マガジンのカバー画像

何度でも読みたいnote

247
【本の栞マガジン】 心に響いたnoteをまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

絶景写真が撮れる気象条件とは?~風景写真家 星野佑佳さんに聞く「めぐる四季の光彩」~【日本気象協会2025年カレンダーコラボ企画】

日本気象協会は「Harmonability~自然界と調和した社会の創生~」をメッセージとして、風景写真家として活躍されている、星野佑佳さんにご提供いただいた写真を掲載したオリジナルカレンダーを制作しています。   前回の日本気象協会 公式note「Harmonability style」では、星野さん流の気象データ活用術や、風景写真を撮影するなかで感じる気象や自然環境の変化についてお話いただきました。後編となる今回は、日本気象協会2025年カレンダー「めぐる四季の光彩」にご提

親は頭が悪くなる

これはごく個人的な実際の話で、よくよく考えてみれば当たり前の話なのだが、密かに衝撃的なことだったので、簡単に記しておく。つまらない話である。 うちの実家は自営業だ(詳細は省く)。俺が上京する18までは専業だったし、それからしばらくして父親が別の職をやることになってからは、人を雇って自営業を維持してきた。専業でなくなってからは規模を縮小し、人を雇ったのもほとんど慈善事業みたいな感じになっていて、収支はトントンくらいになっていた。ここらへんで長男の俺は一度家を継がないか?と打診

Universe 25 Experiments

仕事柄色々な文献を読むのだが、この前非常に興味深い論文を見つけたので共有する。 「universe 25 experiments」というマウスを用いた動物実験であり、米国の動物行動学者John B.C. が実施した個体群研究である。以下、実験の概要・デザインを記述する 野生生物において、飢餓・疫病・捕食者など生存に対する脅威がありふれている。それらの脅威が全て排除された時、動物はどのような集団行動を取り、どのような社会形成を行うのだろうか。 【本研究の目的】本研究の目的

写真にインパクトって大事だよね ~名古屋での合同写真展「SNAP2024」を終えて~

お久しぶりです。トサノコージです。 前回の記事からまた少し時間が空いてしまいました。 10月は割と忙しく、出張続きで自宅の滞在時間が5〜6時間のみだった週もありました。 ある週では仙台から岐阜と続き、そのまま参加していた名古屋での合同展「SNAP2024」に寄ってきましたので、その辺りのお話を今回はしたいと思います。 参加することになったキッカケ 「  コージさん、合同展に参加しませんか?」 と、主催のひとりでもある日々さんからお声がけを昨年末ごろにいただいたのが始ま

いつか、青果売り場で売られる梨を見て泣く日がやって来る

実家で暮らす犬の好物は沢山あるが、その中でも一等好きなのが梨だ。林檎ではなく、梨だ。 林檎であれば一年を通してスーパーなどで購入出来るものの、季節の果物の梨となればそうもいかない。それに、林檎と比べれば梨は高価な果物でもある。そんな人間の懐事情もあって、可能であれば、ほんと出来る範囲内で構わないからこちらも好物として頂いて…といった具合にカットした林檎の提供を試みたこともあったのだが、ふんっと嘲笑うように鼻息を掛けられて終わった。 普段はベロを出して呑気な面構えの穏やかな犬

受験後遺症の大人たちが子どもを追い詰める

 学生時代を遥か昔に通り抜け、中年と呼ばれる年齢になった大人たちが、「勉強」という言葉の中身を学生の頃のイメージのままに温存していることに驚くことがある。  先日、子どもが勉強に興味を示さない悩みを抱える中学生の母親から相談を受けた。私は、親が日常的に自ら勉強する姿を見せることが効果的ではないかと答えた。すると、母親は「私も実は〇〇の資格の勉強をしている最中なので、頑張っている姿を見せれば、うちの子も少しはやる気が出るかもしれませんね」と話した。  この母親は何か間違いを犯し

「自由に撮ってください」と書いた"写ルンです"を鴨川デルタに放置するとどんな写真が撮れるのか

人がたくさん集まる場所にカメラを置いておくと面白そう仕事を辞めた2024年の夏。永遠の夏休み、布団の上でゴロゴロしている時に、ふと面白いことを思いついた。 「自由に写真を撮ってください」とメモをつけたカメラを人がたくさん訪れる場所に置いておくと、どんな写真が撮れるんだろう? 思い立って即行動を開始。とりあえず百均でメモを書くための色紙とカメラを入れる袋を買いに行った。 色紙と袋を買ったはいいものの、肝心のカメラを何も考えていなかった。 これが無職が発揮する無駄なやる気の良

