理想的な上司とは?「管理者は演者になれ!」【オヤジ店長のツイート日記vol.86】
こんにちは!オヤジ店長と申します!
人材育成、リーダーシップなどについてTwitterで発信している某外資系アパレルブランドで店長をしている読書好き、還暦前のオヤジですw
簡単な経歴や活動は、宜しければ私のTwitterをご覧ください。➡ @OyajiTencho
ツイートした事を掘り下げて記事にしています。今回のテーマは?
理想的な上司とは?「管理者は演者になれ!」
今回のツイート日記は「理想的な上司(管理者)」について掘り下げたいと思います。
そして下記、大事なお知らせがあるのでお見逃しなく…w⬇
今回スペースのゲストに迎えるTwitterフォロワーの「しんやさん」はナイスガイなので、是非フォローして上げて下さいね!😄⬇
理想的な上司(管理者)とは、どのような人を連想しますか?「話をよく聴く」「メンバーの良い所を伸ばす」「褒めるのが上手い」等々だと思います。
メンバーの才能や特徴をよく観察し適材適所に役割を与え後押しする管理者は理想的だと言えるでしょう。
今回お話したいのは、上記メンバーを活かす管理者の特徴やメンバーの活かし方等のノウハウ的な事より、「管理者として良い仕事を継続するには何が大切なのか?」という部分を私の長い管理者経験を交えながらお話したいと思います。
従順か、歯向かうか…メンバーと会社の評価の違い…
メンバーを大切にして能力を引き出しチームに良い結果をもたらす管理者はメンバーから信頼され「理想的な上司」かもしれませんが、会社(上司)から見るとそうでもない場合があり「バランス」を取る必要があります。
会社で出世していく人って前途、人格者でメンバーから尊敬されている人もいると思いますが「何であんな人が…?」と思うような人選を見た事はありませんか?
偉そうな事は言えませんが、私は結構ありますし、競合他社の知り合いからもそういう声を聞きます。
組織というのは理不尽な事が多いです…
例えば、あり得ない人事異動や公正では無いと感じる評価等、会社は「皆の為」等と言いますが「そっちの都合なんでしょ!」と思えるような事です…
もしそのよう事が自分も含めてメンバーに降りかかった時…メンバーから「どうしてなんです!?」と聞かれたらどうでしょう…?まさに会社とメンバーの板挟みになる「管理者あるある」な状況ですよね…
「会社の決定事項だから…」とメンバーに言ってアッサリ受け入れるか…
「納得行きません!」と会社に訴え交渉しようとするか…
ケースバイケースですが前者はメンバーから「言いなりだな…」「頼りないな…」と思われても、会社からは素直な人間に映ります。後者は逆ですよね…メンバーから感謝されても会社からは「面倒くさいヤツ」となります…
私は後者のタイプでした…
会議等で現場に不利な決定事項を担当者を論破して覆したり、部長や社長とも対等に話す事が出来たので、他店のマネジャーから「言ってもらって助かりました!」等と言われた事もあります。
加えて、旗艦店のマネジャーだった事もあり一目置かれる存在でした…「管理者とはかくあるべき!」「次はエリアマネジャー(地域を束ねるマネジャー)になれるだろう」等と思っていたのです…後で痛い目にあうとは知らず…
仕事が出来るから、結果を残しているから評価されるわけではない…
私は5年程前に現在働いているお店に異動しました。全国数十店舗ある中で一番規模感が小さく、集客力が全く無い商業施設内にある、誰も行きたがらないショップです…
それまで弊社の旗艦店や重要店舗を任されていた私にとって辞令が降りた時は、信じられない気持ちでした…業績を落としていたなら仕方がないですが、3年連続弊社予算を達成していた最中に起きた人事で周りからも「何故ですか…?」と…
理由は「若手マネジャー育成」という事でしたが、通常、絡む筈の人事部や本部担当者等の関係者は寝耳に水だったようで、社長と側近だけで決めた異例の人事に私は色んな意味を感じました…
納得が行かない異動を食らいましたが、今は良かったと思っています。私は前途旗艦店等、恵まれたお店ばかり任されて来ましたし、現在のような厳しい環境で働いた事が無かったので、実力があっても苦い思いをしている多くの社員の気持ちが分かるようになりました。そして講師を目指している私にとってかなり良い経験だと思っています。語れる引き出しが増えますしね…w
【詳細は下記noteで投稿しています…私がTwitterやnoteを投稿するキッカケにもなったので良かったら合わせてご覧ください⬇】
管理者は立ち回りが大切
私はリアルではあり得ない「半沢直樹」のような管理者を目指していました…w(取引先の偉いさんに「お前はテレビの見すぎや!」とよく言われました…w)
一方でツイートしているような組織内で上手く立ち回れる管理者もいます。
