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「過去のつらい記憶は忘れて前を向こう」というアドバイスは浅はかだ

トラウマとは

「過去の嫌だった体験がフラッシュバックして、その時の不快だった体の感覚に襲われる」

トラウマとは


といったものです。

過去の記憶に対する反応なので「今現在ない」ものへの過剰反応とも言えます。よって

「そんな辛い過去は思い出さず、前を向いて歩けば良い」

巷のクソバイス

が巷の人々が良く言うアドバイス(クソバイス)になります。或いは

「トラウマなんてもともと存在しないのだ。過去の嫌だった体験を思い出すということは、その人が思い出したいから思い出しているのだ」

巷の過激なクソバイス


といった過激なアドバイス(クソバイス)ですら巷に流布しています。私自身、そういった考えを

「浅はかだ!」

私の心の叫び

と断罪します。とは言うものの、確かに

「あの時食べた生ガキで吐いてしまったので、今でも生ガキは食べない」

世間一般が想定しているトラウマ

といったレベルの不快感なら、対処しやすいトラウマです。

何故なら、この場合、傷んでいない安全な生ガキを勇気をもってどんどん食べて「慣れる」ことが有効な対処法になるからです。

慣れてしまえば

「ああ、過去の記憶に対する過剰反応だったんだ」

トラウマは存在しないと思い至る瞬間

と思い至ることでしょう。

しかしながら、イジメの場合はどうでしょうか。

いじめを沢山経験していじめそのものに慣れる


ことが解決策になるのでしょうか??


沢山のイジメを経験してしまうと、慣れるどころか

「どうせこの世は、イジメに無関心な人で埋め尽くされている。この世は腐っている」

トラウマにまつわる深刻な分岐点

という考えに至ってしまうのは自然だと思います。

数あるトラウマの中でも、イジメのトラウマだけは

別次元の問題

だと確信しています。