い玄武岩の石柱に楔形文字で刻まれた282条の法律は、当時の社会生活を事細かに規定しており、結婚、相続、商業、犯罪など、様々な問題を扱っています。

「目には目を、歯には歯を」という同害報復の原則で知られるハンムラビ法典ですが、身分や性別によって罰則が異なるなど、現代の視点から見ると厳しい面もあります。しかし、法の支配による社会秩序の維持を目指した点で、現代の法律にも通じるものがあります。

『ハンムラビ法典』は、古代メソポタミア社会の法制度、社会構造、そして文化を知る上で貴重な資料であり、法の歴史における金字塔と言えるでしょう。

4. リグ・ヴェーダ (紀元前1700年頃 - 紀元前1100年頃)

 古代インドで編纂された、1028篇の讃歌からなる宗教的文献です。サンスクリット語で書かれたこれらの讃歌は、インドラ、アグニ、ヴァルナといった神々への賛歌や祈り、そして宇宙創造や祭祀に関する神話などを含んでいます。

『リグ・ヴェーダ』は、ヒンドゥー教の最も古い聖典であり、インド思想の源流とも言えます。その内容は、古代インドの人々の宗教観、宇宙観、そして社会生活を理解する上で貴重な手がかりを与えてくれます。

 また、リグ・ヴェーダには、哲学的な思索や詩的な表現も含まれており、文学作品としても高い評価を得ています。

5. 旧約聖書 (紀元前1200年頃 - 紀元前100年頃)

 ユダヤ教の聖典であり、キリスト教でも旧約聖書として尊重されている、西洋文化の根幹をなす重要な書物です。ヘブライ語で書かれた旧約聖書は、天地創造、ノアの箱舟、モーセの十戒、ダビデ王物語など、様々な物語や法律、預言、詩歌を含んでいます。

『旧約聖書』は、神と人間との契約、罪と救済、そして神の約束の地カナンを目指して旅するイスラエル民族の歴史を描いています。その内容は、西洋の倫理観、道徳観、そして歴史観に大きな影響を与えました。

『旧約聖書』は、単なる宗教的な書物ではなく、文学作品としても高く評価されており、多くの芸術作品にインスピレーションを与えてきました。

まとめ

 紀元前に書かれた本が今も読めるってすごいことじゃないですか?

 よく人々は長い歴史のあいだ、受け継いできたなと感慨深くなります。

 これらの紀元前に書かれた本は、現代の私たちにとっても、多くの学びと感動を与えてくれる貴重な遺産です。

 ぜひ、これらの本を通して、古代文明の知恵と魅力に触れてみてください。



【編集後記】
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