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WAYAさんの津島弁ガイド 第7回「お茶をよばれる」

「お茶をよばれる」「ご飯をよばれる」もこの地域独特の言い方の様で、共通語では表現しにくいので、今でもよく使います。 「お茶をよばれる」=お茶をごちそうになる。お茶を飲ませていただく。 「ご飯をよばれる」=食事をごちそうになる。 「よばれる」=いただく もらう   <使用例と共通語訳> 「きんのう、在所で ご飯よばれて」 =「きのう、実家で ご飯をいただいて」 「これおいしそうだで、一つよばれよ」 =「これおいしそうなので、一ついただいて食べよう」   <注記1> 「よばれる」

    • WAYAさんの津島弁ガイド 第6回「じいも」

      おでんのおいしい季節になりましたね。私が一番好きなおでんの具は「じいも」です。今回は、「じいも」の他、野菜や食べ物の言い方をご紹介します。   「じいも」=里芋      「こうらい」=とうもろこし  「ごんぼ」=ごぼう     「ねぶか」=ねぎ  「じゅうろく」=ささげ豆  「なすび」=なす  「こうこ」=大根のつけもの 「かきまし」=まぜごはん  「でぁーこ」=大根  「だいこん」と言っても「でぁーこん」と聞こえるらしい(笑)   <注記> 「ねぶか」と「じゅうろく」は、

      • WAYAさんの津島弁ガイド 第5回「いんちゃん」「机をつる」

        最近、私の姪(津島育ち)がじゃんけんをした際、「私はピー」と言ったので、今回は「いんちゃん」をはじめ、学校でよく使っていたことばをご紹介。 「いん ちゃん しゅ」=「じゃん けん ぽん」 「机をつる」=二人で机を持ち上げて移動させる 「椅子をいざける」「椅子をいごかす」  =椅子を他のところへ移動させる 「ほかる」=なげる なげすてる 「ほうか」=授業と授業の間の10分ぐらいの休憩時間 「げぇげ」=嘔吐 「ぎったんばったん」=シーソー  「どべ」=ビリ、最下位 「ケッタ」=自

        • WAYAさんの津島弁ガイド 第4回「えらい」「こわい」

          第3回で同じ言葉でも意味がちがう「あかん」「いかん」をご紹介しましたが、今回も、同じ言葉でも意味がちがう「えらい」「こわい」   「えらい」=①「ものすごい」、「たいへんな」       ②「体の調子が悪い」「疲れている」       ③「偉大な」(共通語) 「こわい」=①「かたい」 ②「恐ろしい」(共通語)   <使い方例と共通語訳> 「えっらい雨だったなも」「えらいことになってまって」 =「ものすごい雨でしたね」「たいへんなことになってしまいましたね」 「えろう ぎょうさ

        • WAYAさんの津島弁ガイド 第7回「お茶をよばれる」

        • WAYAさんの津島弁ガイド 第6回「じいも」

        • WAYAさんの津島弁ガイド 第5回「いんちゃん」「机をつる」

        • WAYAさんの津島弁ガイド 第4回「えらい」「こわい」

          WAYAさんの津島弁ガイド 第3回「あかん」「いかん」

          同じ言葉でも使う状況によって意味のちがうところが、津島弁の楽しいところ。 「あかん」「いかん」は同じ意味で使うケースもあれば、違う意味もあり、初心者は注意が必要です。 <使い方例と共通語訳> ①    「戸があかん」 =「戸が開かない 開けることができない(状況)」 ②    「学校 いかん」 =「学校へ行かない(意志)」 「行けせん」と言うこともある ③    「そんなことやって あかんがね」 =「それをやっては いけませんよ だめですよ」相手をたしなめる。 ④    「食

          WAYAさんの津島弁ガイド 第3回「あかん」「いかん」

          WAYAさんの津島弁ガイド 第2回「かんこうする かんこうば」

          ローカルのTV番組の中で、飲食店の女将さんが「かんこうしてかんこうして、これを考えた」と話されていたのだけれど、受け手のリポーターさんはよくわからなかったようで、今回は「かんこうする」 「かんこうする」=勘考する よく考える  職人さんや商家では、「よく考えて工夫する」という意味で使う 「かんこうば」=トイレ・便所 <使い方例と共通語訳> 「かんこうばへ行って、かんこうしてくる」 =「トイレで考えてくる」 「かんこうして、かんこうして」 =「考えて考えていろいろ工夫して」 <

          WAYAさんの津島弁ガイド 第2回「かんこうする かんこうば」

          WAYAさんの津島弁ガイド 第1回「かんす」

          最近、津島もずいぶん変わり、なんと天王川公園の中にスターバックスができてしまいました。最近地元民と話すのは、 「昔の津島を知っているのは、私たち世代が最後かも」共感 私も常々、「津島弁(注)を理解できるのは、私たちが最後かも」と危惧していて、 「次の世代に残しておこまい」ということで、このかたちでご紹介することにします。  (注)言葉は家族関係などで混ざるので、津島弁、名古屋弁、尾張弁などの区別は難しいです。ここでは1960年台~1970年台ぐらいに津島で使われていた地域の言

          WAYAさんの津島弁ガイド 第1回「かんす」