絶滅危惧種ムラサキ
アジア圏に咲く花のムラサキをご存知でしょうか。
昨年あたりから美容目的でムラサキ関連の製品を買ってみようかと悩んだりしながら今に至ります。
というのも、調べているうちに製品を買うという目的から外れ、歴史や成分に興味が移ってしまうのです。
そこで一度、ムラサキの花のことについて調べたことをここでまとめようと思います。
美白美容目的の化粧品をお探しの方は、参考にしてください。
ムラサキとは
アジア圏を中心に育つ白い花が「ムラサキ」です。
その花の名から、私はてっきり紫色をした花だと思い込んでいました。
万葉集に名が載るほど歴史が古い品種で、奈良時代から江戸時代末期までは国内でも栽培が行われていたそうですが、成分の代理品ができた影響により商業的価値を失ったのだとか。
また、ムラサキの花は環境悪化に加え種の発芽率が非常に低いこともあり、現在は絶滅危惧種に指定されています。
紫根について
ムラサキの花のことについて調べるきっかけとなった美容成分は、ムラサキの花の根である紫根(しこん)と呼ばれる成分が元でした。
実はこのムラサキの花の「根」こそが、紫色をしているのです。
古くは紫色の染料として使用されていたようで、天皇や貴族にしか許されていない高貴な色であったため、厳しく管理されていたようです。
紫根は生薬で、抗炎症作用、殺菌作用、創傷治癒促進作用などがあり、紫根を用いた薬用軟膏や口内炎薬は今も販売されています。
美容目的で取り入れたい
私が紫根を美容目的で取り入れたいと考え始めたのは、美白効果が見込めるということを知ったからでした。
ですが内容を調べていると次々と気になる項目が出てきます。
注意点として、ピロリジジンアルカロイドを含有するとのこと。
ピロリジジンアルカロイドとは肝癌などを誘発する成分のようです。
「なぜそんな危険な成分を用いた化粧品が売られているの?」と思ったのですが、やはり紫根の成分に着目している会社が今も存在するということを考えると、それなりに紫根のファンが全国にいるのではないかと私は考えました。
短期間で販売をやめてしまう商品の入れ替わりが早い日本でいまだに商品として売られ続けているのですから、紫根が肌に合うと感じている人が一定数いるはずなのです。
当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、
市販の化粧品に含有しているものは精製されているそうなので安心です。
手作り化粧品として紫根からエキスを抽出して使おうと考えている方は精製しなければなりません。リスクを考えると、やはり慣れていない場合は市販されている化粧品を使うのが賢明であると思いました。
いつもこの紫根の商品や花の画像を見ては、思い浮かべる香りがあります。
それが何なのかはわからないのですが、もし当たっているのであれば私はどこかで紫根の成分を含んだ商品を使ったことがあるということになります。
この謎を早く解きたいところです。
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