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第2弾:死のうとした夜の話ー鬱病pizzaの場合ー

この記事に、第2弾があっていけなかった。


いけなかったんだ。




本当に、情けなくて仕方がない。




周りからしたら、こんなに恵まれていて、両親がいて住む家があって、
今のところ県内各地で発生しているような大雨被害にも見舞われておらず、
病気でも通院できて、
なにひとつ不自由なく過ごせる立場にあるのに、
周りからこんなにサポートされているのに、
いったい何が不満なんだ、、、、、、
と、
思われるだろう。


でも、

そういうことじゃない。

それゆえに、という感情も湧いてくる。

そして、
そういうときは理性を失っているから、
こうだからこう、とか頭で考えられていない。



でも、
私は家族に迷惑をかけたダメ人間だ、
ということは、間違いない。




くるしかった。

でも、それは理解してもらえる、寄り添ってもらえる状況でなかった。
そんなこと求めてもいなかった。



たまたまなんだ。




私と同じくメンタルを病んでいる母が減薬中。

「言いたいことは言うようにした」

と話しているが、
台所で仕事をするときや、とりあえず部屋が一緒になると、
止まらない弾丸トーク。

たのしい話題のときはまだいいけれど、
父や、父の実家(舅、姑)に抱いている恨みつらみ、過去の辛かった仕打ち、愚痴などの、36年分を吐き出される。
それが始まるとさすがに、聞いていて苦しい。

「私なんか永遠にしゃべってるんだから聞き流してね」
なんて言われるけれど、そんなことできたら、私は今ここにいないのだ。
できる状態だったら、鬱病で通院なんてしなくていいし、とっくに働いて自立して、家庭を持っているかもしれない。


でも、
母は、ずっと長いこと、心を病んだまま、私と妹の子育てをしてきたのだと思われる。
そんなひとに、それは直接言えたもんじゃないのだ。

母が病気を発症したきっかけや、いつ発症したのかは定かではない。
小6で父親を亡くしたときか、結婚した後かは、わからない。


だから、母にとっては、私が具合悪そうにしていても、
自分はそういうときこうしてきた、という自負がある。
父が何にも家庭のことをしてこなかった中で、心をすり減らして闘い続けてきた母。
私のことが、本当に甘い、弱い人間に見えているのだろう。


そういう境遇なら、そう思われても仕方がない。


私の限界なんて、母にとってはへでもないんだろう。





昨日、夕飯前に、また母の長い話を聞いて台所にいた。
それは、良くない話のほうだった。

家のことを何もしない父がお盆休みで、母もストレスがたまりきっていて、そんな夫婦の姿を見ている私もまた、心が疲弊している。

その愚痴を聞くのも、結構苦しくなってきていた。

苦しい、苦しい、と思いながら、ようやく、食事ができて食卓に着いた。
昨日は、妹も仕事が休みだったため、家族4人が食卓に揃っていた。

食事準備中、妹が、居間で母の話に顔をしかめて耳をふさいでいるのも見えて、それにもイラっとしていた。


居間で食事中、
「これから再び大雨になるので厳重な警戒を」、ということを、強く呼びかけるニュースが流れていた。

北東北、日本海側のわが県では、ここ数日の大雨被害が全国ニュースで報道されるほど、ひどい状況になっている地域がある。
昨日はいったん雨が落ち着いていたが、家の復旧作業に追われている県民、田んぼなどが浸水し農作物がダメになってしまっていることに肩を落とす県民の様子が、映し出される。
この状況から、さらにこれからの大雨が追加されることによって予想される被害や、避難の仕方、注意点について、深刻に、強い口調で訴えかけてくるアナウンサー。

ただでさえ心労がつのっているときの、このような心をえぐられる状況に、さらに精神が参っていく。
食欲は衰えないが、顔を上げて食べられない。
でも、向かいに母が座っているので、がんばった。
食欲だけは◎なのが自分の今の取柄だったのに、
終盤は、

「がんばれ、がんばれ、、、、、、」

と呪文を言うように、食べきるまで心を保っていた。

食べ終えたら、薬が飲める。


食べ終えて、薬を飲んだら、私が食器を洗ったり片づけたりする台所タイム。
その間、母は台所で相変わらずしゃべり続けている。

最近、スルーできるようになってきた、というか、
自動的に、頭に入ってこない、受け付けない、という精神状態になってきているのだと思う。

でも、「愛情の反対は無視」とも言う母。

昨日のそのときの状況をよく覚えてはいないが、
暗い話ではなかった。

大したことはないのだが、
長い話の中で、TV番組での、とある芸能人の痩せた話になった。

「”○年間”で△㎏痩せたって言ってたしー、」
と、母は言った。


、、、、、、、、、、ここで、私の悪い癖がでた。

「え、”○日間”じゃなかった?」



、、、、、、私は、間違いをすぐに訂正したがる癖がある。

思わず出てしまう、この癖は、よくない。本当によくない。



母が、話の内容自体とは無関係な部分で、私が細かい指摘をしたことにやはり腹を立て、

「別に今はどっちでのよくない?」
「そういうところだよ!」

と、
私の細かい面倒くさいタチについて怒涛のダメ出しを始める。


終わった。


「本当に人の話を聞こうとしないんだから」
「何回もそうやってパニックなるけど全然変わらないんだから」
「耳を前に向けろ」
、、、、、、、、、、、、

など、声を荒らげて、すっかり機嫌を悪くしてしまった。
私は母の、怒りのスイッチを押してしまったのだ。



昨日も、我が家は一日ばたばたしていた。
母だって、というか母のほうが疲労困憊だろう。
疲れていると、ひとの怒りの沸点は下がる。
せっかく楽しい話をしていたのに、私が変なことを指摘するから、
一気に私の行動の非難へと言動は変わった。


