神はなぜ、アダム(男)に働くことを与えたのか
人間の心理の深い部分を知ろうとすると、進化の過程や歴史、神話などから読み解くことになる。
どうして、私たちは苦しむのか。
その理由は、アダムとイブが知恵の果実を食べたことで抱いた『恥』という感情からくるものであることを知り、人の不幸を喜ぶ気持ちの根本には、誰かと比べることであることを理解した。
でも、まだ、アダムとイブは、なぜ、知恵の果実を食べたのかという疑問が残っている。
知恵の果実さえ食べなければ、誰かと違うことに『嫌悪感』を抱くこともなく、誰かに『罪』をなすりつけることもなかったのに。
エデンの園には、他にもたくさん、美味しい果実はあったはず。
それなのに、なぜ、神が食べてはいけないと禁じた知恵の果実を食べてしまったのか。
私たちは、創世記に書かれている物語が何を伝えたいのかを知る必要がある。
本日は、ユダヤの聖典『創世記』の中で最も読まれ、最も有名な「アダムとイブの知恵の果実の物語』をテーマに、男性であるアダムがなぜ、知恵の果実を食べたのか、その目的を想像していきたいと思います。
創世記:天地創造
聖書の冒頭(1章から8節)には、ユダヤの神(ヤファウェ)が、6日間で世界と動植物と人間を創造した様子が描かれています。
1 日目、神は天と地とを創造された。(宇宙と地球を最初に作った)
2 日目、神は空を作られた
3 日目、神は大地を作り海が生まれ地に植物を生えさせた
4 日目、神は太陽と月と星を作られた
5 日目、神は魚と鳥を作られた
6 日目、神は獣と家畜を作り、神に似た人を作った
7 日目、神はお休みになった
創世記(1章から8節)天地創造(ウィキペディアより抜粋)
神が最後に作った人間は、
神である主は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで人は生きものとなった《創世記2・7節》
と、他の動植物とは違う特別な経緯で作られたことが記載されています。
サピエンス全史では、45億年前に地球が誕生し、その後、7億年の時を経て38億年前に初めての生命である光合成細菌が誕生していると書かれています。
その後、およそ、8億年の時を経て、30億年前に光合成を行う植物の藍藻は姿を表し、26億4千年の時を経て(3億6千年前)裸子植物が誕生します。
そこから、2億2千年の時を経て(1億4千年前)被子植物が誕生し、1億6千年の時を経て、人とチンパンジーの共通の祖先が誕生します(約600万年前)
そして、350万年の時を経て(250万年前)、アウストラロピテクス属という猿人が誕生し、二足歩行で歩き、道具を使うようになって、火を使うようになったのが、およそ10万年前。
この長い年月を、創世記では、『7日間』であったと記載している。
全然違うじゃん!
と思うかもしれませんが、神は、超高速で移動する『光』と一緒です。
銀座マルカン創始者である斎藤一人さんが、『この世』と『あの世』の時間の経過について
あの世は想念の世界だから時の経過が違う
と解説していましたが、アインシュタインの相対性理論によると、光は高速で進むため、時間が止まっている状態です。
神は『光』であり時間が止まっているため、実際の地球の時間の経過と、神の時間の経過とは、違いがあるのですね。
アダムからイブが生まれた理由
最初に神がお作りになったのは、アダム(男)の人間です。
アダムが、他の動物たちのように、『自分にも仲間が欲しい』と神に伝えたところから、アダムの肋の骨1本からイブが誕生します。
このアダムからイブが生まれたという理由は、女性が性成熟期になる前まで、エストロゲン(女性ホルモン)よりもテストステロン(男性ホルモン)の分泌量が多いことと関係があります。
テストステロンがなぜ、女性の血液の中に多く含まれているかというと、体が大きくなるために必要な、筋肉・骨格の成長などを作る際に必要なホルモンだからです。
そして、実は、このテストステロン。
エストロゲン、プロゲステロンの元となるホルモンなのです。
つまり、テストステロンが、変化してエストロゲン、プロゲステロンが作られるということ。
そのため、アダム(男)からイブ(女)が生まれたという逸話は、このホルモンから見ても理にかなっていると言えるかなと思っているのです。
