#69 「チョコレート」のガチ解説
さて、今日も解説して行きますよっと。
今回の内容は「チョコレート」についての解説です。
先月はバレンタインデー、今月はホワイトデーがありましたので、その関連ということで、「チョコレート」を解説して行こうかなと思います。
※追伸:この記事を書いたときは3月中でした。
◯「チョコレート」について
皆さん「チョコレート」は好きですか?
僕は好きです。笑
コーヒーはブラック派な僕ですが、「チョコレート」に関してはミルク系、甘い系が大好きです。ビターは食べません。笑
多くの人に好かれる「チョコレート」ですが、栄養価について、食べることでどんな効果があるのか、知っていますか?
よく食べるという人は、特に知っておくべき内容だと思います!
では、解説していきましょう!
「チョコレート」とは、カカオの種子を発酵、焙煎、磨砕したカカオマスを主原料とし、これにカカオバター、砂糖、粉乳などを混ぜて練り調温して固めた食品です。
また、カカオ分により、いくつかの種類に分けることができます。
カカオ分とは、カカオバターとカカオマスを合計したもののこと。
例えば、カカオマス25%+カカオバター30%+砂糖などその他の原料=カカオ分55%の「チョコレート」ということになります。
『スイートチョコレート』の場合、カカオ分は55〜80%が一般的。
『ミルクチョコレート』の場合は、31〜38%が一般的。
『ホワイトチョコレート』は、カカオマスは基本的になし、カカオバターが30%前後含まれている。
つまり、カカオマスの含有量が多いほど、ビターチョコのような苦味が多くなるということになります。
ここで、「チョコレート」の歴史について、少し解説していきましょう。
「チョコレート」は、紀元前から古代メキシコでは、カカオは『神様の食べ物』と言われ、大変高価なものとして扱われていました。
16世紀の初め頃、アステカの皇帝“モンテマス“は、とても貴重な飲み物として黄金のカップで1日に50杯ものショコラトル(当時のチョコレートのこと)を飲んでいました。
この時のチョコレートは、今とは違い、カカオ豆をすり潰したドロドロした飲み物で、人々はそれにとうもろこしの粉を加えたり、バニラやスパイスで香りをつけたりして飲んでいました。
1520年ごろ、モンテマス皇帝のところにスペイン人のフェルナンド・コルテス将軍が現れ、1530年ごろにスペインに持ちかえり、その後、砂糖などを加えた甘い飲み物として、ヨーロッパ全土に広がりました。
チョコラトルがヨーロッパに伝わってから約300年後、オランダのヴァン・ホーテンが、
『ショコラトルをもっと飲みやすいものにできないか?』
と考えました。
この時にできたのは「チョコレート」ではなく、カカオに含まれるココアバターを搾り取り、“ココアパウダー“でした。
というのも、ヴァン・ホーテンは、ショコラトルの欠点である“渋く・苦く・尖った味“を解決した飲み物として広がりました。
そして、この“ココア“が誕生したことが「チョコレート」の発明につながります。
1874年にイギリス人のジョセフ・フライは、カカオ豆をすり潰して砂糖を加えたものに“ココアパウダー“を加え、今の「チョコレート」の原型を発明し、『食べるチョコレート』の始まりとなりました。
ただし、この時の『食べるチョコレート』は、まだ苦味が強く、一般的に普及させるまでには至りませんでした。
そこで、1876年にスイス人のダニエル・イーターが「チョコレート」にミルクを加えてまろやかにした“ミルクチョコレート“が誕生し、多くの人を魅了したことで世界中に「チョコレート」が広まっていきました。
日本に「チョコレート」が普及したのは、18世紀末ごろと言われています。
当時、日本はまだ鎖国中の時代で、日本で唯一外国との交流があった長崎に
『しょくらとを』という名称で伝わりました。
国内で製造、販売が開始したのは、1877年になってからということで、約130年前に「チョコレート」が日本中に少しずつ普及するようになりました。
「チョコレート」が飛躍的に普及するようになったのは、第二次世界大戦後で、その頃から少しずつ「チョコレート」技術が進み、現在あるような多様な「チョコレート」が生まれるようになりました。
◯「チョコレート」の栄養価と効能
今度は、「チョコレート」に含まれる栄養価と効能についての解説に入ります。
ここを理解することがとても重要です!