私は私で、声を荒らげられるとパニックになるので、
”「ごめんなさい」×∞”の状態になり、皿を片付けて、
そのまま、現場である台所から走り去った。

、、、、、、いつもこうではない。

この1時間ほどの間のストレスの蓄積や、
ここ数週間の母の減薬の影響、
県内でのコロナさん拡大に大雨被害のニュース。

もう、限界に達していたのか、しそうな状態だったのか。


階段を上りながらも、”母を困らせる自分が許せない”というモードで、
狂いそうになるほど自分をいじめたかった。


2階の、自分の部屋へ行った。

電気なんていらない。

冷房もまだ設置していないけど、私には涼む権利なんてなくていい。
扇風機も回さなくていい。
ドアを閉めきり、タオルケットをかぶって、
とりあえず熱中症にでもなろうと。


、、、、、、でも、なったところで、家族に迷惑がかかるので、

どうしようか。


しばらく、動けずに横になりながら、考えた。



外は大雨警報とか、いろいろ出ているだろう、川が増水するかな。

前は、近所の踏切を考えたけれど、
JRに謝って歩く家族の顔が浮かぶ。


川だ。



そして、

初めて、遺書というわけではないが、何か言葉を残そうと思った。

柄のない、クラフトペーパーの便せんをとって、
謝罪の言葉を書き始めた。

こんなに恵まれているのに、
こんな出来損ないの人間に育ってしまい、ごめんなさい、と。
私が悪いのであって、家族は誰も悪くない、と。

母は、自分を責めるから。




書いているうちに、居間から、声が聞こえてきた。


母が、たのしそうに何か、家族と話している声。


私がいないと、
家族、3人で、TV観て、
たのしそうに笑っているじゃないか。



きっと、いないほうがいい。

私は。





そっと、家を出て、鍵を閉めたらいいだけ、
あとは何もいらないよね?

と、鍵だけ持った。

スマホは、居間に置きっぱなしだから、取りに行けないし、
もういらない。



途中、踏切で遮断機が下りたら、いってもいいし、
川の流れをみて、入りたくなったら、入ってみよう。



あーーーーーでも、
誰か、警察とかに見つかったら、めんどくさいな、、、、、、

ますます家族に迷惑かけるな、、、、、、



いけたらいって、いけなかったら、そーっと帰ってくればいいか。





、、、、、、、、、、そーーっと、階段を下りる。



、、、、、、、、ところが、


ここで、困った鬱症状が出た。



履く靴が決められない。


、、、、、、だっさ。



動けなくなって、玄関に寝ていた。



幸い、誰もこちらに来なかった。



しばらくして、ようやく、靴を履いて、
そーーーーっと、玄関の鍵を開け、
そーーーーーーっと、、、、、、、、、、、




、、、、、、、、、、と、




「どおおおおこいくの!!!!!!!」




、、、、、、母に、気づかれた。




「こおおおんな時間に、誰にも言わないで、どおおおこいくの!!!!!」




ああ、、、、、、、、、、





そこで、ドア閉めて飛び出せばよかったけど、

なんか、それが、できない。



どこかで、母を裏切れない。



「心配してほしいの⁈」
「こんな大雨警報の中で、3人であなたを探せばいいの⁈」




、、、、、、違う。

逆なの。


心配したり探したりしないでほしいの。

自分がいないほうがいいの。



見つかってしまった以上、
飛び出してしまうと、
近所の目もあるし、
これからの家族の迷惑になると思って、できなかった。



「寝ようよ、もう、明日も早起きしてこうしてああして、、、、、、」
「もうこれ以上迷惑かけないでよ」
という、
母の言葉に、

”従わないと”

という気持ちで急いで鍵を閉めて、急いで靴を脱いで、
家に入った。

”「ごめんなさい」×∞”状態で泣いたことは覚えているが、


「あんたが外で暴れて迷惑かけたら明日からどうやって近所と顔合わせるのよ」
「私もあなたも一緒に治すの」
「もっと肩の力抜いて」
「もう疲れたよ」
「生きてるだけでいいの」

母がいろいろ声をかけてくれていたが、
これくらいしか覚えていない。




ついに、

家族全員、休みの日に、
やってしまった。


何年も前の、前回は、
行動に移す前に、
斜激め右後ろあたりに俯瞰で見ている自分がいて、
その自分が友人に連絡をとるように指示してくれて。
いろいろあって家族には迷惑をかけずに済んだが、
今回は、
本当に家を出ようとしてしまった。



私は、痛いのが苦手、血をみるのが苦手。
だから、刃物で自分を傷つけることができない。
首も吊れない。

そんな、情けないほど激弱な自分に助けられている部分もあるが、
今回だって、十分情けない。



今朝、早起きしたら、母が挨拶を返してくれなかった。

そして、トイレ掃除をしながら、すすり泣いている。



、、、、、、、、、、私は、本当に親不孝だ。



でも、
私のメンタルが今破裂しそうになっているのは、
事実なのだ。


どうしよう。




どうしようもなくて、ここに、昨日のこと、ありのままを、
こうやって書いてみている。



生きていても、生きていなくても、
いずれ、家族に迷惑をかける生き方しかできない。

一生親不孝だ。



どうしようもない。


この記事を、前向きに〆る言葉も見つからない。


どうしたら、自分が生きやすい環境を作っていけるのだろう。

どうしたら、もっとひとの気持ちを尊重した行動ができるのだろう。

どうしたら、生きているだけでしあわせ、OKなんだと自分を認めてあげられるだろう。

どうしたら、もっと強くなれるのだろう。



いつか、答えが見つかりますように。

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pizza
未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。