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ふと、思い出した。 「自分は生きている」と感じたあの日の話。 ◇ いつか話したかもしれないけど、聞いてってよ。 話をしたい気分なんだ。 ◇ もう3年も前になるらしい。 仕事に行けなくなり、適応障害と診断され1年近く経った夏。 地元のとある友達が好きなバンドのライブを見るため、(ついでに)私に会うため、石川に来ると言った。 わたしも好きなバンドだったし、元々軽音部なこともあり、機会さえあればライブに行きたいと常々思っているので良ければ一緒に、とお願いをした。 なんと
◇ 先日、大事な友人の結婚式で地元へ帰った。 なんと東京駅に着いて間も無く、わたしのお気に入りのクッキーが クリスマスパッケージの可愛らしい缶で売られていている。 荷物も増えるし買うなら帰りに…… いや、この商品いつも夕方頃にはないんだよな そう頭をよぎったのはものの数秒、 わたしは最後尾に並んだ。 移動開始早々、紙袋が1つ増えるだけで 都会をあちらこちらと移動するのはハードモード。 無かったら少しは楽だったなぁ!なんて自分に文句をかけたけれど、 自宅で小さなクリスマスツ
あの時、わたしの手に握られていた色は ごくごく僅かだったのだと、 そして零れ落ちていた色たちは 元々わたしの手にあったものだと ようやくそう気づけるようになったのです。 ◇ こんにちは、こんばんは。 お久しぶりです。あるいは初めまして。 明日の仕事は午前中から、 しかも病み上がり(インフル大流行)だと言うのに、 書きたい衝動に駆られてしまいました午前3時前。 ここまでの道のりと、この先への不安と、 それでも前に進んでみたいと思っている話。 ◇ 最後にnoteに顔を
お風呂で自分の体をマジマジと見る。 うーむ、いい肉付き。(主にお腹) 誰がどう見ても柔らかそうなお肉である。 適応障害になって半年くらいまでは 運動しなくても痩せ型だったわたし。 とある薬を飲み始めたのをきっかけに 1年で10kg増えたのでした。 何が困ったって、 お気に入りの服がはいらない、はいらない。 お気に入りのスキニーのジーンズを さらっと履きこなす自分の姿が好きだったのに。 でもね、わたし、別にこの体嫌いじゃない。 ボディポジティブという言葉があるように、 あ
引っかかりのない、まぁるい美しい輪郭。 ぷにぷに、もちもち、それでいて冷んやり。 そして降りたての雪のような、純白のその姿。 「優しさ」をおやつにしたら きっとこんな姿になるのだろう。 あぁ魅惑の雪見だいふく。 普段甘いものを食べる時は 同居人と半分こなのだけれど、 今日はこっそりひとりで食べちゃう。 冷凍庫から出して、8分待つ。 ( ……と良いとHPに書いてあった) そろそろ食べ頃でしょう、えーい! やわすぎず、かたすぎず、 ピックがむにゅっと刺さる頃が最高。
ちいさなわたしの好きなもの ビー玉、鉱石、お星さま。 金色と銀色のおりがみは 夜空に輝く小さな光の色のようで いつも使えずにビニールの中へ入ったままだった。 ◇ 「本日は初めに、今晩のこの街の空を観ていきましょう」 定刻になるとアナウンスと共に、 部屋の中心にある大きな機械が音を立てた。 辺り一面が青空でいっぱいのこの街になり、 次第にオレンジ色に包まれ、 そして吸い込まれるような夜の姿になった。 「皆さまの視界、左前方。北に見える七つの明るい星々。繋げるとひしゃく
こんにちは、こんばんは。 今日は病院dayだったのですが、 天気も良く、日差しが暖かくてドライブ日和。 好きな音楽を流してたくさん歌いながら、 エアコンもつけずに運転してきました。 良い季節になってきたなぁ そして今日はモフ虫さん主催の企画、 『あなたの◯◯な曲、教えてください』 に参加させていただきます。 わたしが紹介するのは3曲。 YouTubeで見られるものをピックアップしたので、 ぜひ聴きに行ってみてください。 わたしの相棒アカシア/BUMP OF CHICKE
昨日の夜はなんとなく、心がモヤモヤした。 特別何か嫌なことがあったわけじゃない。 それでも、トゲトゲとした言葉を言ってしまいそうだった。 そんな日は帰ってきた同居人に開口一番、 「今日、を。さんはトゲトゲです!」 そうやって自己申告をする。 「イライラしてます」って伝えたこともあったけど、 なんかそういう、型にはまった言い方じゃなくて、 「トゲトゲです」とか 「心がゴワゴワしてます」とか 自分の心のままの表現にすると 何だか可愛くて自分で笑っちゃう。 口にしてそのままトゲ
…..趣味、ですか。 初めて会った人から聞かれたら、 恐らくわたしはたじろいでしまうだろう。 好きなものや好きなことすらあれど、 「無趣味」であることを気にしている人は多いと思う。 かく言うわたしも、その一人である。 ゲーム…と言えるほど頻繁にゲームしてないし、 音楽聴くこと…と言えるほど幅広くも深くも知らないし ポケモン…は好きなものであって趣味ではない….. 一人の時間に、何もしていない訳ではないのだ。 漫画だって読むし、動画も見る。 ただ、人に堂々と「趣味です!
