独白短編 | ちょっと横になって
今日は立ち仕事で疲れたから、横になった。疲れているのに眠れない。だけど、立っているより楽だからこうしている。
体の疲れだけならば、横になって休んでいれば眠気がやってくるけれど、精神的に疲れているときは、あれやこれやと考えてしまってなかなか眠れない。
気にかかっていることを忘れるには、他になにか没頭できるものがいい。
お気に入りの映画を見るのもいい。音楽を聞いてみるのもいい。
だけど私は、飽きっぽいから、何度も同じものを見たり聞いたりすることは苦手。だから、とりあえず体だけは休ませようと横になるのだけど、目がさえてしまう。
今なにを考えても無駄なのは分かってるけど、私の頭はいつも無駄なことばかり考えてしまう。
「無駄」というのは言い過ぎかもしれないけど、10年後、20年後のことを考えて、あーでもないこーでもないと、ずっと考えてしまう。
今日、明日という目先のことだけ考えればいいのだろうけど、今日も明日も何もいいことがないだろうというのは確実なわけで。
結局なんにも考えることなく、ただ生きているのが幸せなのかなぁ、なんて思いにかられると、生きていて何が楽しいんだろう?、という悪循環の思考に苛まれるのです。
いっそのこと、このまま、ふぅ~っとこの世から消えてなくなることが出来るならば、それが一番いいのになって、いつもそんなことを考えてしまう。
無理にポジティブになろうとすると余計疲れることは分かっている。ネガティブなままいたほうが私には楽だから。
「そんなことでは生きていけないよ」
世間一般の常套句。そんなことを言われたって、そもそも生きていきたいという積極的な意思はわたしにはないわけで。
「だったら死ねば」
言葉にして言わないまでも、世の中みんなそんなふうに思ってるんじゃない?
「生きたくない」と「死にたい」という考え方は同義語ではないと思うの。
「生きたくない、だけど死にたくもない」
今の私、こんな気分です。