「何はなくとも疲れた」は悪か、それとも
「今日、何もしていない。でも、なんだか疲れた」
そういう日がふらっとやってくる。
「いや、何もしてないんだから疲れるわけない」
「ずっと休んでいるのだから、元気なはずだ」
なんて、頭の中のわたしは話しかけてくる。
「何はなくとも疲れた」をどうも許したくないらしい。
なんで許したくないんだろう、それってダメなこと?
「何か」を成した人じゃないと、
疲れているっておかしいことなの?
そう考えたとき、出てきたのは
学生時代に父に怒られた時のこと。
祖父家にご飯を食べに行ったのに、
リビングの隣で寝て、怒られた。
学校に行っただけのくせに、みたいな。
簡単に疲れを見せちゃいけないんだって
そう思ったのは確かにあの日だった。
それにずっと引っ張られて、
休むことは弱いことのように思ってた。
そんなことはないって今ならわかる。
自分の状態を把握して
きちんと休むことがどれだけ尊いことか!
◇
例えば、友人が「何はなくとも疲れた」と嘆いてたとする。
果たしてわたしは、あなたは、どう答えるでしょう。
わたしの第一声は「そっか、お疲れ様」
その人が疲れていることを受け入れ、労う。
わたしの知らないところで
その人の生活があり、人間関係があり、
自分自身との戦いがある。
本人は何もしていないと思ったとて、
その人が人生のコマを進めているには違いない。
だから、疲れていて何もおかしいことはない。
まして、責めるべきことではない。
そしてこれらの言葉達を全て自分自身にUターンさせる。
大丈夫、疲れてたって良いんだよ。
しっかり今日も人生を歩んでいる。
わたしはわたしの為に。
あなたはあなたの為に。
体を温めて、横になって、休もう。
何にも悪いことなんてしてないよ。
大丈夫だよ。
おやすみ、またね。
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