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久々にごはんでも食べよっか という連絡をもらって ちょうどたいくつしていたところだったし …
一瞬だけ明るくなる空に誘われるように顔を上げる。 ずっと遠く、かすかに浮かぶ花。 小さな…
「もしもしー?」 「今忙しかった?」 「あ、だいじょうぶ?そっかそっか」 「んー、何して…
川べりの道 日が落ちて 昼間の暑さが嘘のようにひんやりとした空気の中 私とあなたは並んで歩…
花火を見に行こうって誘ったけれど ほんとうはね 君を誘う口実なら 何でもよかったんだ 花火…
初恋だったあのひとみたいに 届かないからあこがれるんだと思ってたけど 違ってたみたい うま…
日差しはまだまだ真夏のもので、夜になっても気温はちっとも下がらない。 生暖かい風は、汗で湿ったTシャツをちっとも乾かしてはくれないけれど、 それでも少しずつ、季節が動いていることはわかる、 そんな8月の折り返し地点。 軒並みおろされた商店街のシャッターには、お盆休みを知らせる張り紙。 そんななか、僕らは無意味にはしゃぎながら、 駅から15分ほど離れたところにある公園を目指す。 あれこれ吟味して選んだ袋いっぱいの花火と、 コンビニで調達したアルコールとおつまみを抱えて。 広い
金曜日のお酒は酔いが早くまわる、少しだけ。 そろそろ帰る? その言葉を告げるタイミングを…
何の予定もない日曜の午後。誰かを誘おうにも、それも億劫。 つけっぱなしのテレビでは筋のよ…
夏もそろそろ終わりだね 楽しい時間ほど短いのは何でだろう 花火大会が終わって 帰り支度を急…
久しぶりに乗った助手席に何だか居心地の悪さを感じるのは、 たぶんシートの位置がほんの少し…
あ。 ちょっと泣きそう。 そんな気分になったのは、 さっき飲んだビールがまわっているせいな…
おろしたばかりのパンプスが 足に合わなくて痛い 買う前に ほんとうは少し迷っていた つま先…
届きそうで届かないものほど欲しくなる。 手も、指先さえもふれることができないものほど。 窓のない、暗くて狭い部屋。 壁に時計がかかっていないのは、時間の感覚とモラルを奪うため。 そう考えると、ラブホテルというものは、案外機能的にできているものだと思う。 テーブルには、キャップをあけたまま放ったらかしになっているミネラルウォーター。 床には、僕の服と彼女の服が重なり、だらしなく散らばっている。 その様子は、まるで昨夜の僕らの性急な行動を無言で非難しているかのようで、まだわずか