フルマラソン完走できました。
こんにちは。ひろです。
久しぶりのnote更新となりました。非常に寒くなってきて、いよいよ秋、冬へと近づいてまいりました。
さて、昨日10月30日は予定していた通りフルマラソンの大会に出場してきました。
大会結果
まず、出場した大会についておさらいです。
【大会名】第4回スポーツメイトラン横浜シーサイド海の公園マラソン
【期日】2021年10月30日(土)
【打ち切りタイム】6時間
昨年、一人で42キロランニングに挑戦した際は、直前2か月間練習を積むことができずに最後の7キロをほとんど歩いてしまった(5時間18分53秒)ことから今回のマラソンの目標は以下のように設定していました。
目標:42.195km走り切って5時間を切る事
それに対し、結果は以下のようになりました。
【大会結果】4時間44分41秒!!!(一度も歩く事なく走り切れました)
結果を受けてとにかく素直に嬉しかったです!こんな事やらなくても良い事だし、やらなくても生きていける事だけど、やった人にしかわからない嬉しさ、充実感、達成感だなと感じました。
レース分析(昨年と比較して)
まず、↓が今回のマラソンと昨年の一人42キロチャレンジのラップです。(GPSとコースの距離に若干のずれがありますが)
(上が今回 下が昨年)
昨年の1人42キロチャレンジをした際のコンディションや練習状況については、↑の記事を読んで欲しいですが、昨年は一番は何もわからず体が動くがままに走り始めました。普段全く練習をしていない身であるくせに10キロ20キロあたりまで5~6分ペースで刻んでいる事からわかると思います(笑)。そのせいで22キロあたりでもう足は限界に近い状態になっており、35キロからは完全に歩いています(1キロ10分以上かかっています)。
その反省を活かし、今回はまず20キロまでは1キロ7分ペースを守ると決めていました。練習の消化具合、体の仕上がり具合から見てまともに走れるのは30キロあたりまでだろうと感じていたため、42キロ走りきるためには、「いかに前半の20キロで足を残しておくか」に尽きると考えていました。実際にスタート直後は周りの選手のペースが速く、7分ペースで走る人は全然いなかったですが、特に焦る事なく淡々と自分に集中する事ができました。
ただ、17キロあたりで、「このまま余裕を残したまま走ってゴールして、得るものがあるのか?」と迷いがでてしまいました。それでも、最初に決めた自分の信念をその時の気分で曲げてはいけないと思い、逆に20キロまでの3キロはペースを落としました。(この判断が完全に今回の勝因だったと思っています)
「20キロから30キロはどれだけリラックスした状態であっという間に過ぎていく事を感じられるか」が重要だと考えていたため、特に7分ペースから速める事は想定していませんでした。とにかく力を入れずにリラックスとしか考えなかった事で走り(フォーム)の力みが取れていく事を実感しながら走っていました。この距離になってくると、前半の疲れから垂れてくる人を抜かしていける事がモチベーションになったり、前半我慢してペースを抑えていたのに対し、逆に体の無駄な力が抜けていました。結果的にこの10キロで非常にペースが上がりました。意識的に上げたのではなく、完全に足をためて、リラックスという思考のみであったので、ペース上がってるのかあと思いましたが、焦りはありませんでした。
かなり足をのこし、余裕のある状態で30キロを通過したとはいえ、30キロという距離の性質上、単純に足の疲労はかなりありました。また、昨年は35キロで完全に足が動かなくなったのでその恐怖がつきまとっていました。なので、「30キロから35キロ、なんなら37キロまでペースを抑えよう」と考えていましたが、走りのリズムが定着しきってしまい、かつ疲労から力を抑える動きを作る事さえできませんでした。「距離を重ねて、疲れてくると逆に体力をためられなくなってしまうのか…」 という発見であり、誤算でありました。結果的にペースは6分10秒ペースまで上がりました。
ラスト6キロは本当に地獄でした(笑)
走り切れるかわからないからペースを落としたいけど、それはできないし、ペースが上がってどんどん不安になるし、周回コースだから他の選手がフィニッシュしている姿は見れるし、何より「一度歩いたらいたら、もう走りだせないだろう」という体と心の状態でした。なのでこのまま最後まで押し通す、いわゆる「気合い」に頼り切った形で最後の6キロ走り抜きました。これまでずっと効率や科学的根拠を参考に自身のマネジメントをしてきましたが、やはり最後は気合いが全てでした(笑)。
最後フィニッシュテープが見えてダッシュしました。足吊らないかと最後まで不安が消えませんでしたが、そんな中でもこの2か月練習してきて、最後まで走り続けるという目標が達成できる事への喜び、充実感、達成感をもって走り切れました。
本当に本当に疲れたけど、間違いなく今までで一番達成感を得らられた瞬間だったと思います。
マラソンに向けた練習
今回のマラソン挑戦を決めた当初たてた練習スケジュールは大まかに以下のような形でした。
〜8/15 60〜120分ウォーキング 動ける身体作り
〜9/15 ジョグ中心の練習 何キロでも走っていける身体作り
〜10/15 ジョグ+スピード、ペース走
〜10/30 調整
(8月末に1500mのレース、9月末にハーフマラソンを予定していました)
しかし、実際は絵にかいた餅になってしまった事もあり、オーバートレーニングがたたり、8月後半にアキレス腱を痛めてしまいました。
そこからまずはケガの克服に努め、練習内容も見直す事にしました。
結果的に行った練習は以下です。
9月~大会当日
(毎日)8〜12km走 ペース:6'/km前後
1週間の総距離が42.195kmになるように1日に走る距離を調整(3,4キロしか走らない日やウォークの日、完全に走らない日も作った)
とにかく意識したことは、「1回の練習の強度を上げる事」よりも「モチベーションを必要としない持続可能な練習サイクルを作る事」、「1日10分でも良いから毎日継続する事」です。私の場合、誰かに強制されて練習する環境に身を置けているわけではないので、その日のモチベーションに依存して練習の強度を上げてしまうと次の日の練習が苦痛になってしまいます。なので日課にするための強度を設定しました。結果的にこの持続可能な練習サイクルこそがスタミナ強化につながっていったと感じています。
総括
私は陸上選手ではなく、あくまでも何も変哲のないただの一般大学生です。そんな中で今回マラソン完走という自分にとって大きな挑戦を決めて、2か月という少ない期間ではありますが、他のスケジュールをおろそかにせずに練習を継続する事ができました。
東京オリンピックのマラソンで活躍している大迫選手の姿をTVで見た時に、「ただかっこよかったなあ だけで済ませてはいけない」と強く感じて、今回のマラソン挑戦を決心しました。
本来、やらなくてもいい事だし、やらなくても生きていける事ではあるのだけれども、「自分で目標を決めて、それに向けたプロセスを自分で考え、毎日当たり前の事を継続し続ける」という事を通して今回やり切った経験は非常に大きなものになりました。
大迫選手の言葉を借りる形になりますが、今回のこの成功体験は私にとって「何にも変え難い勝利」です。
マラソンという、42.195kmという距離に対してのリスペクト(軽視してはいけないという事)を身に染みて感じたので、「次のマラソンを走りたい」という気持ちになる事はしばらくないと思いますが、今回の挑戦を機に挑戦の視野は広がったと思うので、残りの大学生としての時間を利用してまた新たな目標を設定・達成に向けて頑張ります。
(まずは正月の箱根駅伝の大会運営をやり切りますが!)
それでは本日もご一読いただきありがとうございました。