#73 「トマト」のガチ解説
4月に入りました。
4月って、僕の中の認識では、半袖で出歩いても大丈夫なくらいの気温だと思っていたんですが、まだ寒いです。
風が冷たい?せいでしょうか?
なかなか服装選びに困る時期ですね。
○「トマト」について
ということで、今回は「トマト」について書いていきたいと思います。
「トマト」は、テレビなどでも健康に良いと言ったことが流れることがありますが、どうして健康に良いのか?ちゃんと理解してますか?
ただ、テレビで”健康に良い”と言っていたからそれを鵜呑みにしている。
そんな人は、要注意です。
どうして健康に良いと言われているのか。
根本の理由を理解していないのに、そのことについて疑問を持たない。自分で調べようとしない。
そういう人は、メディアの嘘情報に踊らされる人になってしまう可能性が高いです。
そういう人ほど、テレビの通販番組の商品を見て、ボタンをポチッと押してしまうのでしょう。
これからの時代は、なんでも自分で調べる癖をつけていかなければいけない時代です。
ちゃんと理解していきましょうね。
まず、「トマト」の原産地ですが、南米アンデス山脈の西斜面沿いの高原地帯(ペルーなど)に野生種が多く存在することから、この地帯が原産地と考えられています。
この高原地帯とは、太陽がさんさんと降り注ぎ、カラリとした気候、昼夜の温度差、そして、水捌けの良い土壌・・・
つまり、砂漠に近い環境下に「トマト」の元祖が自生していました。
植物学者たちの調査によって、アンデス高原には8〜9種類の野生種「トマト」が自生していることがわかりました。
いずれの「トマト」も現在の『ミニトマト』に近い形をしており、たくさんの小さな実をつけるチェリータイプの「トマト」だということです。
この野生種の「トマト」は、人間や鳥などによって、南米ペルーからメキシコに運ばれ、その後、メキシコ人が栽培を始めるようになり、食用になったと考えられています。
中でも『ピンピネリフォリウム』という種類は、糖度が高く、熟すと真っ赤になる野生の「トマト」で、これを人間や鳥、獣が食べ、種をフンと一緒に排泄。
その種が発芽し、再び実をつけて・・
という繰り返しによって、徐々に生息分布を広げていきました。
「トマト」がメキシコからヨーロッパへ、渡ったのは1492年。
またしても、”コロンブス”の新大陸発見が大きく関わっています。
コロンブスが新大陸に来て以来、多くのスペイン人が続々と押し寄せるようになりました。
その中の戦利品として、「トマト」を持ち帰ったことで、ヨーロッパへ伝わったと考えられています。
ただし、「トマト」がヨーロッパで食べられるようになったのは、18世紀になってからと言われています。
なぜ、200年ほどの間、「トマト」は食用として食べられていなかったのか?
その理由は、当時の「トマト」は強烈な匂いやあまりに鮮やかな赤色への抵抗感、さらにナス科の植物には麻酔作用や幻覚作用のある植物が多かったことから、
「トマト」も有毒植物ではないかと信じられていたと考えられています。
一説によると、ヨーロッパで「トマト」を初めて栽培し食用としたイタリア人は、飢餓のため仕方なく「トマト」を食べたことで有毒ではないことがわかり栽培されるようになったと言われています。
「トマト」が日本に伝わったのは、17世紀半ば。
徳川家綱のお抱えの絵師である狩野探幽が「唐なすび」とよび、1668年にスケッチしています。
最初は、ヨーロッパ同様、観賞用として広まっていました。
食用になったのは、明治以降。
キャベツや玉ねぎ、アスパラガス、ニンジンなどの西洋野菜と共に、改めてヨーロッパやアメリカから導入されました。
ちなみに、「トマト」の最初の栽培に手をつけたのは、あの有名な『カゴメ』の創業者である蟹江一太郎氏です。
ただ、栽培当初の「トマト」は、青臭さと真っ赤な色味が敬遠され、なかなか売れなかったそうです。
そこで、西洋の「トマト」を加工して使うことをしり、そこからケチャップやトマトソースが誕生しました。
ケチャップやトマトソースが世間に知れ渡るようになり、ようやく「トマト」も徐々に人気を集めるようになりました。
○「トマト」の栄養価と効能
ここから重要な内容です。
「トマト」がなぜ、健康に良いと言われるのか。
その真髄に迫っていきましょう。
○リコピン
「トマト」といえば、この『リコピン』ですね。
「トマト」が真っ赤なのは、この『リコピン』による影響です。
『リコピン』は、カロテノイドの一種です。
カロテンの一種にはなりますが、βカロテンのように『ビタミンA』に変換することはありません。
ただし、『リコピン』自体に活性酸素を減らす働き(老化防止)があったり、生活習慣病の予防の効果があったりと、健康に効果的な作用を持っています。
ちなみに、生の「トマト」よりも、加熱した方が『リコピン』の吸収が良くなります。
『リコピン』は、熱に強いので、加熱しても『リコピン』が壊れたり、成分が変化したりすることはありません。
熱を加えることによって、細胞壁が壊れ、吸収が良くなります。
さらに、『リコピン』は、油に溶けやすい性質があるので、油と一緒に取ると体内への吸収率が上がります。
これを考えると、”イタリア料理”は、理にかなっているといえますね。
また、『リコピン』は、いつ取るかも重要です。
カゴメの研究によると、「トマト」ジュースを飲むときには、朝が一番『リコピン』の吸収が良いということが明らかになりました。
・ビタミンC、ビタミンE
これは、他の食材解説でも何度も出てきている2つですね。
『ビタミンC』と『ビタミンE』の2種類は、抗酸化作用があるため、体の老化現象の抑制し、美容・美肌にも効果があります。
健康を意識する上では、欠かせない栄養素になります。
それを含んでいる「トマト」は、健康に効果的ということが理解できますね。
・カリウム
「トマト」には、塩に含まれるナトリウムの排泄に手助けをしてくれる『カリウム』を「トマト」は比較的多く含んでいます。
むくみの解消や短期的に体重を落としたいとき、見た目をシュッとさせたい時などには、『カリウム』を摂取すると効果的です。
○まとめ
「トマト」に含まれる栄養価は、かなり健康に効果的なものが含まれていることが理解できたと思います。
健康を意識している方であれば、ぜひ「トマト」は摂取していきたい食材の一つだといえます。
「トマト」の旬は、7月〜8月ですが、温室栽培によって、年中スーパーで買うことができます。
ただ、面白いのが「旬」と「食べごろ」のタイミングが、「トマト」の場合は違います。
本来の「トマト」は、乾燥地帯に生息していたため、多湿の環境には弱い傾向にあります。
日本の7月〜8月は、まさに高温多湿。
この時期の「トマト」は、収穫量が増えるため、価格は下がりますが、味が劣るという特徴があります。
「トマト」の食べごろは、湿度が低く、日光を浴びることができる『春』か『夏』です。
この時期は、糖度も高く、栄養価も高いとされています。
近年の野菜は、昔と比べて野菜の栄養価の含有量が低下しています。
それによって、ある程度の量を摂取しても栄養失調になる可能性があります。
そうなるのを防ぐためにも、できるだけ栄養価が高い状態の時期を理解し、選んで摂取ができるようになると一番理想的と言えます。
ぜひ、この情報を参考にしてみてください。
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