おぺろん@留学医

医者3年目。ロンドンにて形成×熱帯医学を模索中。 演劇、短歌、スペイン語など、好きなものを詰め込みたいと思っています。

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医者3年目。ロンドンにて形成×熱帯医学を模索中。 演劇、短歌、スペイン語など、好きなものを詰め込みたいと思っています。

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推し(小林賢太郎)、燃ゆ

推しが炎上した。ホロコーストのコントを作ったかららしい。 朝、推しを語り合うチャットが騒がしくなっていた。悪い予感を抱きながら開くと、20年前のコントが掘り起こされて炎上し、2日後に迫るオリンピックの開会式プロデューサーから解任されたと知った。 当惑した。 今まで会長やら音楽家やらが炎上した時は、「なんてやつだ。当然の報いだ」と唾棄していたのに、いざ自分の推しとなるとこんなにも戸惑うのか、と自分の二面性にも戸惑った。 チャットの通知は100件、200件と増えていったが

    • ロンドンは、チリーだけどあったかい

      You are more than welcome” ロンドンには呆気なく着きました。 空港で落ち合ったホストマザーに言われるがままにスーツケースを転がしていたら、ステイ先のお家に到着。長屋の2階です。ガーデンがないのが少し残念ですが、221Bみたいだと思うことにしました。 大学院初日は、乗る電車を間違えたのに、開始の30分前に着いてしまいました。クリシェジャパニーズすぎる。 あったかいんだけど 初日のオリエンテーションでは学生サポートの職員たちがかわるがわる使える

      • ロンドンで熱帯医学を勉強するドン②〜準備

        医者をいったんやめて、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院に3ヶ月間留学します。 合格したのが5月、出発の9月に向けて準備したことはこんな感じ。 住居ロンドンは物価も家賃もエベレスト。お家探しは苦労しました。 大学の寮に入れてもらえるかと思いきや短期では入れないらしく、代わりに大学院のサイトではairbnbや一般の学生寮などのリストが載っていました。 それ通りにひと通り探してみたのですが、空室がなかったり高かったり。仕事しながらのネットサーフィンにも疲れたので諦めて、知り合いの

        • ロンドンで熱帯医学を勉強するドン①〜経緯と応募

          どうも、おぺろんです。 医者3年目、退職してロンドン留学します。 London School of Hygiene and Tropical medicine 初期研修医2年間をやって、3年目は働かずにスペインに行こう。せっかくヨーロッパ行くなら舞台好きだからロンドンにも行こう。 ん、ロンドン?そういえばあれがあったな、と思い出したのが、London School of Hygiene and Tropical medicine。 大学生の頃に熱帯医学の研究室で研究させ

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        • ロンドン熱帯医学留学
          2本
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        • 短歌やら文学やらの話
          8本
        • スペイン語
          6本
        • 医学生として
          8本

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          内科専攻医日記・8月(退職)〜神の代打は

          「留学までの5か月ここ(内科)で働かせてください!ちなみにその後内科になる予定はないです、形成外科に行くつもりです!」 という千尋もまっくろくろすけもびっくりなお願いを聞き入れてもらい、 そして8月、内科専攻医もどきとしての5か月が終わった。 唯一の夢はスペインのグラナダに住むことだと思い出し、ついでにイギリスで熱帯医学の講座も通おうと思い立ったのが初期研修医1年目。初期研修2年間がおわり、同期は専門科で研修を始めるなか、初期研修でお世話になった病院の内科に居座わらせてもら

          内科専攻医日記・8月(退職)〜神の代打は

          内科専攻医日記・7月〜返しきれないBig Love

          堂々と泣いてた6月とは打って変わって、 今月は職場の人手が足りていたし、入院患者も落ち着いていたので3回涙目になったくらいで済んだ。(嘘です、ちょっとは泣いた。) 落ち着いた途端、8月末の退職に向けて寂寥感が出てきたけど、それはここが、ここにいる人が好きだったってことみたいだ。 大切にしてもらって 8月の退職が迫ってきて、たくさんの人から大切にしてもらっていたことに気がついた。 「内科医になりたいわけじゃないけど、9月から留学したいのでそれまでの間内科で働かせてくださ

          内科専攻医日記・7月〜返しきれないBig Love

          内科専攻医日記・6月〜飲み込んだ感情の澱

          先生のメンタルが心配です。 さして交流のない上級医に先月そう言われて、頭を捻った。 別に辛くない、まだできると思っていたし、疲れを表に出しているつもりもないのになぜそんなことを言われるのかわからなかった。 今月、職場で涙が止まらなくなったことが2回あって、ようやくその先生が言っていたことがわかった。自覚がなかっただけで私は相当追い込まれているみたいだ。 初回は1日の業務が終わって、ようやくカルテをゆっくり書けると思った午後17時半。終業は17時なのに看護師から電話がかかっ

