北海道滞在記 エピソード11: アイヌ手造り、70万円の樹皮ジャケットとの出会い
萱野茂アイヌ資料館を出て歩いていると「平取町アイヌ工芸伝承館」があった。
何気なく入ってみると、10人位の人が伝承の品々を作っている。その奥に、一着だけジャケットがあった。ネクタイも締め、マスクもしている。
何か少々場違いな感じもするが、実はこれこそがアイヌ工芸伝承の品だったのである。
素材は、オヒョウという落葉高木の樹皮をはいで繊維にしたものである。
オヒョウは、ニレ科ニレ属の落葉高木である。
ある書物によれば、アイヌはこの木の皮をはいで、沼や温泉につけ、ドロドロにとかし