・ポリフェノール
「チョコレート」には、カカオに含まれる『ポリフェノール』があります。
この『ポリフェノール』は植物に含まれている渋味や苦味、色素の成分で、
老化の原因とされている活性酸素を除去する“抗酸化作用“があります。
他にも
コレステロールの酸化防止
動脈硬化などの生活習慣病の予防
ストレスへの抵抗力を高める
また、近年の研究では、
ガンの予防効果が期待できるという報告もあります。
・テオブロミン
『テオブロミン』は、カカオの苦味成分の一つであるアルカロイドの1種で、カカオ以外にもお茶やチャノキ、コーラなどにも含まれる成分です。
この『テオブロミン』には、大脳を刺激して集中力や記憶力、思考力を高め、気力をアップさせる効果があります。
カフェインと同様の覚醒作用がありますが、カフェインよりも緩やかに作用するという違いがあります。
よく徹夜で勉強をしているときに「チョコレート」を食べると、目が冴えて眠気がなくなり、勉強に集中できるという体験をしたことありませんか?
その効果をもたらす要因の一つは、この『テオブロミン』です。
また、自律神経の調節作用もあるので緊張を和らげ、リラックスさせる効果もある成分です。
・食物繊維
板チョコで例えると、1枚につき約2gという『食物繊維』が含まれています。
「チョコレート」に含まれる『食物繊維』は“不溶性“のため、便秘を改善、予防する効果が期待できます。
便秘が解消されることで、腸内環境が整い、結果として
肌荒れの改善
栄養吸収の効率化により疲労回復や美容などに効果的
睡眠の質改善により不眠解消
むくみ解消
肥満の予防
大腸ガンの予防
などに効果があると言われています。
上記の『ポリフェノール』には、“ストレスへの抵抗力“を高める効果もあるので、
ストレスによる便秘の改善にも「チョコレート」は役立つと考えることができます。
・脂質
「チョコレート」に使われるカカオに含まれる『脂質』は、“オレイン酸“と“ステアリン酸“です。
“オレイン酸“は、オメガ9の必須脂肪酸で、コレステロールの減少効果などがあります。
一方、“ステアリン酸“は体に吸収されにくいという特徴があります。
つまり、体脂肪として蓄積されにくいということになります。
特に「チョコレート」に関しては、“ステアリン酸“の含有量が多いです。
『脂肪分』が少ないとどうしても口当たりが悪くなります。
しかし、ここで“ステアリン酸“が含まれることで、体脂肪がつきにくく、かつ、口あたりを滑らかにしてくれるという良い効果が得られるということになります。
◯「チョコレート」はおすすめ?
ここまで「チョコレート」について解説してきて、良い面を見てきたと思います。
では、「チョコレート」はみんなにおすすめできるものなのか?
そう聞かれた場合、僕ははっきりと“No“と言います。
それはなぜか?
途中の説明にも書いてありますが、「チョコレート」には、
健康の大敵といっても過言ではない『砂糖』が含まれているからです。
『砂糖』については、以前、記事にしていますので、そちらをご覧ください⬇️⬇️
これは僕なりの考えなので、食べる食べないは自由です。
ただし、僕個人的な意見として“健康“を考えたときに、
やはり『砂糖』は極力摂取しないほうが良いと考えています。
その『砂糖』が含まれている「チョコレート」はも同じくおすすめはしない食品です。
もし、カカオの良い効果を得たいのであれば、カカオパウダーの含有量が多く、『砂糖』が少ない種類を選んで食べると良いです。
ただし、無理に我慢して逆にストレスを溜めてしまうようであれば、一回に食べる量を調節して食べすぎないように注意すれば良いと思います。
ストレスを溜めないことはとても大切。
そこらへんは自分の中でうまく調節してみてください。
ということで、「チョコレート」の解説は以上です。
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