#ミステリー小説
「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー 第五章 狂い咲け!
🔶先読み連鎖発動!!🔶↓↓この章では同著者別書のマガジン「黒影紳士の世界」の、「Winter伯爵の忘れ物」より、Winter伯爵と漣が登場します。
黒影紳士の世界観をもっと楽しみたい方は、この章の前後にお読みいただくとより一層お楽しみ頂ける仕様となっております。
読む前、または読み終わった場所にリンク🔗を貼り、戻って来れる様にしてありますので、お好きに行き来してみてください🎩🌹
第五章
「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー 第四章 失われた記憶
第四章 失われた記憶
「だからぁ〜、創世神は創世神じゃないか。何人いるんだ、一体」
黒影が苛々して腕を組み、片足の靴底をカツカツ鳴らして創世神に聞いた。
『僕が、創世神だろう?ややこしいから、創造者で良いではないか!未だ主人公さえ決まっていないのだぞ?此の世界は。読者様が混乱する。よって此の「セナ」とか言う女の役職的には「創造者」で良い!……そもそも正確にとか言うがなぁ〜、此の世界は未だ構築も
「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー第三章 漆黒の影
第三章 漆黒の影
創世神が此の世界を訪れてからのセナさんと二人の行動はこれで把握出来た。
此の世界について、もう少し調べなくては解決の糸口は見付けられそうも無い。
「黒影さんっ!」
そう思っていると、横に歩いていた筈のセナの姿が、一歩強く引いた様に思い、其の声に咄嗟に振り向いた。
「……朱雀炎翼臨!(すざくえんよくりん)」
僕はセナさんの髪を引っ張ったり、肩に伸ばされた複数の黒い手を見
「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー第二章 大空にて
第二章 大空にて
「貴方!」
唸る僕の姿に気付いた君は……両手の買い物袋を放り出す様に置き、ベッドの脇まで走り座ると、顔を覗き込んだ。
「……夢なんだ……。夢なんだけど……」
僕は夢の話をして、疲れ切った身体では起き上がる事さえ出来ないと、君の手を借りた。
……君がいて……良かった………。
たかが夢であるのに、そう思い君が淹れてくれた珈琲に口を付けた。
何時もと変わらない……柔らかな薫
「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー第一章 寒桜咲ク
第一章 寒桜咲ク
そぞろ寒さに肩をすくめ
漆黒の紳士、現る。
甲高い硬い靴音を鳴らし
家族や仲間の為へと
鮮血よりも深き紅の
大輪の冬薔薇を慈しむ様に抱き締めて
ちらりと寒椿の垣根に目を移した。
「……早く、帰ろう」
浮つく華心、再び薔薇を見詰め正し……
長い長い垣根の横をシルクハットを目深に下げ
足早に通り過ぎ様とする。
薄っすら白い煉瓦の歩道。
其の冷ややか
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第五章 小瓶
ラストスパートだ。さぁ、手を取って…駆け抜けるぞ‼️🎩🌹
第五章 小瓶
サダノブは黒影が大事に預けた、解毒剤を一口口にした。
……ただ護る為に待つ……
先輩……俺、そんな大人しくなれないですよ。
怪我するなって言われても、此処で黙って待っていたら俺は俺の事を嫌いになりそうだ。
折角大嫌いだった自分に、先輩が沢山良い所を見付けてくれたのに……。
そうだよ。俺には似合わない。護
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第四章 復讐
第四章 復讐
黒影は目覚めると、一目散にサダノブに連絡を入れた。
夜の10時の事である。
サダノブは寝ていたが、スマホの音に目覚め、着信が黒影からだと知り、通話ボタンをタップした。
「何ですか?作戦会議はまた明日の朝だって……」
「朝じゃ間に合わないんだ!」
黒影は、サダノブが言い切る前に、急ぎである事を伝える。
「……如何言う事です?」
サダノブは起き上がり、寝巻きから何時ものTシャ
