前回の記事で、脳卒中リハビリで重要な視点は「自動的に歩くシステム」に着目すること、すなわちCPG(Central Pattern Generator)に働きかけることであることを述べました。
今回はそのCPGに働きかけるために、わたしが普段意識していることを紹介したいと思います。
以前にも挙げたましたが、CPGを働かせるトリガーは以下になります。
① 上肢の後方への振り(back swing)
② ターミナル・スタンスでの股関節伸展
③ ターミナル・スタンスでの下腿三頭
リハビリ治療の方針を決めるとき、皆さんはどのように意思決定を行っているでしょうか。ただ闇雲にエクササイズを決めている人はいないと思いますが、自分が行っているリハビリの根拠をきちんと他者に伝えられるでしょうか?
今回はセラピストが臨床意思決定をする時のポイントの紹介です。
Evidence-based medicine とは
臨床意思決定をする際に最も重要なのは「Evidence-based medicine(EBM:科学的根拠に基づいた医療)」を考慮することです。
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