天は二物を与えないが、それがいい
突然ですが、私は「ドラゴンクエスト・シリーズ」が大好きでして、ナンバリングタイトルは全てプレイしています。
現在、Ⅺまでがリリースされていますが、その中で唯一のオンラインゲームである「ドラゴンクエストⅩオンライン」は現在8年目に入っており、私も発売当時から遊び続けています。
シリーズ初のオンラインゲームとなるドラゴンクエストⅩは、簡単に言うと「ドラクエのテーマパーク」です。
オンライン上のドラクエの世界で、ストーリー、強敵、お金儲け、カジノ、などのお馴染みのコンテンツが堪能できます。もちろん他人とパーティを組んでプレイすることもできます。
私は仕事関連の人たちと組んで遊ぶ事が多く、その中には医師もいます。
今回はその方にまつわる記事です。
その方にはこれまでとてもお世話になっていて、尊敬もしているし、メディア取材とかもあるようなスーパードクターの部類に入る人物です。
ただドラクエの世界になると…
お世辞にもプレイヤースキルが高いとはいえない、現実とは真逆の人物になってしまうのです。
普通のドラクエの戦闘はコマンド入力で勝手に進んでいきますが、ドラクエⅩは自分のキャラの位置取り、敵の攻撃を回避する、呪文や特技を使うタイミングなどある程度のプレイヤースキルが求められます。
ボス戦などでその医師は、凡人である私や他の人から見ても残念な動きをしますし、ひどい時だと戦い方を忘れてしまっている時すらあります。
「すごい人なのに、なんでなんだろう?」とずっと疑問でした。
本来なら、強敵を倒すための最適な構成、装備、動き方などを私たちに的確に指示を出して、自分は一番難しい役割を担ってパーティーを勝利に導く。
ぐらいでないと、説明がつかないくらいスゴイ人なんです。
ですが現実は、とんでもない動きをしてパーティを壊滅させてしまう時もあります。
長い間この事が理解できなかったのですが、このモヤモヤに対する答えというか理解を見出すきっかけをくれた出来事がありました。
ある夜、いつものようにボス戦で全滅して、
私が「先生があの時こう動いてくれればなあ。前は出来てたのに忘れちゃったのかな」みたいなボヤキをを言っているの横で見ていた妻が、
「そこが先生のかわいいトコだよ、先生が完璧だったら多分アンタこのゲームやめてるよ」
私は「確かに、そうだ。プライベートでやってるゲームに仕事のフルの緊張感があったらとうの昔にやめてるな。」と即座に思いました。
先生がわざと下手にプレイしているのではないのは明白ですが、その結果、パーティを組んでいる私たちがあまり気を使わないで一緒に遊べる雰囲気を作り出していました。
意図的にやっていない所を妻は「かわいい」と表現したのでしょう。
何だかんだ言っても楽しくプレイできているのは、先生の人柄が無意識に自分たちをつないでいてくれているからだと思いました。
医者だから何でもパーフェクトにできるわけではない
でも周りの人にとってはそれが心地いい時もある
これからも「10年遊べるドラクエ」を銘打って始まったこのドラクエの世界を変わらず楽しんでいきたいと思います。
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