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#がんサバイバー

キャンサーギフト

キャンサーギフト

この言葉を初めて聞いたのは、初発の治療真っ最中のとき。
あるテレビ番組のタイトルだった。
キャンサーギフトなんて冗談じゃない、そんなことあるもんか!と心の中で強く反発した。
がんなんて、ギフトであろうはずがない。そうとしか考えられなかった。
神様。そんなものより、もっといいものちょうだいよ・・・そんな気持ちだった。

でも、治療が進むにつれ、その気持ちは少しずつ変わっていく。
がんがギフトなのでは

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今日から7年生

今日から7年生

6年前の3月16日、乳がんの告知を受けた。
前月の乳がん検診の際、触診をした医師に渋い顔をされ、2週間後に結果が来るところを3日後に届いた封書を見て、開ける前から内容の見当がついた。案の定、要再検査だった。

さて、どこで検査してもらおう?と思案し、母の知人の紹介でクリニックを予約するも、日取りは最短で3週間後。そんなに先でいいの?至急なのに…と思ったが取れないものは仕方がない。検診を受けた病院か

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負の感情に囚われるとき

負の感情に囚われるとき

ひと月ほど前のこと。
同じ頃に同じ病を得て、同時期に辛い治療を経験し、励まし合ってきた仲間が、来年1月には治療が終わる予定!とSNSで発信していた。
そうか…5年服用が終わるんだね。
最初は私もその予定だった。
薬の服用が始まったとき、5年後って2021年の1月!東京オリンピックも終わってますね?と先生と笑って話したものだった。でも再発したので計画変更。
いやはや、なぜかオリンピックも終わってない

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6か月ぶりに会う笑顔

6か月ぶりに会う笑顔

半年ぶりにオペした病院へ。
乳腺外科で骨密度を測ってもらうのと、形成外科の主治医に8月以来気になっている術側の腋窩の違和感を念のために確認してもらうため。
まず形成外科へ。先生に経過と感覚を話し、乳腺主治医の診立ても伝え、「ちょっと診せてもらうね」と触診してもらう。骨密度の検査に合わせて予約を取ったので、実は今はそれほど気にならない。
それでも先生は話を聞きながら入念に確認してくださり、うん、大丈

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主治医に恋をする?

ずいぶん前のことなのだが、ダブルキャンサーのサバイバーの方に「私、主治医ラブだから、先生が病院を移ると追っかけてるの」と言われてびっくりしたことがある。彼女は既婚者だし、確かそのときすでに50代くらいだし、冗談なのだとは思うけど、”ラブ”ねぇ・・・と思ったものだ。
でもまぁ、がんに限らずだけど命を助けてくれた恩人である主治医を慕ったり、恋愛感情に似た気持ちを抱く・・・ということは時々あるらしい。

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休薬という選択肢

休薬という選択肢

3か月ぶりの乳腺外科主治医の診察日。
土曜日の診察はいつも混んでいる。
火曜日に放射線科主治医の診察を受けた際、以前からお世話になっている看護師さんから土曜日はかなりお待たせしそう・・・と聞いていたので、読みかけの本も持ち込んで臨んだ。

予約時間から2時間近く待ってようやく呼ばれた。どうやら私が最後の患者らしい。
「こんにちは」と先生にあいさつし、どうですか?と聞いてくださる先生にまず懸念を伝え

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保険のおはなし

保険のおはなし

Twitterに流れてきたある話を読んで、思ったことを書きます。
ある、がんサバイバーとして有名なカメラマンの方の投稿でした。
ざっくり言うと、がん保険は必要ない、NISAで充分なのではないか・・・という論調でした。ふむ、よく聞く考えでもありますね。そこであらためて考えてみました。

保険に関しては、ひとそれぞれの考えがあり、どれが正解とか間違いというものではないと思っています。
資力のある人は、

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前言撤回

前言撤回

タイムマシンにお願いしたいことは、特にないと思っていたけれど前言撤回します。

形見分けのことを書いたら、彼女にとても会いたくなった。
タイムマシンにお願い。彼女が病気になる前に、時間を戻してほしい。
私の病気がわかった後でもいい。そうしたら、「ねぇ、私がんになっちゃったんだけど、どうしたらいい?」と相談したい。
ご主人に伺ったのだけれど、彼女の妹さんもサバイバーさんらしく、病気がわかったときには

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形見分け

形見分け

私の集中的な治療がひと段落し、ウィッグからベリーショートの地毛に戻り、ショートとセミロングの間くらいにはそれなりにヘアスタイルがなんとかなった頃、突然訃報が舞い込んだ。

学生時代にとても仲良くしていた、他大学の女友達。聡明で凛としていて、同い年ながら立居振る舞いや言葉遣いを密かに真似るほど、憧れにも似た気持ちを持つ存在だった。卒業して距離的に離れてからも時々連絡を取り合い、彼女は専門職として確実

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ふとした疑問

ふとした疑問

先日、Twitterで「センチネルリンパ節っていくつあるの?」とフォロワーさんがつぶやいていた。

術前にアイソトープや蛍光法などを患部近くに注射し、その色素がたどり着いたリンパ節を術中に調べるのがセンチネルリンパ節生検。そこで転移の有無を術中迅速検査で調べて、転移があればリンパ郭清をする。
センチネルとは直訳すると歩哨、見張りの意味。センチネルリンパ節とは、乳房内から乳がん細胞が最初にたどりつく

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そのとき私は?

つらつらと思い出したことなど。
私は昨年、2019年2月に乳がんの局所再発のため、乳房全摘手術と同時再建手術をした。乳腺外科+形成外科で8~10時間に及ぶと予め伝えられた長時間の手術は、8時間半ほどで比較的短く終わった。
術後、麻酔から覚醒したら確認のために名前を呼びかけられると聞いていたが、実はまったく覚えていない。(ただ、そこで確認できないと手術室から出られないと聞いていたので、なんらかのリア

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