#89 「ポリフェノール」のガチ解説
今回は、他の記事でも度々出ている
「ポリフェノール」について、
もう少し詳しく解説していきたいと思います。
◯「ポリフェノール」の基礎知識
「ポリフェノール」は、
ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、
自然界には5,000種類以上あるとされています。
「ポリフェノール」には、
ビタミンCやビタミンEなどの同じように
強い抗酸化作用があり、活性酸素などの
有害物質を除去する作用があり、
動脈硬化などの生活習慣病や
体の老化現象などを予防する効果があります。
「ポリフェノール」は、
水に溶けやすい性質があるため、
作用を発揮するのは早いですが、
体に貯蔵することが難しいため、
毎日こまめに摂取をしていく必要があります。
また、「ポリフェノール」の種類によって、
独自の作用も存在します。
全ての「ポリフェノール」を
解説するわけにはいかないので、
ここでは代表的なものを紹介しようと思います。
◯代表的な「ポリフェノール」とその効果
①アントシアニン
『アントシアニン』は、赤ワインやブルーベリー、
なす、カシス、ぶどうなどに多く含まれている
「ポリフェノール」です。
『アントシアニン』は、フラボノイドに
似てはいますが、正確には同じものではなく、
フィトケミカル(植物由来の自然化合物)の
フラボノイド類に属するものです。
実は『アントシアニン』にも種類があり、
全部で17種類に分けることができます。
その中で、人にとって最も重要とされるのが
“シアニジン“、“デルフィニジン“、“ペチュニジン“、
“ペオニジン“、“ペラルゴニジン“、“マルビジン“の
6種類とされています。
『アントシアニン』には、網膜に存在する
“ロドプシン“というたんぱく質の
再合成を促す作用があり、
これによって
★眼の機能の改善
が期待できます。
ほかにも
★抗がん作用
★循環器系疾患予防
★認知機能低下予防
などがあります。
②カテキン
「ポリ井フェノール」のフラボノイド系フラバノール類に
分類されている『カテキン』は、
主にお茶の苦味渋味成分の正体です。
緑茶に含まれる『カテキン』の主な成分は、
・エピカテキン(6.4%)
・エピガロカテキン(19.2%)
・エピカテキンガレート(約13.7%)
・エピガロカテキンガレート(約59.1%)
の4種類です。
作用としては、
★抗酸化作用
★抗ウイルス作用
★抗がん作用
★コレステロール値を下げる作用
★血糖値の上昇抑制作用
★抗菌・殺菌作用
★虫歯・口臭予防
★肥満予防
などがあげられます。
『カテキン』が多く含まれる食材としては
お茶のほかに、大豆、抹茶、小豆、ココアなどが
あります。
③カカオポリフェノール
『カカオポリフェノール』は、
その名称から想像できると思いますが、
ココアやチョコレートといった
“カカオ“を使ったものに含まれています。
『カカオポリフェノール』の作用として、
★血圧低下
★動脈硬化予防
★美肌効果
★アレルギー改善
などがあります。
④ルチン
『ルチン』は、そば、柑橘類、玉ねぎなどに
含まれる「ポリフェノール」になります。
『ルチン』の作用としては
★毛細血管強化作用
★血管疾患系の予防
があります。
⑤クルクミン
『クルクミン』は、香辛料として使われる
ターメリックやウコンに多く含まれている
「ポリフェノール」です。
『クルクミン』の作用として、
★抗酸化作用
★抗炎症作用
★肝機能保護作用
★消化不良改善
★関節リウマチ改善
★美肌効果
などがあります。
⑥イソフラボン
『イソフラボン』といえば
“大豆“が最も有名だと思いますが、
この『イソフラボン』も
「ポリフェノール」の一種です。
(“大豆“の記事はこちらでみてみてください!)
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『イソフラボン』の作用として
★更年期症状の緩和
があります。
『イソフラボン』は、女性ホルモン(エストロゲン)と
似た作用を持つ成分として注目されていて、
エストロゲン量が減少し、体に様々な変化が起きる
更年期の症状を緩和してくれる作用を持っています。
ほかにも女性らしい体などにも効果があると言われています。
⑦フェルラ酸
『フェルラ酸』は、構造式がアミノ酸の一種である
“チロシン“と非常に似ていることから、
“チロシン“と同様の作用があると考えられています。
“チロシン“には、しみやしわの原因となる
メラニンの生成を抑制する効果があるため、
『フェルラ酸』にもこの効果があると
考えられています。
メラニンを生成を抑制するため、
★美肌・美容効果
が期待できます。
『フェルラ酸』は、玄米などに多く含まれています。
⑧コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)
こちらも文字通り、コーヒーに含まれる
「ポリフェノール」です。
コーヒーを飲んだ時に感じる“酸味“の正体が
この『コーヒーポリフェノール』です。
『コーヒーポリフェノール』には、
★抗酸化作用
などがあるされています。
また、脂肪燃焼効果があるという話もありますが、
実際は明確な作用が証明されているわけではないため、
正確な情報とはいえないでしょう。
◯まとめ
今回は「ポリフェノール」について
解説してみましたが、
最初にも述べたように
「ポリフェノール」の種類は5,000種類以上
存在しています。
この記事で挙げたものは、
その中のほんの一部です。
もっとたくさんの種類があり、
それぞれの効果、特徴もありますので、
気になった方は少し調べてみてはいかがでしょうか?
また、他の記事の中でも
「ポリフェノール」について
解説していく機会があると思いますので、
ぜひチェックしてみてください!
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