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449.【WACK峮峮スピンオフ#25】スカボローフェアの花言葉
大家好。今回はWACK峮峮スピンオフの25回目、「WACK峮峮スピンオフ#24」の続きです。「WACK峮峮スピンオフ#24」は次のリンクをご覧ください。
今回はスカボローフェアの意味を解き明かす回です。スカボローフェアのエピソードについては、「WACK峮峮スピンオフ#6」をご覧ください。
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光チュンチュンが誕生した後、峮峮、ワディさん、うさうさん、ポンちゃんの4人は、如水珈琲店に向かった。如水珈琲店に入ると、数冊の古書に向き合っている白さんの姿があった。
「あれ?ミーミーさんじゃない」
「ワディさん、お久しぶりです。賢者見習いのミーミーです」
「今の調べものは、ミーミーさんにも協力してもらってるんだ。そうそう、ガムの効果はあったかな」
「ありがとうございます。変身できました」
「なんでだろう。レベルが5から10に跳ね上がってるの」
峮峮の答えに、うさうさんが付け加える。
「それは難しい。どういう意味だろう……」
考えようとする白さんに、峮峮が本題を持ちかけた。
「思い出したことがあるので、皆さんに聞いてもらえたらと思って……」
「そう、それではそちらの席に」
白さんはテラス席に向かい、全員がそこに腰掛けた。
「こんな夢を……夢かな?不思議な体験をしたんです。白いローブをまとい、長い白髪と白い髭を蓄えた、無名なる無明という人が出てきて……」
「無名なる無明か。意味ありげな名前だな。その風貌だと、まるで老賢人」
白さんがそう言う。
「そう、その老賢人がお花畑に出てきたの。そのお花畑は、4つに仕切られていて、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムが植わっていた」
「それって、スカボローフェア?興味ある!」
ミーミーさんが目を輝かせた。
「確か、パセリが東、セージが西、そうだ、ローズマリーは黄色で南だった。タイムが北かな」
「ん、その黄色って何?」
「地面の色が黄色だった」
「他の所は色は付いてなかった?」
「確か、東は青で、南が黄色、あ、さっき言ったか。西は……」
白さんがそれに続けて言った。
「西は赤で、北は緑じゃないかな」
「そうだった!どうしてわかるの?」
「オーソドックスなマンダラの色だよ。とすると、中央が白か」
「すごい!確か、中央は白だった。でも中央に花はなかったの」
峮峮は感心しながら答えた。
「ミーミーさん、どうかな、これ」
「まず調べなきゃいけないのは、花言葉ね」
「そのとおり。この小説には、あまり難解な謎はないと見ている」
白さんは鋭いところにツッコんでくる。ミーミーさんが調べ始めた。
「パセリの花言葉は、勝利、祝祭、死の前兆。セージの花言葉は、智恵、家族愛。ローズマリーの花言葉は、追憶、あなたは私を蘇らせる、変わらぬ愛。タイムの花言葉は、活動、勇気、強さ」
「すご~い!そういう意味があるんだ」
峮峮が興味深そうに言って続けた。
「その中でも、ローズマリーが大事だと言ってた。老賢人が」
「ローズマリーか。追憶。そして、あなたは私を蘇らせる、これは蘇生だな。そして変わらぬ愛か」
「表にまとめてみましょう」
そう言って、ミーミーさんは表にまとめた。
「あ、わかりやすい。ミーミーさん、スゴいね」
ワディさんの評価に、ミーミーさんは少し照れながら言った。
「これは貴重な情報。答えが出ましたね」
「あぁ、答えがはっきりした。黄山君は内丹法だな」
白さんとミーミーさんは視線を交わしてうなずいた。
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いよいよ次回はタオイズム。白さんが調べていたのはこれでした。
WACKの関連記事は次のマガジンから。
今までのWACK峮峮スピンオフは次のマガジンからどうぞ。
峮峮スピンオフは、のろのろと続きます。。
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