花火 2
川べりの道
日が落ちて
昼間の暑さが嘘のようにひんやりとした空気の中
私とあなたは並んで歩いている
もう話すことも尽きてしまって
ただ黙って歩いている
このまままっすぐ歩けばやがて駅に着いて
そこからは反対方向のホームへ
それでいいのかな
それがいいのかな
どこかから聞こえてくるはしゃいだ声に立ち止まる
川の向う
気の早い誰かが花火を打ち上げている
小さな花がひとつ、ふたつ
咲いて、消えて
これから咲く花火と
消えてゆく花火と
わたしたち
ふたりの行方はどっちだろう
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![yotsuba siv@xxxx](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14137663/profile_46c0cfc7351d254ddff2facaafd51ce4.png?width=600&crop=1:1,smart)