花火 4
初恋だったあのひとみたいに
届かないからあこがれるんだと思ってたけど
違ってたみたい
うまく言えないんだけどね
当たり前なんだけどね
ほんとに
夜空に花がまーるく
まーるく咲くのね
その花が開いた瞬間に星になって
頭の上から降ってくるのね
大きな音にびっくりしている間もないくらい
ひとつひとつにどきどきする間もないくらい
次々花が咲いて
次々星になって
次々頭の上から降ってくるのね
ただ口をぽかんと開けて
見とれているようにしかみえなかったかも知れないけど
きれいねってつまんない言葉しか言えなかったけど
あのとき私
こんなことを考えてたんだよね
実はね
知らなかったでしょ
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