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「何はなくとも疲れた」は悪か、それとも

「今日、何もしていない。でも、なんだか疲れた」
そういう日がふらっとやってくる。

「いや、何もしてないんだから疲れるわけない」
「ずっと休んでいるのだから、元気なはずだ」
なんて、頭の中のわたしは話しかけてくる。
「何はなくとも疲れた」をどうも許したくないらしい。

なんで許したくないんだろう、それってダメなこと?
「何か」を成した人じゃないと、
疲れているっておかしいことなの?

そう考えたとき、出てきたのは
学生時代に父に怒られた時のこと。

祖父家にご飯を食べに行ったのに、
リビングの隣で寝て、怒られた。
学校に行っただけのくせに、みたいな。
簡単に疲れを見せちゃいけないんだって
そう思ったのは確かにあの日だった。

それにずっと引っ張られて、
休むことは弱いことのように思ってた。
そんなことはないって今ならわかる。
自分の状態を把握して
きちんと休むことがどれだけ尊いことか!

例えば、友人が「何はなくとも疲れた」と嘆いてたとする。
果たしてわたしは、あなたは、どう答えるでしょう。

わたしの第一声は「そっか、お疲れ様」
その人が疲れていることを受け入れ、労う。

わたしの知らないところで
その人の生活があり、人間関係があり、
自分自身との戦いがある。
本人は何もしていないと思ったとて、
その人が人生のコマを進めているには違いない。

だから、疲れていて何もおかしいことはない。
まして、責めるべきことではない。

そしてこれらの言葉達を全て自分自身にUターンさせる。

大丈夫、疲れてたって良いんだよ。
しっかり今日も人生を歩んでいる。

わたしはわたしの為に。
あなたはあなたの為に。

体を温めて、横になって、休もう。
何にも悪いことなんてしてないよ。

大丈夫だよ。

おやすみ、またね。


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