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【連載小説】もし、未来が変えられるなら【完結】

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1話ずつ投稿していたものをまとめました。 精神疾患の苦しみや、なった人にしかわからない世界を普通の人にも知ってもらいたい。そして、今、つらい人にどんなに壊れても治るってことを伝…
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【連載小説】もし、未来が変えられるなら『1話』

『もう、戻らないと思っていた』    僕は、もう壊れてしまって、元には戻らないと思っていた…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『最終話』

 なぎとはその後も何回か会った。LINEのやり取りも再開していた。(前より頻繁ではないけど)…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『13話』

 なぎとは瞳さんも交えて会った。なぎは二年で見違えるように大人な女性になっていた。長く少…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『12話』

 次の日も、僕たちはデイケアにいた。いつものように絵を描いて、昼食を食べ、午後から、なん…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『11話』

 入院前、時系列は、また前後する。ある日、僕はリビングの隣の和室でスマホを見ていた。何気…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『10話』

 あの時、どんな行動が最適で、どんな言動が正解だったのか、今でもわからない。結果、僕はな…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『9話』

 入院する前、また時系列はわからない。僕は薬をもらいに近くの精神科に行った。カウンセリングを受け、処方された薬をもらう。その日の夜に薬を飲んだ。でもそこからだ。おかしくなったのは。鼓動が激しくなる。落ち着いていられない。寝ようと思って横になっても、舌が落っこちてきて、気道が塞がれてしまいそうで怖くれ寝れない。ずっと胸がバクバクいっている状況の中、僕の目は怖くて冴え、とうとう朝が来た。このままでは死んでしまう。僕は本気で思っていた。  なぎがニジファブリックを気に入ったみたい

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『8話』

 時系列はまた前後する。入院生活で、食事が怖かったように、入院する前も家族との食事が怖か…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『7話』

 塩おむすびを食べ終わると、僕たちはゲームセンターに向かった。LINEのやり取りで、なぎは行…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『6話』

 なぎと今度デートする。近くの比較的大きい駅で待ち合わせをした。僕は早めに支度をして家を…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『5話』

 渚と付き合うようになって、LINEを頻繁にやりとりするようになった。渚の文章は短文だし、そ…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『4話』

 入院する前、時系列はまた前後するかと思うけど、僕にはすごく怖い体験をした記憶がある。世…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『3話』

 布団もびしょ濡れだったのだろう。帰ると部屋のど真ん中に布団が干されていた。ビショビショ…

【連載小説】もし、未来が変えられるなら『2話』

「何描いているの?」渚が初めて僕にそう聞いてきた。 「渚の顔」 「!? え? 私?」 「そうだよ」 「……」渚は何も答えてくれなかったけど、表情はどこか嬉しそうだった。    そこから急激に距離が縮まった。渚は僕によく話しかけて来るようになった。それまでは僕が話しかけないと話てくれなかったのに。僕はそれが嬉しくて仕方なかった。クリスマスが来て、クリスマス会をデイケアでやった。当たり前のようにクリスマスツリーを飾り、当たり前のようにクリスマスソングがかかっていた。渚はそ