茶木寿夫

元新聞社勤務にして7つの顔を持つ男。その7つとはスキー(インストラクター)、モータースポーツ、ヨット、飛行機操縦、乗馬、作家、国交省認定の運管主任講師。実話の人生冒険物語をメインに発表予定。著書にラリーテクニック(講談社)、ゼロファイター世界を翔ける!(潮書房光人新社)他多数。

茶木寿夫

元新聞社勤務にして7つの顔を持つ男。その7つとはスキー(インストラクター)、モータースポーツ、ヨット、飛行機操縦、乗馬、作家、国交省認定の運管主任講師。実話の人生冒険物語をメインに発表予定。著書にラリーテクニック(講談社)、ゼロファイター世界を翔ける!(潮書房光人新社)他多数。

マガジン

  • 身辺 エッセイ

    人生は旅・・・笑いあり、涙あり、失敗あり。 そんな身辺の出来事から連想する心の内側を、文と写真で描写したエッセイです。

  • 4つの同時挑戦

    ギター、ハーモニカ、ピアノ、そして英語。 カッコいいものに憧れて・・・4つ同時挑戦のエッセイ。

  • モータースポーツ・エッセイ

    「PMC・Sにみる日本のモータースポーツ」を著した作家のエッセイです。 タイヤメーカーのスタッドレス研修会の主任講師や、自動車メーカーの安全指導インストラクターの経験も有す。

  • クルマ 豆知識

    「得する車の基礎知識」(グラフ社刊)等を著している男のエッセイです。

  • 茶木寿夫の 車にまつわるエピソード50

    車の単行本を数冊出している著者が、実際に所有したり、運転したりした車にまつわるエピソードを掲載。順次アップしていきます。

最近の記事

日本の風船爆弾

■風船爆弾への回顧 冬も近くなると、上空を吹く偏西風のことが頭をよぎる。上空1万メートルの上空で、恒常的に西から東に向かって吹く風というか、空気の流れのことである。 その強い偏西風に乗せて、太平洋戦争末期に日本がアメリカに風船爆弾を飛ばしていたことが思い出される。 それは冬の入り口である11月に始まった。 太平洋戦争を語るとき、ハワイ真珠湾攻撃はよくでて来るが、アメリカ本土を攻撃しようとして行われた風船爆弾のことは、戦後、幻のように消えてあまり知られていない。 暗い歴史

    • 光が見えて来た「楽しむピアノ」

      私がピアノを弾きたいと思った理由は単純だ。 「夕食などの時、好きな曲をピアノで弾いて欲しい・・・。でも、50年以上誰も弾いてくれた人はいない。ならば自分でやるか」ということだ。 そして、誰かの為に弾いてあげたい。そこに居る仲間を喜ばせてあげたい。そんな気持ちが日に日に強くなってきている。 弾きたいのは、ポピュラー曲、歌謡曲、映画音楽、カントリーウェスタン。逆にクラッシックを弾きたいとは全く思わない。だからひたすら弾きたい曲の楽譜ばかり広げている。 そして、ここ数か月、毎

      • ハイブリッド車考  知ってる? 数種類あるハイブリッド

        イントロダクションハイブリッド車の言葉は、巷でよく耳にするが、一体何だろう?  今や、日本国内の乗用車(軽含む)の販売台数の52%はハイブリッド車である。 一口にハイブリッド車と言っても、オードドックスなパラレル方式から、限りなくEV(電気自動車)に近いものまで、数種類ある。 その意味と、数種類あるハイブリッド車の仕組みを知ることは、その特性を知ることになり、購入時や、使う上で大いに役立つと思う。 そこで、今回はハイブリッド車の開発リーダーだった近藤勉氏に、それの違いを著

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        • 日本は狭いか、広いか?  車の「利便性と自由」の有難み再発見

          ■日本は狭いか、広いか? これは何を基準にするかの地理的な広さと、感覚的な広さにより異なるだろう。感覚的とは、同じ10分でも苦しい時はとても長く感じ、楽しい時はアッという間と感じる違いのことである。 私は、今年の8月、北海道を旅した。北海道だけでもスイスの約2倍あり、その時は広く感じた。一方、9月に太平洋側の東京から、日本海側の富山までの1都5県を走ったが、狭く感じた。 ただ共通して感じたのは、「車は便利で自由」ということだった。今回はその旅のエピソートを通じて感じ

