効率化してるのに仕事が増えるみなさん
コロナ禍で仕事観が揺らぎに揺らぎ、この本を読んでもっと揺らいだ。
読まなきゃよかったと思うほどに。
ブルシット•ジョブの定義
腑に落ちるまで時間がかかるタイプの本。
さすが岩波さん。深くて一度じゃ理解させてくれないぜ。
実態のない(無意味)仕事によって人は忙しく働き、心も疲弊している。
テクノロジーの発展によって効率化を進めながらも、減るはずだった仕事は膨れ上がる労働矛盾。薄々みんな気付いてるやろ?この違和感に?
ケインズの予測は嘘っぱちだったのか?
テクノロジーの発展は足らなかったのか?
仕事が減る未来は来るのか?
自分の仕事は胸張って貢献できていると言えるのか?
労働、仕事ってそもそもなんだ?
めちゃくちゃ考えさせられます。
共感するポイントが多ければ多いほどブーメランの如く自分に問いが返ってくる。
この本はビジネス書ではなく哲学書です。
自分の仕事はブルシットジョブとは関係ないねと思う人ほど読んでほしい。
逆に仕事に思い悩んでる人やブルシットを感じてる人は変な感じで背中を押すことになりかねないのでオススメしません。
刺さった言葉
一番ゲキ刺さりポインツ。
ケアリング労働、僕は自分の仕事がまさにコレの比率が上がっている。
上司や部下、会社と顧客も全て互いにケアしあっているとすら感じる。
最後にこの本にはこう書いている。
この本を読んだ後のパワーは職業非難や今の職場批判に使うのではなく、
労働と社会の在り方を考え、自分はどうするかに充てよう。
労働観に根が生えないように半年に一度は読み返そ。
読んだ人と感想をダラダラ話したくなる本でした。