【イタリアで就活・就労】④Decreto Flussi 新規雇用枠
はじめに
以前公開していた2020年11月の記事に
加筆、改訂を加えてまとめました。
ただし個人の経験をまとめた事項であり
イタリアでは
色んな情報が頻繁に変更されるので、
最新の情報は
必ず各自でお調べ頂きますようお願い致します。
Decreto Flussi
前回記事の末尾に
と書いた通り、
就労滞在許可の申請には政府の制限がある。
これはDecreto Flussi(デクレート・フルッスィ)と呼ばれ、
イタリア政府が発表する
何万人分の就労用滞在許可を新たに認可する
という制限の事である。
つまり、外国人留学生が
イタリアで雇用契約が決まった!
滞在許可を就学用から就労用に切り替えなければ!
と思っても、一般的には
このDecreto Flussiが解禁されなければ
滞在許可の切り替え手続きは出来ない。
そしてこの制限の解禁は、不定期である。
ここ数年は毎年解禁されているが、
以前は数年に1度という事もあったと聞く。
※2010年頃から数年間は、季節労働者のみの解禁だったという。
直近過去を見ると
2020年までは毎年同等数の新規枠だったが、
昨年2021年はコロナ禍からの経済回復を見込んでか
倍数以上の新規枠が解禁されていた。
今年2022年は、10月現在未発表である。
詳細サイト:
▶イタリア政府 公式サイト 2017年:1万3850人(被雇用/自営業用希望者)、1万7000人(季節労働者)
▶イタリア政府 公式サイト 2018年:1万2850人(被雇用/自営業希望者)、1万8000人(季節労働者)
▶イタリア政府 公式サイト 2019年:1万2850人(被雇用/自営業希望者)、1万8000人(季節労働者)
▶イタリア政府 公式サイト 2020年:1万2850人(被雇用/自営業希望者)、1万8000人(季節労働者)
▶イタリア政府 公式サイト 2021年:2万7700人(被雇用/自営業希望者)、4万2000人(季節労働者)
▶イタリア政府 公式サイト 2022年:未発表(10月25日現在)
解禁時期と締め切り
2020年は新型コロナウィルスの影響もあってか
10月に解禁されたが、
その他の年は春までに解禁、応募が締め切られる。
このDecreto Flussiが解禁されれば
就労用滞在許可の申請が可能だが、
解禁されるや否や
イタリア全土の外国人就労希望者が応募する為に
すぐに定員数に達し締め切りとなってしまう。
間に合わずに締め切られてしまった場合は
次回の解禁を待つしかないが、
通常年に1回の解禁の為、翌年まで待つ事になる。
※ただし、翌年のいつに解禁されるかは不明。
就職希望の語学留学生は注意
Decreto Flussiを獲得出来なかった場合、
そうこうしてるうちに
現行の就学用滞在許可は切れてしまう事もある。
語学留学の学生が就労用滞在許可を希望する場合は、
タイミングが難しいかもしれない。
Decreto Flussi無しで申請が可能な場合
就学用から就労用滞在許可への変更には
Decreto Flussiに関係無く申請出来る場合もある。
イタリアの
大学3年制学士課程卒業者
大学2年制専門課程卒業者
大学2年制修士課程卒業者
最低2年の専門学校(音楽院や美術院など)卒業者
大学の最低3年博士課程卒業者
などが当てはまる。
大学や音楽院などの卒業生が対象であり、
語学学校は含まれないので注意。
詳細サイト:
▶イタリア政府 公式サイト 滞在許可の切り替え
▶在イタリア日本国大使館(ローマ)
▶在ミラノ日本国総領事館(ミラノ)
▶イタリア政府 公式サイト
▶イタリア警察 公式サイト
もしくはエージェント会社などに問い合わせる等、
最新の情報は必ずご自身でご確認下さい。
▶本記事の出典元ブログ記事
▶元ブログ「シエナの坂道。。」
【イタリア就活・就労・一般情報】目次
▷▷就活・就労
① イタリアの就労事情
② イタリアの履歴書
③ ネットで仕事を探すなら
④ 新規雇用許可枠 ←今ここ。
⑤ イタリアの失業率
⑥ ワーホリ協定発表
▷▷生活一般情報
① 電子身分証明書の申請
② INPSの登録(CIE登録)
③ イタリアの保険証
④ 新型コロナウィルス ワクチン予約
⑤ 保険証の自宅郵送
⑥ 保険証の更新
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