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山菜料理の旅

旅から帰るとお便りが届いていました。

お世話になった宿の女将さんからです

秋海棠(シュカイドウ)が

秋桜が

風にそよぎ去りゆく秋を惜しむかのやうでございます



おやおや女将さん、、わたくしの心を鷲掴みにするおつもりですか!


登山の疲れを癒すため↓

弟と伺ったお宿が最高でございました。
「山の時は宿なんて泊まらねえよ」
なーーーんて、言ってましたのに、、

「いやいや、さすがに登山の後はキツイよ〜〜」

2名で予約。
寝食を共にをするのは小学生の時以来でしたね。

周りはこんなところ

霊泉寺

  個人的に簡素な曹洞宗のお寺って好きです。禅寺というだけで身が引き締まります。
小さく鄙びた温泉街とはいうけれど
あ〜〜(目を閉じて)  この地にはとてもポジティブなものを感じますねえ
(苔むし方が見事)
なんでだろう?
それもそのはず
丸子温泉郷は文豪が愛した風景がいまでも美しく残っているからじゃないでしょうか

文豪の街として知られる谷根千に負けないくらいの風格が漂っています。

ムシャノコウジサネアツ

教科書に出てくる一番変わったお名前の方ですけど、、聞いたことありますか?


日本純文学<友情>の主人公である野島はサネアツ氏。  小生のことだ!!↓


まだストーカーという言葉のない時代の三角関係の話
よろしければ読んでみてくださいませ。視点を変えると楽しめるかも?
非モテだけどマインドがタフな主人公(野島ことサネアツ氏)がこの地を愛していたそうな。
禅寺とパワフルな温泉は人の心を強くするのかもしれないね?!


人の潜在力  逞しさ

ここに来ればなにか前向きになれるような気がしてきますね


目に見えぬ生命力が宿っているかのやうです

               女将さん風


お目々がぱちっ

わおっ!!!

お花達が楽しそうだよ\(^ω^)/

キャヒッ
ピンクのレディーたちがお喋り
ヘビメタ  ヘッドバンギング!!  縦揺れ
花弁が落ちかかってる熟女たち
しゃ〜〜〜る
うぃ〜〜〜
ダンス🩰♪


廃墟なのかな
朽ちている。丸タイルを見るとあの方がチラッ
柵が微かにだがアール・ヌーヴォーしているな

  ギマール建築を巡ったパリ旅を思い出して遠い目・・
食い入るようにみていたら住人パリジャン怖い顔してカーテンをシャーーーーっ!ごめんなさい


欧州の思い出に浸るのはこの辺までに・・。ここは日本の神聖な温泉なのだから
丸タイルがお好きなお方とは湯美さん。の、定宿を通過いたします。

こちらは予約取れませんでした↑
電話越しでしたが、感じのいいお話の仕方をする女将さん。
「その日はいっぱいだ〜ごめんねぇ〜!!」
夜散歩で前を通りましたら、ワイワイ賑やかな声が聞こえてきました。

お便りをくださった女将さんのいらっしゃるお城はこちらですよ〜〜


どどどどどどストラーーイクっ
中に可愛い看板娘 おばあちゃんがおられます
「なんだココ!うちの実家みてえじゃん」
ボロさは似てるけど、こんなに趣はないでしょう・・
「え?もう着るのかよ?!!」
そうだよ。温泉来たらそれが常識でしょう
早速茶を呑んでくつろぐ人と浴衣をスピーディーに着る人
🙌チャチャチャチャッ チェック柄がバリのケチャっぽくて気に入った
温泉で憩うことも礼拝同様だ


すぐに隣の共同浴場に行きます!弟は宿の内湯に行きました。

宿泊客は、隣の共同浴場に無料で何度でも入ることができます。


朝以外は独泉だった
浅いからちょっと寝湯みたいに入る

寝る前も翌朝も入った。やや熱め気持ちのいいお湯

あーーーーーー た〜〜まらん


松屋旅館 内風呂

一度だけ入った。上の階にあるから階段がね。共同風呂に入っちゃった方が楽だしお湯もいい
くまちゃんいいお風呂だったよ


先に飲んで食べてる。まあいいけど・・
瓶ビール飲むの手伝おうか?
「薬飲んだろっ!ったく、やめろよ」
ですよね
絶品キノコ料理!
女将さんからレシピを聞きさっそく作りました↓


茶碗蒸しが素材だけだな!!

