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2022年7月の記事一覧
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて Ⅹ
before
あなたはもうあなたではない
今のあなたはもう以前のあなたではない
なんて――自分勝手だろう…
勝手に理想化して 自分の中に作り上げて
でもそれはあなたであって あなたではなくて
違うから勝手に傷ついて 裏切られたと思いこんで
あなたは変わらずにそこにいるのに
――突き放して
何かが変わってしまった
自分の中の何かが決定的に欠けている…
まるで夢を見ていたかのよう
それな
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて Ⅸ
before
失うことが怖かった
誰かのくれた優しさが いつ消えるのかも 分からなかったから
いつも恐怖の波が押し寄せていたから
束の間の穏やかな気持すら 突然消え去ると思うと 震えていた
心の中に嵐が吹き荒れ―荒れ狂う激流の中で
縮こまることしかできなかった
胸を押さえた
握りしめたのは―護りたかったから
無力な心臓―この心を
子どもなのが―いけないんだ…
無力だから―いけないんだ…
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて Ⅷ
before
一緒に歩いていた
ずっと一緒のはずだった
そう―信じていた…
でもあなたとの距離は隔たっていく
あなたを追いかけようとした
未来へと駆け出すように
でもあなたは彼方へと消えていく
過去へと遠ざかっていくように
あなたを追いかける足は大地に囚われていた
あなたにすがりつく手は地面に垂れ下がった
―鎖が―絡まっていた
この心を――縛りつけていた
―自分を守るのは誰―
一人きり
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて Ⅶ
before
初めの一歩
その瞬間―命は世界に飛び込んだ
空はあまりに広く―雲さえ届かなくて
地はあまりに遠く―影さえ置き去りにする
置いていかないで…
手を伸ばしても光は透き通り 風は通り抜けるだけだった
この世界は広すぎる
こんな世界に独りだなんて―それは何という恐怖だろう
不安に目を閉じて 拳を握りしめて
―震えていた
「大丈夫―傍にいるから」
その声にはっと―目を開けて
振り返
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて Ⅵ
before
―どうしてここにいるのだろう―
誰がこの世界に生きたいと頼んだのだろうか
―どうしてこの世界に生きているのだろう―
生まれたいなんていつ望んだのだろうか
―死んだらどうなるのだろう…
何に生かされているのだろう
それとも誰かに望まれて生きているのだろうか
そこに誰の願いがあったのだろう…
この手はこんなにも無力だから
愛されなければ――生きていけないほどに
between
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて Ⅳ~Ⅴ
before
Ⅳ
とても暖かい場所で
微睡むように―解け合うように―眠っていた
突然世界が生まれ変わる
光はあまりに痛くて
空気はあまりに空しくて
抱き上げる――あなたがいた
あなたを――知っている
あぁ……
どうしようもなく―泣き叫び続けた
あなたに会うために―生まれてきたのだと――知ったから
Ⅴ
いつも泣いていたのは
あなたがいなかったから
冷たい夜のような闇に怯えて眠る
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて ⅲ
before
喜びを知り 哀しみを知り
安らぎを知って 傷みを知って
少しずつ―世界は輪郭を持ち始める
時が重なるごとに理解していく
――この気持ちを
あなたがいないというだけで
泣きそうになるほど不安になるのはなぜだろう―
あなたと一緒にいるだけで
眠ってしまうほど満たされるのはなぜなのだろう…
between
「あなた」という限定的な言い方を「誰か」、というあいまいな誰かを指す言
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて Ⅱ
before
世界を知るほどに
自分自身に出逢う
意味や理由 始まりや果て
考えるほどに分からなくなる
まるで――求めるほどに
失っていくかのように
だから手にしたそれを絶対になくさないでおきたい
この手から消えていってしまうなら
せめて心の中にしまっておきたいと思った
生きていく中で
それを思い出と呼ぶのだと――知った
between
おおまかには変えずに、シンプルにしていく。
「魂の揺り籠」 終わりと始まりについて Ⅰ
before
何も見えなくて―聞こえなくて
感じないから―分からなくて
――それは
突然の――衝撃
世界の隙間を満たした命一つ
いなくなれば そこにぽっかりと……スキマが空く
自分の存在自体が何も――分からなかった
自分のキモチも これが――何であるのかも
なぜ――生まれたのかも
自分は解らないことで満たされていて
この体は必死に感じ取ろうとする
雨のように降り注ぐ――その一つ一つを
体
「魂の揺り籠」 始まりと終わりについて 0
before
「始まりとは終わり」
0
生まれた時
何が見えて 何を知ったの
生まれた時
何を知って 何を感じたの
生まれた時
何が始まるの 何が終わるの
between
哲学的すぎる。「始まりと終わりについて」くらいの客観的な視点は持っておきたい。
「何を知って/何を感じたの」が被るので、「何を感じて/何を思ったの」
after
「始まりと終わりについて」
0
生まれた時
「魂の揺り籠」 星と命と光と時と
before
「命と時 闇と光」
時は逆行し
波のように揺らぎ
光のような速度で進み
渦のように廻る
この世界は閉じている
循環して巡る
現在も未来も過去も結ばれて
それらは一つに帰着する
全ては繋がっている
between
時は逆行しない。
時間についての考察は物理学が入ってくるので、細かい話は避けるが、
時は質量を伴う物体とエネルギーの移動の経過の兼ね合いがある。
超次元的な過去現
「魂のゆりかご」 灯のない闇
before
「無明の闇」
無明の闇に眩い光
それはまるで世界を照らす太陽のよう
生まれる喜びと死に逝く哀しみは月のような夢に輝く
今を煌めく宝石 過去に散った夢
それらは闇を照らして 未来を映し出す
散りばめた光は 世界を生み出し
広がる闇は 死へと誘う
between
闇を描くのはいいのだけれど、もう少し読みやすいタイトルが良い。
「灯のない闇」というのはどうか。
今、過去、未来の関
「自己探索」 その答えは自分が知っている
before
足が――止まる
「―ここは…」
鳥が空へと飛び立ち
雲が光に照らされ目映く輝き
草原が陽を浴びて川のせせらぎのように光の散る場所
「歩き始めた場所…」
かつて光の導きに歩き出した場所には
草原が広がるばかり
一体どこに道があるというのか
道を通ってきたはずだった
そんなものはどこにもなかった
歩き出す――道なんて必要なかった
風は呼吸を止めて
木は沈黙に祈りを捧げ