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柳流水
2022年8月17日 00:00
斯様にして、発症から四日までは身体が直接コロナと闘うことに夢中で、他に何も顧みる余裕などなかったのだが、それから先は人や外界との接触が断たれるという苦しみとの精神的な戦いが始まったので、それについて書こうと思う。 その前に、発症した初めての夜に見た奇妙な夢について書いておこうと思う。夢を見た、とはいっても、気分から言えば夢から、あるいは深い眠りから弾き出された、という思いが強かった。ほとんど黒
2022年8月16日 12:14
またしても毎日更新を逃した。たった一週間足らずだった。今度こそ、書き溜めを利用して……というのは毎回思っていることなので、次こそ続くとは思えない。そんなことにこだわらずともいいのではあるが。 平穏な日が続いている。サラッとどこかで先月コロナに罹ったということを書いた気がする。もう、人類の半分は罹ったような気がする。珍しいことではない。けれども、他の個人的な経験全てに言えることだが、自分にとって
2022年8月14日 00:00
最後にこの本から雰囲気が香るのは、ジョルジュ・バタイユだ。これは、今までのとは違ってちょっと先入見が入っているかもしれない。いわば前情報として、この本や『幻のアフリカ』を書いていた頃に、シュルレアリスト達の活動から離れて、バタイユと『ドキュマン』を製作していた、という事実を解説で知ったので、少しバイアスがかかったかもしれない。ところで、このシュルレアリストから離れて、別様のやり方で書くことをして
2022年8月13日 00:00
内容に全然入っていなかった。 しかし、あの前提がなければ、この読中感(?)は伝わらないという気もする。かつて、何度かレリスのいくつかの本、それも五、六冊、ひとつに挫折しては次を読み始めるというような感じで読んでいたから、一冊も読み通せていないにもかかわらず、どこか影響を受けたような気になっていたのだが、ともかくそのように読んだ結果、レリスは全く掴みどころのない妙な作家として記憶されていた。
2022年8月12日 01:13
最近、本を読む機運が高まっている。昨日書いたことと真逆だが、一昨日あたりにある経験があって、前と同じようにどんどん読んでいく読書を再開しよう、広い目で見たら、十幾年前から、本を読むことを途絶えさせたことはないのだが、それでもここ数ヶ月、これほど読まなかったこともなくて、また自分の気分も変えたいし、そもそもルーツに触れるような読書を……ともかく、本を集中的に読むことを再開して、その第一歩にしたのが
2022年8月11日 00:00
仕事帰りに寄ったバス運転手の顔が、永野に似ていた。 永野とは、お笑い芸人で、「ピカソより普通にラッセンが好き」と歌っている(?)あの永野である。 永野は一発芸人と、よく呼ばれるが、あのフレーズ、なぜかことあるごとに思い出してしまう。 仕事中は、この後スーパー銭湯に寄ろうと、固く誓っていたのだが、帰り道になると、結局元気がないのと、着替えを持っていなかったから、やっぱり嫌だとなって、寄らなか
2022年8月10日 00:49
最近本を読めていないし、読んでも頭に入ってこない。 マキャベリの『君主論』、ルソーの『社会契約論』を、走るようにして読んだけれども、ほとんど頭に入らなかった。もともと、苦手なジャンルではある、社会学系は、しかし当時そんな学問のために二人は書いたのではないし、文体もその都度、その国、その時代に合った書き方で書いたので、要はぜんぜん別物なわけだから、問題はこちら側のコンディションとか、先入観の中に
2022年8月9日 01:00
フジロックでいろんなミュージシャンを知ったと昨日書いたけれども、そのほとんどは、あの熱狂から外れた状態で聞き直してみたら、さほどハマらない人がほとんどだった。 その幾人かを挙げるとすると、kroiとか。ファンキーなリズムが気に入った、と思っていたが、いろんなアルバムを並べて聞いてみると、少し醒めてしまった、悪くはないんだが。 toconomaは、インストバンドとしてけっこうサウンドが気に入っ
2022年8月8日 01:36
七月の頭から現在まで、日記を書かないでいた。無理もない。今課されている仕事や趣味の量からしたら。しかし、また始めることにした。 コロナに罹って昨日まで自宅待機をしていた。外出が出来ないということで、買い物をするにもインターネットで注文して、家の前に置いてもらって人が去った後に取りに行く、ということを毎日していた。そうするまでは、こんな風な日常が、一瞬であるにしろ自分に降りかかってくるとは思わな