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身近で優しい心理学

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いつでもどこでも誰でも 身近に始められる優しい心理学。一番大切なのはあたらしく生きることだから。
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2021年7月の記事一覧

被害者という名の支配者

被害者という名の支配者

昔勤めていた病院の近くにゲイバーがあって、よくそちらにお勤めのダンサーさんたちが、ケガをしたり熱を出したりする度に受診に来ていた。

「この後のステージで、どうしても踊りたいのよ。」と40度近い体温でハアハア言いながら「だから点滴打って!熱、下げて!」とか。

ダメだよと何度言っても、聞かない。「これが、あたしの仕事なのよ!点滴打って!」

プロ意識が高い人たちばかりだった。

それで知り合いにな

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右脳が活性化すると掌が赤くなるという話

右脳が活性化すると掌が赤くなるという話

昨日から、施設で2回目のワクチン接種を開始。

固唾を飲んで迎えたこの日であったが、酸素ボンベやワクチンなど、様々な大荷物を抱えて到着なさった先生の第一声が、「ああっ!ロットナンバーのシール!また忘れた!」だった。

昨年まで、先生のクリニックには、お若いのにキレッキレのナースさんが一人居て、全ての雑事をこなしていらした。優秀だった。

先生が『あの人の認定調査の書類が!』と叫べば『ここにあります

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N.Y.式ハッピー・セラピー(2003年/アメリカ)に学ぶアンガーマネジメント

N.Y.式ハッピー・セラピー(2003年/アメリカ)に学ぶアンガーマネジメント

エキセントリックなセラピストとその気弱な患者の奇妙な関係を描いたコメディ。

出典:Yahoo映画

心理の学生だった頃に、何気に選んで観た映画です。
当時の自分が思った”こんなカウンセラーになりたいな”のベストスリー。そんなセラピスト像が出て来ます。しかし、もう無茶苦茶です。ああなりたいけど、なったらなったで間違いなく逮捕されます。(笑)決して、なれないし。

しかし、単なるコメディでは終わりま

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コミュニケーションの不思議

コミュニケーションの不思議

4年ほど前、職場で友達になったばかりのIちゃんに、不思議な話を聴いた。

それは、当時の彼女が、ダブルワークの一つとして働いていた場所で、日常的に観ている光景の話だった。

お母さんが、障害を持ったお子さんの肘のあたりに手を添えると、その子が伝えようとしていることが、リアルタイムに言語として分かるのだと言う。

沢山の桜の花びらで、街中にピンクの絨毯が敷かれている季節だった。

初めて二人でバッテ

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