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          12本

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          2台のベレット

          我が町のとある駐車場に、2台のベレットが並んで停まっていた。 手前にあるのが、ベレットGT(通称:べレG)。 奥にあるのが、ベレット・ジェミニ。 奥の車を、普通はジェミニというのですが、いすゞ自動車がベレットの生産を止め、後継としてジェミニを世に出した時、系譜だてを印象つけるためか、はたまたベレットの人気を引き継ぐ橋渡しが目的かは知らないが、ダブルネームの「ベレット・ジェミニ」としたのである。 だから私の目には、2台のベレットと映った。 そして、この手前のベレットは、

          2台のベレット

          車にまつわるエピソード4  トヨタ・パブリカ800

          私が18歳で普通自動車免許を取った後、配達でパブリカのピックアップトラックを使ったことがあった。ポコポコ、ポコポコといって走るその車は、大きさも手頃で、低重心で走り易かった。そんな思い出多きパブリカのことを記してみたい。 ■トヨタ唯一の水平対向エンジン搭載車 水平対向エンジンといえば、スバルやポルシェを思い出す人も多いだろうが、トヨタでも水平対向エンジンを造っていた。というよりも、トヨタで唯一造られた水平対向エンジンが、このパブリカに搭載されていたのである。 2気筒水平対

          車にまつわるエピソード4  トヨタ・パブリカ800

          夏と秋の同居 百日紅(さるすべり)と柿

          10月19日の今日、近所を歩いていて、ふと青空を見上げた。すると青い空に、赤い百日紅(さるすべり)と、熟し始めた柿のある柿の木が、仲良く並んで立っていた。 それを観た時、あぁ~夏と秋が同居しているなぁ~と感じた。 柿を見ると、連鎖的に家にあった柿の木を想い出す。 ■ 柿の木に登ったあの頃 私の富山の生家には、甘柿、渋柿、みずしま柿、富有柿など、合わせて10本の柿木があった。(今もある) その他には、イチジク、葡萄、梅、栗、等があった。 子供の頃の当時は、家にお菓子は

          夏と秋の同居 百日紅(さるすべり)と柿

          初めて知った 無料の高速道路(新直轄方式)のこと

          この夏(2024年)、私は親友の斉藤さんと2人で、北海道の襟裳岬まで車で行った。 そこから、本拠地である北海道の歌志内まで、帰らなくてはならない。 襟裳岬を出発したのは夕方の6時頃だった。歌志内まで距離にして約300㎞もある。 そこでスムーズに帰るには、帯広側に出て大樹(たいき)町から無料の高速道路E60に乗り、そのまま有料の道東自動車道E38に入り、トマムICで降りようということになった。 走る距離は、おおむね次のとおりだ。 ・無料区間 E60号線(帯広・広尾自動車道)

          初めて知った 無料の高速道路(新直轄方式)のこと

          シティサーキット東京ベイ(EVカート) オープン

          昨年12月に、東京のお台場に、日本初の都市型EVカート場「シティサーキット東京ベイ」がオープンした。 運営はモータースポーツで有名な(株)トムスが行っている。 そのトムスから、2回も案内状と資料が送られてきて、さらには今日電話も頂いた。 「会長の舘信秀と、担当の私(藤原)が、挨拶に伺いたいのですが・・・」との連絡である。 当方も、過去にはレーシングカートを数台所有し、クラブ員に走行してもらえるようにしたり、著名なカート指導者に来てもらったりして、カート活動もしていた時期が

          シティサーキット東京ベイ(EVカート) オープン

          ガマガエル君との再会

          夕方、ポストに郵便物を取りに行こうとして、ふと下を見ると何か大きなものがある。 最初は、濡れた茶色の大きな落ち葉かと思った。滑って転ぶと困るので、よく見るとそれは、珍客のガマガエルだった。 数年前までは時々見たが、最近現れなかった。「どこへいったのかなー」と思っていたから、数年ぶりの再会である。 「ガマガエルちゃん、何処へいっていたのよ。 久ぶりだね~。元気?」と声を掛けたが、ゲロゲロとも言わず、ガマちゃんは知らんぷり。 久しぶりだから撫でてやりたい気持ちになったが、野

          ガマガエル君との再会

          粋なことやるねぇ 色変化する酔芙蓉(すいふよう)

