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【椅子と机のデザイン】多動、立ち歩きOK。ビンボーゆすりのススメ

今日は子どもの勉強のための「椅子」と「机」のデザインについてのお話です♪ 

子どもが毎日使う、椅子や机。教室や学びの場のデザイン、子どもを取り巻く風景について色々と思うことを書いてみました。

そろそろ、自分の部屋が欲しいといううちの子。どんな椅子や机がいいんでしょうね?うちは夫がDIYしたいと言ってますが。さてnote記事スタートです♪


授業中はじっとしていないといけない?

勉強に集中できるいい椅子ってどんなんだろ?

公立学校の教室では

・授業中は椅子に座ってじっとしていないといけない。
・姿勢はピシッとしてないといけない。
・授業中立ち歩くのはNG。

これは常識!?

私も結構、常識だと思っていました。

・先生の話を聞くときは前を見る。

これもよく、学生の頃、言われてました。体育館で話を聞く生徒が下を向いた瞬間に、前を向くよう背中を叩き、姿勢を正す先生方をよく見ていました。

でも、不登校界隈でいろんな話を聞いていると、「貧乏ゆすりは奨励する」ような動きや、「他のことをしながらのほうがむしろ勉強や活動に集中できる子たちがいる」ことがわかってきました。また、そんな衝動をいかした取り組みも。

子どもたちは、自分で立ったり、座ったり、貧乏ゆすりしたり、鉛筆をカジカジ噛んだりして、リラックス法を知っていてそれを試している途中で、それをやることでかえってパフォーマンスが上がる可能性がある。

大人だってガムを噛んだりしますよね。異常なまでに、じっとしておくことが集中力の低下を招き、勉学へのストレスになることもある。

うちの子が参加しているオンライン哲学クラスは、おやつを食べながらなど、好きなことをしながら参加できます。息子は興味のない内容の時は、漫画を読みながらオンラインクラスに参加しています。最初は「NG」でしょ!と思っていましたが、授業の内容が面白くなってくると、漫画を置いて置いて、しっかりと対話に参加しているのですw

中には「ネットフリックスを見ながらの方が勉強に集中できる。」というツワモノの中学生の子までいました。(学校ではなく、自宅でホームスクーリングしています。)

なんなんだろ、この人たちの能力は!?

また、授業中に子どもが立ち歩き、授業にならない・・・など学級崩壊もちらほらいろんな地域から聞こえてきます。

衝動から生まれるものがある

特に小学校1年生入学してすぐに、鉛筆のお尻をガジガジにかじっちゃう子がいますが、それも社会適合や勉学へのストレス反応と、それを自己解消しようとした現れでしょうね。

障害でもなんでもありません。衝動を表に出せて、自己解消できた素晴らしい例だと思います。

多動だからこそ、いろんなプロジェクトの立ち上げに関わっている起業家さん。アスペルガー的気質だからこそ、研究分野で異常な細かさの研究内容の本を執筆している大学教授、など、特性や衝動をいかした仕事をしている大人にたくさん会います。子どもの特性や衝動をわざわざ抑える必要あるのかしら?と思います。

【NEW!】 貧乏ゆすりの奨励グッズ

衝動をうまく利用したグッズも開発されています。

そもそも、
・授業中はじっとしていなくていい。
・立ったり座ったりしていい。
・貧乏ゆすりもOK。

好きな姿勢でリラックスして学ぶことが大切。
だと感じています。

最近では、貧乏ゆすりをどんどんできちゃう、ゴムなども発売されています。どんどん貧乏ゆすりして、勉強や活動に集中しよう!という取り組みです。海外では積極的に取り入れられているところもあるようです。


椅子に取り付けて、ビョンビョンしながら勉強できる

【進化版!】 貧乏ゆすりで発電する

貧乏ゆすりの衝動やエネルギーをいかしたアイデア。

立って勉強の方が集中できる時もある

また、最近では「座ることの弊害」もよく聞かれます。長時間のデスクワーク、ネットにテレビ・・・。現代人は、1日の大半を座って過ごしています。長時間座っていると、筋肉の代謝や血行が低下し、健康に害を及ぼすことがわかってきました。

立って勉強したり仕事ができるデスクもたくさんあります。IKEAではお手頃でおしゃれ!もちろん立ってばっかりもしんどいので、座ったり立ったりできるといいですね。気分にあわせて高さを調整できる昇降式のデスクもあります。

子どもを見ていたら、ついつい「座って勉強しなさい!」と声をかけてましたが、今は思わず立って勉強していたり、寝転んで勉強したり、なんでもOKにしています。

あえてバラバラな椅子にしたらどうなる!?

