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WAYAさんの津島弁ガイド 第4回「えらい」「こわい」
第3回で同じ言葉でも意味がちがう「あかん」「いかん」をご紹介しましたが、今回も、同じ言葉でも意味がちがう「えらい」「こわい」
「えらい」=①「ものすごい」、「たいへんな」
②「体の調子が悪い」「疲れている」
③「偉大な」(共通語)
「こわい」=①「かたい」 ②「恐ろしい」(共通語)
<使い方例と共通語訳>
「えっらい雨だったなも」「えらいことになってまって」
=「ものすごい雨でしたね」「たいへんなことになってしまいましたね」
「えろう ぎょうさん」
=「えらい たくさん」=「とても たくさん」
「こんなけさぶいと、体がえらいわ」
=「こんなに寒いと、体の調子も悪い、つらい」
「ご飯がこわい」=「ご飯がかたい」
「こわくて食べれん」
=「かたくて、かみ切れないから食べることができない」
<注記>
「ものすごい・たいへんな」の意味の「えらい」はどんどん変化していて、強調の「ど」をつけて
「どえりゃー」「どえらけない(どえらけにゃあ)」などとも使う。最近は「どえらい うまい」を「でらうま」と言ったりするけど、私はあまり使わないです。
<関連>
「恐ろしい」の意味では「おそがい」を使った。「えらい こわい」となると、「とても恐ろしい」か「とても固い」かわからない。「えらい おそがい」の方がわかりやすくて、便利です。