スピリチュアルでも、魂の年齢が幼いのは、男性の方と言われています。
つまり、この世の中に初めに誕生し、試練を受けるのは男性で、その後、何度か男性を繰り返し、魂的な年齢を重ねた際に、女性として生まれてくる。
そう考えると、この世の中に、初めに誕生したのが男性という創世記のお話は偶然に作られたとは思えないくらい、不思議と納得するお話なのです。
エデンを追放された理由
エデンの園には、美味しい果実がたくさん実っていました。
神は2人にこう言いました。
『エデンの園に生る全ての樹の実は食べても良いが、知恵(善悪の知識)の樹の実だけは絶対に食べてはいけない。食べると必ず死ぬからね』と・・・。
アダムもイブも、神に、知恵(善悪の知識)の樹の実だけは、食べることを禁じられていたので、ずっと食べないでいたのです。
しかし、人間を神に背かせようとする蛇が、イブにこう言います。
『知恵の果実を食べても死なない。食べると頭が良くなるよ』と・・・。
イブは、知恵の果実を食べ、その美味しさに感動し、アダムに食べることを勧めました。
知恵の果実を食べると、今まで裸で堂々と生きていた姿をお互いが見て、急に恥ずかしくなってしまいました。(恥の感情の始まり)
そのため、2人は、イチジクの葉で腰回りを隠し、陰部を隠したのです。
その姿を見た神は、すぐに知恵の果実を食べたことに気がつき、2人を問い詰めました。
すると、イブは蛇にそそのかされたと蛇のせいにし、アダムはイブに唆されたとイブのせいにしました。
他人のせいにすることは『罪の始まり』です。
神は怒り狂い、アダムには、食べるためには汗を流して働かねばならないという罰を
イブには子どもを産むには苦しまなくてはならないという罰も与え、その上で、エデンを追放したのです。
なぜ、アダムは知恵の果実を食べたのか
いくら、イブに、美味しいよと勧められたからといって、神から食べると死ぬよと言われているものを、本当に野生動物に極めて近い状態だった人間が、食べたりするのでしょうか。
もし、私なら、死に関わるかもしれない食べ物を食べることはないだろうと思います。
でも、イブもアダムも食べた。
と、いうことは、その果実を食べて、『得たいもの』が存在していたことになります。
いったい、アダムは、知恵の果実を食べて何が欲しかったのでしょうか。
私はアダムが最初に、神に作られたことと関係があると思っています。
神は、他の生き物の全てを支配するものとして、自分と似たアダム(男)を作った。
つまり、神は極めて男に近い外見だったのだということが予想できます。
その上で、アダムは、最初、神に、他の動物には同じ外見をした同じ仲間がいるのに、なぜ、自分は1人なのか。
自分にも仲間が欲しいといって、イブを作ってもらったのです。
でも、イブは自分と同じではあるけど、女であり、違う感覚を持つ生き物です。
この時、アダムは、女という子孫を残していく存在ではなく、同じ男の仲間が欲しかったのではないかと思うのです。
どうして、アダムは男の仲間が欲しかったのか。
それは、この世界を作りたもうた『神』に憧れを抱いたからではないかと思うのです。
男は男に憧れを抱く生き物
私は、女なので、男性という生き物の気持ちを本当の意味で理解できるわけではありません。
ただ、私が今まで男性という生き物を見て学んできて、男性は女性よりもとても純粋な心を持つ生き物だなあと、感じるのです。
私は女の世界で、女の人に摩擦されながら、世知辛い世の中を生きてきました(笑)
中学校の時も、高校の時も、女子からいじめられてきたし、女の欲望、女の怖さは、人一倍、理解しているつもりです(私も含めて、笑)
だから、男子の世界を見ると、ある意味、単純で清いなあって思うところがあるのです。
男は、自分の夢を実現している同性に憧れを抱きます。
私の元夫も、高校生の時にバイトしていたお店の店長(男)に憧れを抱き、
未だ、「あの人(店長)を超えるオスを見たことがない」と店長のことを、まるで、自分の過去の武勇伝を語るように話すのです。
このことから推察するに、アダムは同じ姿をした『神』に憧れを抱いたのではないかと思うのです。
神は、この世界の創造主。
自分も神のように何かを作ってみたい!