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第三章 蠍(さそり)
三章 蠍(さそり)
「ダーツの矢は警察に渡したので全部ですか?」
念の為、お茶を出しに来てくれた広瀬 美沙に黒影は聞いた。
「ええ、何時も並べている場所に七本3セット有りましたから、全部提出しました。他にも無いか、散々探して行かれたので、もう無いと思います」
と、言う。
「毒は……何の毒だったか聞きましたか?」
黒影が聞くと、
「蠍の猛毒です」
と、答えるではないか。
「蠍って……あの
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第二章 毒針の行方
第二章 毒針の行方
「……で、科捜研は何と?」
黒影は行き慣れた署長室に通され、珈琲を一口頂くと早速聞いた。
「体内に針状の傷があり、其処から致死量の毒物が検出された。だが……針の形状はダーツに違いないんだ。けれど、何度家宅捜査しても、他のダーツの針や縫い針、画鋲まで調べたが、毒が検出されない。……消えてしまったんだ、毒針が……。これ以上の家宅捜査は此方も難しくなって来ているのはもう気付いただ
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第一章 鶯は何処(いづこ)
一章 鶯は何処(いずこ)
とある鶯(うぐいす)は鳴く事も無く、一点を見詰める。
温かな地へゆうるり少し移動する様に。
真剣な眼差しで椅子をテーブルに近付けた。
秋梅(あきのうめ)……御姿現れん。
其れは何処(いずこ)にグラスに一杯。
寒紅梅に御座います。。
寒紅梅(冬の終わりに咲く早咲きの梅)の如く颯爽とカードを一枚、まるでカルタを取る様に叩き持ち、宙へ弧を描き舞い上がらせた者がいる。
「
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第九章 逃亡者
今回の時幕ラストスパートです。
スキ🖤の推し活お願い致します🎩🌹
第九章 逃亡者
「どうした?サダノブ」
黒影は息を切らして出て来たサダノブに、一先ず落ち着いて貰うようにそう言った。
「先輩!勲さんっ!……獄中の高梨 光輝(たかなし こうき)が!……高梨 光輝がっ!!」
サダノブは息も整えず其の名を伝える。
「おいっ、サダノブ!高梨 光輝が如何したんだ!!」
寄子の周辺を過去にす
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第八章 被害者
第八章 被害者
「今日も……助ける事も出来ない子供達の死を見なくてはいけないのか……?……分かってはいても……まるで地獄だ」
黒影は夜が明けると、朝焼けに青くなり行く美しい空を見上げ呟く。
体育座りをしてだらりと手は膝に伸ばして。
サダノブはそんな声に、交代で眠っていたが、
「……辛いけど、被害者はもっと辛い……。だから、先輩は其れが分かるから、此処から逃げない。被害者に何かしてやれる事は
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第六章 赤薔薇
※毎度お馴染みの挿し絵含む、約一万文字となります。
お読みになった後のスキが忘れる方が続出した為、宜しければ先にスキ🖤推し活していただけると、著者のやる気が、ぐぅ〜ん!と上がります。
宜しくお願い致します🎩🌹^ ^
6章 赤薔薇
「主は未だ何も知らないのですか?……貴方自身が持つべくして持った時空修正の力……。我々は時の番人、Der Rosen kavalier(ローゼン カバリエ)で
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第五章 十二方位
第五章 十二方位
「幻影守護帯……発動!」
黒影は直ぐに、事件と深い関係にある行平 信夫教授を守る事に徹する。
己の影を帯状にし、シュルシュルと音を立てて、行平 信夫教授をぐるぐる巻きにした。
此の影は強固な守りにもなれば、犯人からすれば逃れる事の出来ない拘束ともなる。
「甘いな……。其奴がいなければ、犯人は犯行不可能だったかも知れないではありませんか。僕ならば、手足を影で突き刺してから、