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危険!子どもに高い壁をよじ登らせていない?スモールステップが目標への近道
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「三カ月で-15kg痩せましょう」
ダイエット教室に通うようになる初日。
先生の第一声がこれだった。
(無理…!!)
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人は高い目標を与えられるとやる気と自信をなくしてしまう?!
産後ダイエットのため、私は3カ月間ダイエット教室に毎週通うことになった。
「今週は、1kg痩せられました!」
少しだけだが痩せたことを早く伝えたくて、先生に報告をする。
「1kg頑張りましたね。でも、ー15kgを3カ月で目指すならもっと体重を減らしていかないと」
「はい・・・」
小さな頑張りを認めてもらえないってこんなにも悲しいものなんだな。
大人ながらシュンとなってしまった。
「-15kgは自分にはハードルが高いので、今のペースで考えて3カ月で-7kgを目標にしたいです」
意を決して先生にハードルを下げたいことを伝える。
「困ります!最低でも-10kgはみんな痩せてます。10kgは痩せてもらわないと!」
みんなって・・・?
1人1人違う人間なのに
全員同じ目標を目指して
クリアしていかないといけないの?
おかしいこという人だなと思ったけど
大人なので口を紡ぐ。
その日からダイエットのやる気は次第になくなっていった。
3カ月-15kgのプレッシャーが呪文のように頭の中でリピートする。
ダイエットが上手くいかない日はやけ食いをしてしまうこともあった。
3カ月後、
体重は-7kgと自分が作った目標はクリアした。
だが・・・
「-7kgか。10kgは痩せてほしかったです」
先生の目標はクリアできなかった。
痩せたのに心が悲しい。
最後に
「私は7kgでも痩せたことを嬉しく思っています」
とお別れの言葉を先生に伝えた。
こうして私の3カ月ダイエット生活は一旦幕を閉じた。
そして、その帰り道。
私はこの記事を書くことを思いついたのだった。
親の焦りと成長への願い
お友達と比べてうちの子はお話がつたない。
みんなができることなのにどうしてこの子はできないの。
と
他の子と比べて自分の子どもを見てしまう親の焦りはすごく理解できる。
だけど
私達は、生まれた日も、身長も、体重も、肌の色も、得意なことも、不得意なことも、好きなことも、嫌いなことも、みんなそれぞれ違う。
1人1人違う人間だ。
そして、
将来〇〇になってほしい。
小学校入るまでに漢字で自分の名前をかけるようになってほしい。
など
子どもに期待し成長を願わない親はいない。
だけど、高い壁を乗り越えるように命じると子どもは時にそれにぶつかって
自信をなくしたり、怪我をしてしまったりする。
壁にぶつかった子の中には、どうして僕はできないんだと自分を責め、そのまま歩く力がなくなってしまう子もいる。
スモールステップ。
目標という名のハードルは、その子の成長段階に合わせて設定して、階段のように少しづつゴールを目指して登っていくという考え。
その子ができることから
一歩一歩。
着実に。
できたことがどんなに小さくて当たり前のことでも
その頑張りを認めて
いっぱいいっぱい褒めてあげてほしい。
スモールステップ。
それが一番の近道。
ほら、ゴールが見えてきた。