止まる針、対話する私
時計の針が止まった。
時計は1時20分を指している。
寝る前は動いていたから、今日の昼に止まったのだろう。
時計を見なくても、今が夜だということだけはわかる。
◇
時計の針が止まった。
電池を入れ替えれば針はまた動きだす。
ただそれだけのことなのだけれど、
ずっとこの部屋にいるわたしには
なんだかいつもと違う空気が流れている気がした。
「今8時だから、ご飯を食べなきゃ」
「あと2時間で同居人が帰ってくるからご飯を炊かなきゃ」
何も予定のない、引きこもりの生活でも、
今まで意外と時間を気にしていたと気づく。
◇
時計の針が止まった。
それだけなのに、まるで時間が止まったような気分だ。
時間に縛られず、「やらなきゃいけない」に縛られず。
今のこの気分ではわたしは何がしたいのだろう。
自分自身と話し合う。
「とりあえずねぇ、床に散らばってる衣服を片付けたい」
ふんふん。それはぜひ早速実行しよう。
「夜ご飯はもう、インスタントラーメンでいいや」
コンビニ飯になるなら大差ないよね。手抜いちゃおう。
「洗い物がいっぱいだから、少しは洗おうかな」
えらい!明日の自分から先にお礼を言っておくね。
じゃあさ、ゲームはどう?アルセウスとか
「うーん、あんまり気分じゃないかも」
そっかーやりたい時にまたやろうね。
「文字には触れたいから、後でnoteを読むことにするよ」
いいね!今日はどんな記事に出会えるかな。
たくさん寝たことも責めず、
夜ご飯を手抜きするのも責めず、
無理に娯楽を求めず、
今思いつくことを行動に移す。
あぁ、どうして今までこんな風に自分に優しくできなかったのか。
時間に縛られないわたしだから、
こんな記事にゆっくり時間もかけちゃうもんね。
そんな今日でした。ちゃんちゃん。
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