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WAYAさんの津島弁ガイド 第7回「お茶をよばれる」
「お茶をよばれる」「ご飯をよばれる」もこの地域独特の言い方の様で、共通語では表現しにくいので、今でもよく使います。
「お茶をよばれる」=お茶をごちそうになる。お茶を飲ませていただく。
「ご飯をよばれる」=食事をごちそうになる。
「よばれる」=いただく もらう
<使用例と共通語訳>
「きんのう、在所で ご飯よばれて」
=「きのう、実家で ご飯をいただいて」
「これおいしそうだで、一つよばれよ」
=「これおいしそうなので、一ついただいて食べよう」
<注記1>
「よばれる」という受け身の形が一般的で、ご飯を出す方が「ご飯をよぶ」とはあまり言わないが、「ちょうだい」「ください」の意味で「よんで」を使うこともある。
「お茶 よんでちょー」
=「お茶 ちょうだい」=「お茶を出してください」
家庭内だけでなく、訪問先で「お茶よんで」という人もいる。訪問先で「お茶を出してください」と言うと、なんて厚かましい人だろうと思うよね。でも、昔の津島では あるある。
「しょうゆ よんで」
=「醤油を ちょうだい」=「醬油を とってください」
「しょうゆ」「しょうゆ」と呼ぶわけではない。
<注記2>
共通語の「ご飯によばれる」は「食事に招待される」で全く違う意味。津島でも「ご飯によばれる」は使います。
<関連>
ご飯をよばれて、帰るときの挨拶は「ごぶれいします」
ご飯をよばれていなくても、会議場などから先に退出するときも「ごぶれいします」