胸を躍らせながらコートを羽織り、家を出る。 「深夜にコンビニに行くなんて、 悪いことをしている気分!大人になったんだなぁ」 そうご機嫌なわたしの声を聞き、 電話の向こうの友人は何だそりゃ、と笑い飛ばした。 ◇ ひとりで暮らすわたしの休日の朝は、遅い。 昼過ぎまでしっかり眠り、亀のようにのそっと動き出す。 大体ぼーっとしながら朝ごはんを食べるのだけれど、 たまーに、朝ごはんから楽しむ気分の日もある。 顔を洗って、着替えて、そのまま車に乗ってパン屋さんへ。 ひとり暮らしは
「今日、何もしていない。でも、なんだか疲れた」 そういう日がふらっとやってくる。 「いや、何もしてないんだから疲れるわけない」 「ずっと休んでいるのだから、元気なはずだ」 なんて、頭の中のわたしは話しかけてくる。 「何はなくとも疲れた」をどうも許したくないらしい。 なんで許したくないんだろう、それってダメなこと? 「何か」を成した人じゃないと、 疲れているっておかしいことなの? そう考えたとき、出てきたのは 学生時代に父に怒られた時のこと。 祖父家にご飯を食べに行った
スマホを持ち始めた、高校生の頃。 わたしはとある疑問を解決すべく、 ひたすら検索をかけていました。 それは「本音を話そうとすると涙が出てくる」ことについて。 とは言ってもわたしは、すぐ泣くタイプではないのです。 おそらく、どちらかといえば気を強く張っている方。 でも、一定の条件下だとどうもダメなのです。 例えば、先生との面談の時とか。 「あなたはどう考えているの?」 と私自身についての意見を求められ、 心の奥底にある本心を伝えようとすると 喉がつかえて、涙が出てきます
時計の針が止まった。 時計は1時20分を指している。 寝る前は動いていたから、今日の昼に止まったのだろう。 時計を見なくても、今が夜だということだけはわかる。 ◇ 時計の針が止まった。 電池を入れ替えれば針はまた動きだす。 ただそれだけのことなのだけれど、 ずっとこの部屋にいるわたしには なんだかいつもと違う空気が流れている気がした。 「今8時だから、ご飯を食べなきゃ」 「あと2時間で同居人が帰ってくるからご飯を炊かなきゃ」 何も予定のない、引きこもりの生活でも
「東川中学校 二年、山田 碧。」 はい、と中学生らしく元気良く返事をする。 今からわたしは、ざっと500名ほどの入る小ホールで 区のお偉いさんたちと区内の代表中学生を前に 夏休みに認めたエッセイを披露する。 ここはエッセイコンテスト会場ではない。 中学生の弁論大会である。 周りは環境問題についてだの 社会問題についてだの 真面目な話を書いてきている中、 わたしが書き上げたのはひいばあちゃんの話だ。 原稿用紙4枚を二行にまとめると、 「笑顔の素敵なひいばあちゃんみたいな