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自分の内面と向き合う 点と線、バランス

今週のトレーニングは忍耐強く自分と向き合うワークが多く、自分の内側が暴れて色々なことを言い出すのをひたすら聞いてあげている感覚でした。

やったこと
・体の中に点を見つけて、それを起点にして線を描くように動く。身体全体の機能が正しく統合され、心身のバランスがとれている感じ。軽くてどこにでも動ける感覚。
点が曖昧だとパワーも弱いが、はっきりと点を感じられると強いパワーになる。点は体の中に複数置くこともできるし、空間や相手の体の中など、どこにでも置ける、らしい。

・ペアワークで、相手に体のどこかを少し押してもらう。身体・内面の両方のバランスの崩れを感じ、バランスを戻す。崩れたものが何か正しく知覚できていれば、必ずしも体を動かす必要はない。相手が近づいてきた時点で自分の内面に既に変化が起きていることをリアルタイムに正しく知覚し続ける。

感じたこと
・ソロワーク(歩く、四大運動など何でもOK)で点を見つけようとすると、頭で考えてしまって難しかったです。逆に、ペアでのフリーワークの動きの流れの過程や、ストライク(強くなくてOK)を体のどこかに打ってもらった時に生じる自分の状態の変化をきっかけにすると、点を見つけて動きやすくなります(打たれた場所が点になるわけではなく、流れの中で自然と見つかる感覚)。脛を蹴ってもらったら、痛みによって心身の状態が大きく変化してすぐ点が見つかりました(笑)。
また、夜の公園はめちゃくちゃ寒かったのですが、点を見つけて動いている数秒間は寒さが和らぎます。「自分は生きているんだ」という生命力に満ちているような実感が強くなるので、寒いとか、痛いとか、その他のセンサー的な感覚が同じレベルになって邪魔しなくなるのかもしれません。

・バランスを戻すワークでは、表面的な体のバランスというよりは、内面的な本来の自分を見つけることが求められるので忍耐がいるなと思いました。自分が内面および表面で壁を作っていると、ペアの相手も遠く感じるのでコネクトすることができません。
そして、心の壁を取っ払うために自分の内面を見つめようと思った時に、自分が無意識に悔いていた事が、なぜか次々と頭に浮かんできました。「あぁ、あの人にひどいこと言っちゃったなぁ」とか。心をクリーンにしたいと思ったのに、逆に自分の中の邪悪があふれて出てきたという(笑)。
人と接する時に、表面的にクリーンな自分を装うことはできるかもしれませんが、邪悪があふれ出てきた時に「やっぱり自分は騙せないんだな。自分の何かが苦しんでいるんだな、これが今の自分なんだな」と思いました。



難解なテーマではありますが、ザイコフスキーの美しい動きについて、点を見つけて線を描くという表現をするのは言い得て妙だなと思いました。私のイメージでは、点を見つけるは自由な自分を見つけることで、線を描くは自己表現です。自由に自己表現することは、素晴らしいけど難しい。でも、難しいから素晴らしいし、美しいのでしょう。日々の生活や、これからの人生の中でどのような線を描いていけるのか楽しみです。そんなことを考えました。



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