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読書録

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2022年1月の記事一覧

【読書録】ベルクソン『物質と記憶』3

 今回は、別に内容と関わらない、くだらない話である。

 ベルクソンの『物質と記憶』という哲学書を、半分まで読み進めたところであるが、こういう、記憶を題材にとった哲学書、またはノンフィクション科学読み物やなんぞというのが定期的に発刊されたりするが、そういうものを読んでいると、おのずと、自分はどういう風に、何かを記憶しているのか、振り返り、たとえば今どれだけのことを思い出すことができるか、記憶力を上

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【読書録】ベルクソン『物質と記憶』2

 もったいぶらずに、前回の続きの、このベルクソンの『物質と記憶』がさも忘れたかのように振る舞いつつ、そこを乗り越えるために、目指しているといっても過言ではないある一つの哲学とは、ヒュームの観念連合論である。
 ヒュームの名前は出さずに、観念連合という彼の概念を名指しし、「観念連合論の間違っている点は……」などと、その理論を新しい枠組みから説明しなおそうという所もあった。
 ヒュームの観念連合論は、

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【読書録】アンリ・ベルクソン『物質と記憶』1

 実は、半月か、一か月前辺りから、この本を読んでいる。しかし、普段ならほんの少し読み進めたそばから、直感的な感想をガンガン書きつけていくスタイルの僕が、この本については、感想を書きあぐねていた。
 前に、同じくベルクソンの『時間と自由』を読んだ。偉そうにいろいろ言っているが、数少ない読み切った哲学書のうちの一冊である。そもそもが本人の持続と意識というテーマを文体にしたかのような、一息が長い文体と、

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【読書録】中井久夫『私の日本語雑記』

 嫁と出掛けて、本をいくつか買った。その中で、中井久夫の『私の日本語雑記』という本を、他にも中井久夫の本を買ったことがあるから買ったのだが、これがまれに見るくらい内容が良かったので、共有していきたいと思った。
 中井久夫は、精神科医で、精神科医で本を書く人は他にもいくらもいるだろうが、これほど読んでいてしっくりくるというか、読んでいて納得感が得られることはなかったと思うくらい気に入って読んでいる。

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