以前、都内の建築デザインの会社でアルバイトをしていた時、建築家の方がカフェのインテリアデザインをする仕事の中で、

「椅子のデザインは全部揃えないんだよ」「いろんなある椅子を持ち寄ったダイニングみたいな、リラックスした雰囲気が賑わいを産むからね」と教えてくれました。そして「バラバラだから、椅子が安く手に入るんだ。」とも教えてくれました。

“種類の異なるデザインのバラバラなチェア”を置くことで、街に賑わいをうみ、人の行動までも変わるのか!と目から鱗でした。

子どもの学びの空間もそれくらい多様な空間デザインだったらいいのかも。そんな風に考えました。

立ったり、座ったたり、ソファーだったり、畳やちゃぶ台だったり。ようは、出来るだけ多様な、好きな姿勢がとれるリラックスした空間デザインが大切なのではないでしょうか。(実際には共存は難しい?)

お尻を受け入れてくれる椅子

学校によっては、自分で椅子をつくる学校も。

こちらの小学生のつくったような、紐で編んである座面は、これも一種のハンモックのようなもの。揺れていないようで、座面のロープが、お尻の凸凹に対応してくれます。

体も心も常に一定ではありません。干潮や満潮などの潮の満ち引きは、月がひきおこす現象です。人の体の骨盤や頭蓋骨もなんと、潮の満ち引きにあわせて動いているそうです。季節や、心身の調子によってその動きが異なったり。

いつも一緒ではないいですね。
まさに波がある。

多様な空間、多様な椅子は、骨盤や体のゆらぎ、心まで柔軟に受け止めてくれるのでは?と感じています。

そんな揺らぎを受け入れてくれるリラックスした勉強空間デザイン。柔軟な空間からは柔軟な発想や思考が生まれるのでは!?

風景が与える子どもたちへの影響

みんな違ってみんないい。

いろんな椅子、多様な風景から教えてもらうこともある。多様な教室のデザインが産む柔軟な思考もあります。

ちょっと大げさかもしれませんが、実は空間にある椅子が同じデザインだと、子どもたちに「みんなと同じでないといけない」という思考も一緒に植えつけれれるのではと考えています。

・みんなと同じでないといけない。
・はみ出してはいけない。
・右にならえが楽。
・異端児はNG。

こういった思考の偏りは、密かに「ストレス」や「いじめ」を産むこともありそうです。

また大きくなってからの思考にも影響しそうです。

・みんなと同じファッションがいい。
・新しいことは始めたくない。
・みんな違ってみんないいが体現できない。
・凸凹をよしとしない、排除する社会。

教室のデザインがまさか、若者のファッションやものづくり、仕事ぶり、ひいては社会のデザイン構築にも関わってきそうだなんて、、、考えすぎでしょうか?もちろん、教室のデザインだけでなく、まちのデザインも然り。多様な風景が子どもたちの思考の多様性にきっとつながります。

でも、デザインで解決できるならした方がいい。
私はそう思います。

サスティナブルなデザイン

また、サスティナブルなデザインも意識したいところです。使い捨てのものばかりに囲まれて暮らしていると、自分も使い捨てられるんだ・・・と思ってしまいます。ですので出来るだけ、使い捨てではなく、使えば使うほど、ツヤっと光ってくるような長持ちするものや、インテリアを選びたいですね。

学校の生活や勉強に使う道具ももっと共有できれば良いのにと思います。スウェーデンの学校では学習に関するものは文房具も. 含めて全て学校側の用意が原則とされており、まち全体で共有する仕組みで、まちの教育委員会のようなところが必要なものを必要な学校へ文具をバスで運ぶそうです。子どもたちは、持っていかなくても良いので空っぽのリュックひとつで通学、文具も次の人のためにも大切に使うとか。

サスティナブルやSDGsは、机や教科書上で学ぶものでなく、こういった日々の体験の暮らしの実体験の中でその感覚やセンス、ノウハウが積み上げられてゆきます。

学びの場のデザイン

親である私の思考も随分と変わりました。

かつては「こうでないといけない」があまりにも多かったですが、今はそれがすっかりなくなりました。

鉛筆も指定のデザインで指定の筆箱で。
指定の時間に、指定の椅子に座って指定の時間割で勉強して。
指定の時間に習い事に行き、指定の時間に寝て、
また次の日は同じ繰り返し。

時間や、人にあわせることや、買わないといけないものも多かったですし。これらのルールに苦しんでいたのは、子どもだけでなく、親である私もその1人だったのかもしれません。

机も椅子ももっと自由でいいのでは?

子どもたちを取り巻く「学びの場のデザイン」に少し変化を与えることで、子どもたちの柔軟な体や思考はもっと進化できるかも♪ そうすることで、子どもたちが「心地よい、自分が集中できるもの」を選び取る力も付きそうです。でもなかなか現場では難しいですがね(汗)

今日は椅子や机、教室や学びの場のデザイン、

子どもを取り巻く風景について色々と思うことを書いてみました。
お付き合いありがとうございました。








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