ボロボロの平屋を買ったら最高だった話

初めまして、株式会社青春代表取締役の田村ヒロシと申します。 公私ともにパートナーのビア子さん(仮名)、2匹の猫である馬超とムー大陸と暮らしています。記念すべき最初の記事は、わたしたちが住む家の話。 家プロジェクトをはじめたのは2019年。 コロナ禍に突入し、店内飲食型の事業が主力だった私たちにとって、 精神的にもちょっとしんどい時期でした。 そんな中で進めた家づくりは、一筋の希望であり安らぎでした。 800万円で平家を買う 当時のわたしは単身赴任中、ある日ビア子さんか

『THE SNAP 2024』 主催の想い

先日告知させて頂いた 写真展 THE SNAP 2024 いよいよ10月に開催します! 開催にあたって、本展示の主催としての思いをここで話をさせて頂きます。 少し長い文章にはなりますが、最後まで読んでください。 特にこの展示に対してご意見・アドバイスがある方、まずはこちらを読んで頂いた上で私へ送って頂きますようお願いします。いつでもDM受け付けております。 ○展示開催の経緯皆さん、スナップした事ありますか? あるいはカメラを持って街を撮り歩いたことがありますか? 私は

約物の使い方──鉤括弧「「」」と二重鉤括弧「『』」

鉤括弧「「」」(Unicode:U+300C、U+300D)と二重鉤括弧「『』」(U+300E、U+300F)の主な用法をまとめました。 会話文、発言発言部分の前後を鉤括弧「「」」で囲みます。文末に句点「。」は付けません。 鉤括弧の中に更に鉤括弧が登場するような箇所では、二重鉤括弧「『』」を用います。 引用引用する文章を鉤括弧で囲みます。会話文と同じく、原文に句点があっても、引用部の末尾に句点は付けません。 引用する文章に既に鉤括弧が使われている箇所は、二重鉤括弧に置

お家でできるサイアノタイプの作り方

こんにちは。松千代です。もしかしたら自分の家系が武家だったんじゃないかと思ってソワソワしています。家系図の辿り方に詳しい方教えてください。 さて、タイトルの通りお家でできるサイアノタイプの解説をしていきたいと思います。 サイアノタイプって? こちらです。青写真と呼ばれるもので、紫外線に反応する塗料を塗った用紙を感光させ、像を定着させる技術です。 サイアノタイプの作り方を検索すると、たくさん記事が出てくるのですが、結構簡単なのになぜかむずかしく感じてしまう表現の記事が多

¥300

新・写真新人賞 「夜明け前|New Photography Award」 はじめます!

「夜明け前」とは何か? 2024年7月。 このたび、新しく写真新人賞を立ち上げました。 その名も「夜明け前|New Photography Award」。 サイトをオープンしました、こちらもぜひご覧ください。 新しい写真のアワード「夜明け前」とは、いったいどんなものなのか?  突如として現れたので、まださっぱりわからないかとおもいます。 こちらのnoteで、できるかぎりお伝えしていきます。 私たちの根本にあるのは、 「写真の分野で時代を切り拓く表現者を見出し、伴走した

閉鎖病棟の窓から、青空を見てた

つい、かっこつけた文を書いてしまう。 賢く思われようとする心。 教えたがろうとする心。 慰めてもらおうとする心。 全部バレバレ。 本当は、ちゃんと、伝えたいことがあるんだ。 私は、心をひどく痛めたことがある。 「詰んだ」「ドロップアウト」「負け組」。 そんな風に言う人もいた。 「あの人は、もうおしまいだね」と。 直接言われなくても、言われているような感じがした。 それでも、私は、回復した。 皆に伝えたいことがある。 嘘をつかないで、と。 何年も考えて、気がついた。

感動!「ロバート・キャパ写真展」

「崩れ落ちる兵士」の写真が、ロバート・キャパを戦争写真家として一躍有名にした。そのキャパの写真展が開かれており、それを観に今日、八王子にある「東京富士美術館」に行ってきた。   写真という手法で、戦争の現実を、そしてそこに生きる住民や兵士の心の内を、世界の人に知らせようとしている氏の気持ちが伝わって来た。 そしてタイムスリップして,「怒りの葡萄」を書いたジョン・スタインベック、「誰がために鐘は鳴る」のヘミングウェイ、俳優のハンフリー・ボガード、イングリットバーク・バーグマン