だから、仲間が欲しいと、男を作ってもらいたいと願っていたのではないでしょうか。
でも、同じ生物でありながら、違う性である『イブ(女)』を神は与えた。
アダムは思ったでしょう。
イブは、自分が世界を作りたいと思っているのに、そんなことに興味関心がない。
いつも、「私を愛して、私を愛して」と愛ばかり求めてくる
※このイブの気持ちを予測した記事は、次回、投稿します(笑)
だから、知恵が欲しかった。
でも、知恵の果実を食べると死ぬと神がおっしゃっていたので、ずっと食べるのを我慢していたのです。
すると、イブが蛇に唆されて、知恵の果実を食べたことが判明。
その上で、美味しいよと、死なないことを証明してくれたのです
(この件で、男は女よりも度胸がないことがわかります(笑))
だから、知恵の果実を食べた。
この世界を自分で創造するために・・・。
男という生き物が、何か作り上げたい、何か成し遂げたいと、お金や成功に固執する理由。
それは、神と同じように、この世界を作り上げたかったからなのです!
神が与えた労働という罰に愛が込められている
神は、知恵の果実を食べ、他の動物と比べ自分達が同じ姿をしていることが恥ずかしいと思ったこと(差別)
そして、蛇のせいにしたり、イブのせいにしたりする責任をなすりつける行為(罪)に怒り狂い、アダムに、食べるためには汗を流して働かねばならないという罰を与えたとあります。
実は、この働くことを課した行為こそ、神の愛だと私は思うのです。
アダムは、知恵の果実を食べるとき、この知恵の果実を食べたら、全ての知恵が一瞬で手に入ると思っていたのだと思います。
でも、実際は、脳の回路が変わっただけで、今まで、何も感じなかったことが、感じるようになっただけだった(意識の誕生:サピエンス全史認知革命より)
期待するものを得ることもできず、エデンまで追放されたわけですから、落胆し、絶望し、そして、大きな後悔を抱いたことでしょう。
私たちの苦しみは、知恵の果実を食べ、エデンを追放された時から始まった。
でも、もしかして、神は、この出来事を、アダムを作った時から、予測していたのではないかと思うのです。
神は、アダムを自分に似せて作り出した。
と、いうことは、神と同じように、アダムも、この世の中で何かを作り上げたいという欲望を持つのではないか、
その上で、知恵の果実を作り出し、いつかアダムに時が来たら、食べさせようと思っていたのではないかと思うのです。
だって、知恵の果実を食べてはいけないなら、そんな木、作りますか?
きっと、神は、何もかも、お見通しだったように思います。
なぜなら、神は『完璧』だから・・。
そして、怒ったふりをして、エデンを追放し、労働を課す。
ユダヤの成功哲学『タルムード』に書かれているノーペイン・ノーゲイン。
『犠牲なくして成功なし』を伝える小話と繋がっています。
エデンという平穏を失ってから、初めて、欲しいものが手に入る。
神は、知恵の果実を食べたことを罪にして、後戻りできない状態にして、アダムにこの世を想像させる夢に向かわせたのです。
そして、その夢を手に入れるためには、労働が必要だった。
だから、男は働いて家族を養う。
それは、男性が組織を作り、この世を創造する役目を神から受け継いだから存在だからなのです。
神は、アダムを愛していた。
だからこそ、かわいい子には旅をさせろと、アダムをエデンから追放し、自分の役目であるこの世を作ることを任せたのです。
男は憧れの人を追いかけ、夢を語る生き物である
私は、なぜ、男性ばかりがこの世界を支配するのか。
なぜ、女性のリーダーが存在しにくい仕組みになっているのかを理解したような気がします。
男性は、女性に指揮権を譲らない。
それは、男の夢が、この世界で何かを作り上げたいことであり、それを求めて、アダムは知恵の果実を食べたからだと、私は思うのです。
だから、女で経済的に成功している人を男性は、毛嫌いする。
なぜなら、それは男の夢であり、女の夢ではないと、心の奥底で知っているからなのです。
男の夢は、単純です。
神のように、この世を作り上げたい。
それを、ずっと求め、行動してきたからこそ、今の現代があります。
でも、時代は移り変わり、風の時代の今、女性性が強く出る時代となりました。
男女の価値観も、大きく変わるでしょう。
男が、女の優秀さを認めることで、新しく創造できる世界もきっとあるはず・・・。
結局、できる女性に嫉妬することや、成功を妬むことは、エゴでしかない。
エゴを緩め、女の価値観をどんどん吸収し、殻をぶち破った男性こそ、この時代の波に乗ることができるのではないでしょうか。
アダムが教えてくれた『男』という生き物の本当の目的。
それがわかったからといって、イブである女は、それでも、女の夢を手放さないだろう。
次回は、イブはどうして、知恵の果実を食べたのかを記事にしていこうと思います。
※このお話は、私個人の勝手な聖書の解説となります。その旨、ご了承ください。
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