出汁使ってねえ

なんのキノコだ?
まさか松茸じゃねえだろっ

私は松茸だと思うよ!!

松茸というのは実際そんなに香らないものです。トリュフみたいにはねえ
松茸の味お吸い物のような旨味もありませんよーー

ほんとだ、いっさい余計な味がしない。
この自然な味わいが私的にたまらない一品・・


初めて食べたけどすごーーく美味だった!まさかの鯉だそうです。白味噌と合うのね!

うめえな!!

鮎かな?横にあるのは山椒は実ではなくて初の葉でした。佃煮というか炒ってあり結構ドライ食感。

俺山椒はいいわ!!(複雑な味の良さがわからない人)

日本料理的に、鮎には山椒がマストなのでしょうかね?

↑こちらではハラワタに山椒を詰めて提供されました。
(癖強な田山花袋先生が登場の記事)


ごめんなさい。唯一鯉のあらいだけは苦手なんです。でも臭みがないから3切れ食べれた。
山菜の天麩羅どれも絶品

アレ?これはゴボウか?

にげえ!!!


ん?!うめえ
にげえ〜〜〜

これうめえわっ


本当だ。風味が独特でほろ苦くてハマる・・・
ほっくりしてて美味しすぎる!!!
名前からしてもっと硬い食べ物なのかと思ってた。
新大久保に売ってないかな・・


女将さんがいらしたので質問タイム!どんどんパフっ🎉

この天ぷらは牛蒡ですか?
「朝鮮人参!うちの山でとったから」
二人で大絶賛

高級食材!!スゴイですねーーーーーーー!!!!

もしかして茶碗蒸しは松茸ですか?
「そうそう、今年豊作なの。これもそこの山!!」
すごいーーー!!!


えーーーーっつ!!!
天才ですね!!!!!

米も作ってる?!え〜〜〜〜〜!!!!!

(美味しさが尋常でなかった)


女将さんを賛美しまくる姉弟
それくらい感動しちゃったんです、私たち
取材しているうちにわかったのですが、ほぼ自給自足
数々の珍しいキノコ、、全て作られているそうです。

ご自分からは何も言わないところがまたいいじゃないですか
食事の時間をいってこないゆるさも最高
何人だっけ?当日にかかってきた人数確認の電話もツボです!

単純に美味しいということではありません。
天塩にかけて育てられた食材!
心を込め拵えらえたお料理!
出来立てをいただける神秘・・
そこに感動しました。
信州割を使ったとはいえ、一人五千円あり得ない!
アメージング🙏

イビキ音をBGMに読書
抜群に気持ちいいお布団。無臭・・
二人で無心に食べた神々しい艶々なお米
「朝はパンしか出てこねーからな」
相当嬉しかったようです
出してもらえるだけいいでしょ
魚がソフト食感、甘露煮のようでいて、あのベタベタとは違う。
炒るのと煮るの、どっちでもない微妙な調理の仕方がおかみさんのやり方なのか?
どれも今まで食べたことのないようなセンスに脱帽した・・
ほんのり甘くてどシンプルで美味しい
これだってただの甘辛ということじゃない
これ以上言葉にすると陳腐になってしまうのでやめよう


弟がずっとこれをみていた

女将さんは、夜空を見たことがないとおっしゃっていたのが印象的でした。

山菜作り、炊事、調理、会計、介護

普通の人であれば満身創痍であるところを、このお方にはまったく暑苦しい風情がない。サラリっ

追われてなんかいない。
楽しんでおられる。

自然とダンスしているような天才からビニール袋に入った新米をいただいてこの宿を後にしました。

また必ずやお邪魔いたします・・


続く

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