システマ カーム(Calm)はゴールじゃない
今日のトレーニングでは、カーム(Calm)な状態を維持してどうパワーにつなげるかというのをやりました。Calmは、「穏やかな、静かな、平静な、落ち着いた」などを意味する言葉で、システマでは「Keep Calm」(冷静な状態を維持する)とよく言われます。
トレーニングでやったこと
・カームな状態で息を吸う
→息を吸うことで余計な緊張を生まない。個人的な感覚ですが、カームに吸えてると、呼吸もゆっくり穏やかになってお腹がゆーっくり膨らむなと思いました。
・吐く息でさらにカームに
→呼吸するごとに内側が充実してフルになっていくイメージ
・その状態で動く。歩く、腕を上げる、四大運動など。自分だけではなく周りの空気も含めてカームにする
→力みに気づいたら止まって、カームにしてからまた動く。動きだす前にすでにカームな状態
・ペアでお互いをプッシュ、グラップ、少し距離をとって歩きながらアタックなど
→カームな状態を維持できるかのチェックなのでゆっくり丁寧に行う。力みやテンションで自分が閉じていないか細かくチェック
・カームな状態がフルネスなからだになり、そこからパワーが生まれる。カームとパワーのつながりを考える
→パワーまでつなげることが中々できず。カームとパワーの間にまだ壁を感じる…。
ワークを通しての気づきは、自分でカームだと思っている状態が実は全然カームではないということです。例えば、息を吸う時に無意識に胸にテンションが入っているし(自分では気づかず)、アタックする相手が接近してくるとやはり胸や首、頭のあたりにテンションが集まります。
まずは、それに気づくこと。頭(思考)のほうにぐわっと上がってきたものを、呼吸をしながら下げていくこと。その次に起きるのが、カームであろうとする努力や意識がカームを遠ざけるということ(笑)。カームになることで自分が窮屈になったり、閉じていったり、テンションが下がったりするとそれは良くない状態です。カームから感じる印象と少し違うかもしれませんが、実態としては内側がのびのび充実してパワーが満ちていくイメージのようです。
カームはゴールではないと言われました。からだの充実感やそこから生じるパワーを得るための必要条件なのかなと思いました。
個人的な感覚ですが、プッシュしている時に相手とうまくつながっていると、お互いが1本の空洞の筒になって、その筒の中を風が通り抜けていくから相手が動くみたいな感じになります(笑)。力で押しているのではなく、からだの中で風が吹くからそれは動くだろうみたいな。屋外で風が吹いているからそう感じているだけかもしれませんが(笑)。
自分のカームな状態は人と比べようがないのでワークに集中しやすいなと思いました。力比べと違って、どちらがカームかを競い合う人はいないと思うので(笑)。
カームであること、カームな状態で動くことは日常生活でも役立ちそうです。そんなことを考えました。