私の仲良くしている系列店の後輩マネジャーなんですが、一緒に働くメンバーから「腹黒店長」などと言われてます…w
腹黒というのは「ズルい」「汚いヤツ」と捉えられますが「立ち回りが上手い」とも言えるので真似はしたく無いものの、組織内では重宝されます。
メンバーからも「腹黒」と言われるのは嫌われているのではなく、むしろ組織内で上手く立ち回れるスマートで頼もしい存在として見ている証です。
最近、この後輩マネジャーは私が成れるだろうと思っていた複数店舗を任される「エリアマネジャー」に昇格しました。「論より証拠」とは上手く言ったもので、私も本部側の人間だったら私のような尖った正論ばかり言ってくる人間より、逆らわず結果も残す人間を上に上げると思います…w
「ズルい奴はいつかバチが当たる」とは限らない…
上記、立ち回りの上手い後輩マネジャーを私は認めていますが、全く認められない人間も組織では評価されています…
ツイートしてますが、私の元メンバーでマネジャーをやっている人間がいます。先程の後輩マネジャーとは違って業績を落とした上に大事なメンバーを多く退職させてしまった人間です。
たまたま私が任されていた旗艦店を引き継いでいたのですが、先日異動辞令が出て現在私が所属しているグループに移ってくるという事で「僕も〇〇さん(私)の辿って来た道を歩んでここまで来ました!」等と満面の笑みで挨拶されました…
正直、めでたい奴だと思いましたが、何故業績を落とし退職者を多く出しても降格もせず次のチャンスがあるのでしょう…
このマネジャーは、会社のゴルフコンペ等にも積極的に参加し、会社が推奨しているプレイングマネジャーに徹している忖度イエスマンタイプだと言う事を聞いて想像してみてください…
「公正世界仮説」とは?不条理な世界を認める
先日、組織内で「権力」を持つ重要性について下記本を読みました。「権力を持つ上司のお気に入りになれ」とか「業績の良さと昇進に相関性は無い」等、私にとって嫌悪感のある内容でしたが(読み進むと納得出来ました…w)今回、長々と投稿してきた私の経験と照らし合わせると、かなり頷ける所があります…
本の中で「公正世界仮説」という聞き慣れない言葉がありました。
「社会は公平公正であるべき」がベースになっているので組織で起こる理不尽な出来事が許せなくなります。
私は改めて、この考えがかなり強いと思いました。皆さんはどうでしょう…
「半沢直樹」や古くは「水戸黄門」まで老若男女に人気があるのは悪い奴、憎たらしい奴らが最後に成敗される所ですよね…視聴者から「スカッと」する投稿を再現ドラマで展開する人気番組もそうですが、この「かくあるべき論」がベースにあるから盛り上がるのです。
ドラマやバラエティー番組なら構わないのですが、現実世界、特に組織ではこの公正世界仮説の考えは捨てた方が良いと思います…そもそもリアル社会は不条理な事が多いですし、そこに不満を持ち続けても意味がないと…
組織でルールを変えたければ上に上がる(権力者になる)しか無いのです。
「管理者は限りなき細い道が歩ける演者になれ!」
管理者になれば裁量は増えますが、全てを決められる権力者は組織で一人(社長)だけです。
「じゃあ管理者を含めたその他大勢は我慢するしか無いの…?」「長い物には巻かれて忖度イエスマンに徹するべき…?」と思われるかもしれませんが、そういう意味ではないです。
ツイートしているように優れた管理者は「イエスマンにならず」「噛みつきもしない」その間にある限りなき細い道を歩く必要があります。「腹黒店長」のように、上とは上手く付き合うものの決して媚びず、メンバーには負担をかけない正しい道を示す、複数の顔を持つ「演者」になるのも一つの方法です。
キャリア登山は生き残る事
仕事のキャリアを登山に例えた話をツイートしました。優れた登山家とは「どれだけ早く高く登れたか?」が基準のように思われがちですが
「生きて帰る」「滑落しない」が重要だそうです。
キャリアに置き換えると上ばかり見ず、しがみつかず、登山を終えて山を見上げた時「良かったな…」と思えるような事が大事だと、歳を重ねて私は思うようになりました。
今は、正直やり甲斐のない環境に身を置いていますが、弊社内で還暦前でも現場で管理者を続けているのは、ほぼゼロですし私は本当に幸運だったと思います。
60歳になり延長は出来るものの役職定年を機に「講師」として独立起業しようという夢も持てたので私のキャリア登山はまだまだ続きます…
皆さんも理想的な上司とはどのような人だと思いますか?正解は無いので考えて見てください。
最後までお読み頂きありがとうございました!🙇
冒頭でも案内していますが、1/30(火)22時からTwitterスペースを行います! 今回の投稿「理想的な上司」についてディスカッションします!是非!✨⬇
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