          何年にもわたり、地元の某会館を利用していたが、ある変化に気付かなかった。 でも数年前の或るとき、「ん? 何か変だぞ 何かおかしい・・・」と思った。 何か雰囲気が違う。ん~ん、何が違うのだろう?  しばらく考えて、ハッと気が付いた。 朝、会館の駐車場に入った時、花壇で観た花は白かった。 夕方、その駐車場から出る時、その花の色はピンクや紅色に変わっていたのである。 えっ、同じ木の花なのに、色が変化するの?・・・ 草花に関心の薄い私は、そんな色変化する花があるとは、数年前まで

          粋なことやるねぇ 色変化する酔芙蓉(すいふよう)

          北海道滞在記 エピソード12: 歌の文句に誘われ、初のエルムノッド(襟裳岬)へ

          ■襟裳岬まで行くか、それとも引き返すか 二風谷でアイヌ民族資料館を見終わった時は、すでに午後2時だった。 私と斉藤君は、共に頭の中で計算した。 この二風谷から襟裳岬までまだ約150㎞あり、約3時間かかる。すると襟裳岬に到着するのは午後5時になる。 まだ陽はあるから、到着するだけなら良いが、問題はその後だ。 襟裳岬に1時間居たとして、出発は午後6時。そこから本拠地の歌志内までの帰路は300㎞ある。二人で交代して運転し、一部高速道路を使っても帰着は午後10時半か、11時になっ

          北海道滞在記 エピソード12: 歌の文句に誘われ、初のエルムノッド(襟裳岬)へ

          北海道滞在記 エピソード11: アイヌ手造り、70万円の樹皮ジャケットとの出会い

          萱野茂アイヌ資料館を出て歩いていると「平取町アイヌ工芸伝承館」があった。 何気なく入ってみると、10人位の人が伝承の品々を作っている。その奥に、一着だけジャケットがあった。ネクタイも締め、マスクもしている。 何か少々場違いな感じもするが、実はこれこそがアイヌ工芸伝承の品だったのである。 素材は、オヒョウという落葉高木の樹皮をはいで繊維にしたものである。 オヒョウは、ニレ科ニレ属の落葉高木である。 ある書物によれば、アイヌはこの木の皮をはいで、沼や温泉につけ、ドロドロにとかし

          北海道滞在記 エピソード11: アイヌ手造り、70万円の樹皮ジャケットとの出会い

          北海道滞在記 エピソード10: アイヌコタン(集落)の二風谷へ 

          ■一路、二風谷アイヌコタンへ 8月16日朝8時、私と斉藤博君の2名を載せたスバルレガシーは、北海道のほぼ中央部にある歌志内を出発し、富良野→占冠(しむかっぷ)を経て、襟裳岬(エルモノッド)を目指した。行程は片道300㎞と結構長い。 途中、日高地方の平取(びらとり)町沙流(さる)川流域の二風谷(にぶだに)に立ち寄り、アイヌ文化資料館を見てみようという行程である。 斉藤博君も私も、アイヌ資料館の類を訪れるのは初めてなので、少々期待に胸を膨らませた。 それでまずは、進路を南に

          北海道滞在記 エピソード10: アイヌコタン(集落)の二風谷へ 

          北海道滞在記 エピソード9: 人生初、台風7号で4日間の足止め

          ■ 招かざる客・台風7号の襲来 誰も招待状を出していなのに、台風7号が勝手に日本列島にやってきた。しかも関東を直撃のコースだ。 私は、8月16日の午前の便で、北海道の新千歳空港から東京の羽田空港へ飛ぶ予定だった。もちろんチケットも数か月前に取り、お金も払ってある。 だがこの台風、どうも帰路予定日の16日に、関東を直撃するらしい。私は翌17日にあるパーティで、ナレーションをする予定が入っている。 だから何とか東京に戻りたいのだが・・・。 ■ 無駄でもトライするか、それも

          北海道滞在記 エピソード9: 人生初、台風7号で4日間の足止め

          北海道滞在記 エピソード8: カントリーロードのファーム・レストランへ

          ■胡瓜のお土産 北海道の歌志内にある「かもいホッフ」に一緒に滞在している木村夫妻は、出かけて帰ってくると、何度も胡瓜を数本ぶら下げて帰って来られる。 それで、私は「それどうしたんですか?」と尋ねた。 夫妻は「気に入ったイタリアン料理店があってね。そこは農家が営むレストランだから、食事した人に取れたての胡瓜を、無料でプレゼントしてくれるんだよ。料理も旨い。雰囲気も良い。だからまた行きたい」と言う。 そして、また胡瓜をぶら下げて帰ってくる。 すると「かもいホッフ」のキッチ

          北海道滞在記 エピソード8: カントリーロードのファーム・レストランへ