          内科専攻医日記・6月〜飲み込んだ感情の澱

          内科専攻医日記・5月〜みんな私のオーベンだ〜

          過労死するかと思った4月を経て、5月は担当患者の重症度も下がって落ち着いた。と思ったけど70時間は残業していた。あはは。 今月も産業医面談です。 忙しいはずなのに、なぜか出勤は全然嫌じゃない。研修医の頃は出勤時に吐いてたのに、吐かなくなった。 たぶん、人間関係のストレスがない、というかむしろやりやすいからだ。 こんな日があった。 壊死性軟部組織感染症っぽいからみといてーと上級医に投げられた患者さんを診察したら肛門周囲膿瘍っぽかった。 であれば外科に手術になるので、外科

          内科専攻医日記・5月〜みんな私のオーベンだ〜

          内科専攻医日記・4月〜へえ過労死ってあるんだーじっさーい

          医学部を卒業後、2年間の初期臨床研修を行う。いわゆる研修医というやつで、1ヶ月ごとに色んな診療科を回って研修する。3年目は自分の好きな病院の好きな診療科に就職し、その科の専門医の資格を取るために3−5年間の研修をする必要がある。いわゆる〇〇科専攻医だ。 なので研修医になったと思ったら1年目の終わりくらいから3年目の就活をしなければいけない。まあまあ慌ただしい。 私は3年目の後半は留学してフラフラ遊びたかったので、就活はしなかった。 しかし前半はおまんまを食べるためにも労働せ

          内科専攻医日記・4月〜へえ過労死ってあるんだーじっさーい

          内科専攻医日記・速報〜内科一週目修了

          つらい やっぱ医者無理かも

          内科専攻医日記・速報〜内科一週目修了

          研修医日記(終)〜ホモサピエンスは愛せない、けど〜

          多忙であろう明日からの専攻医生活に向けて部屋の掃除をしていたら、2年前、研修医になるタイミングで友人や家族からもらった手紙を発見し心苦しくなってしまった。 「患者さんと向き合って病と闘ってくれるお医者さんになってくださいね」 二年間の研修医を終えた今日、私はそんな医者にはなれていないし、なろうとも思っていない。ごめんなさい。 意外と楽しい研修医生活 社会のこと、経済のこと、倫理のこと、全部考えなければ、この2年はすごく楽しかった。 病気、治療、検査、機械、全てのことが

          研修医日記(終)〜ホモサピエンスは愛せない、けど〜

          ミュージカル「アンドレ・デジール最後の作品」感想

          お久しぶりです。最近日記更新せず申し訳ないのに、歌会始の歌をまだ読めてないのに、書きたくなっちゃったので書かせてください。 アンドレデジール最後の作品というオリジナルミュージカルを観てきました。 脚本を書かれた高橋亜子さんのことは、ミュージカルマチルダの翻訳をされたときに知って、かっこいいなーと思っていました。本作は観る予定はなかったのですが、フォローしていたtwitterで絶賛tweetが日々回ってきて、これは観ざるをえないなとなり、東京千秋楽前日に当日券で滑り込みました

          ミュージカル「アンドレ・デジール最後の作品」感想

          研修医日記➄〜筆が止まった総合内科

          ご無沙汰しております。 去年の夏以降、更新してなかったのは、大っぴらに言えないようなことを考えていたからです。 初期臨床研修医は、1-2か月ごとに各診療科を回ります。私は夏に外科を回った後、秋は総合内科にいました。診療科ごとに思ったことをnoteを書く予定でいたのですが、総合内科で思ったことは容易に口外できるような思考ではなかったので投稿しづらく、半年がたってしまいました。 総合内科で気づいたこと、それは「死は救いになりうる」ということでした。 もっとマイルドに言うなら

          研修医日記➄〜筆が止まった総合内科

          今年も来ました歌会始

          台風が無理やり秋風を連れてきて、今年の夏は暴力的に終わりました。 気づけば歌会始、詠進歌締切の季節です。 今年のお題は「友」 大学受験も大学生活も、そして今の研修医生活も友達に支えられて乗り切っている身としては読みやすいお題ではあります。 2週間くらい推敲して、 昨日実家に書道セットを取りに行って、 今日書き上げました。 候補2首で迷いましたが、歌会始という性質上、人生を寿ぐような歌がいいんだろうなと思って、ポジティブな方の歌にしました。 没案は 友達と呼ばれて

          今年も来ました歌会始

          研修医日記④〜舵を切れない外科マンス

          まるで太平洋の真ん中でたゆたう船みたいだ。 運ぶべき積荷も帰るべき母港もないから、どこに行ったって怒られない。 どの方角に進めばどこに辿り着くかは地図があるからだいたいわかる。でもその土地の風景や人々の暮らしがどうなっているのかは地図からはわからない。 興味本位でチリに行ってみてもいいけど、そのあとフィリピンに行きたくなったとしたらすごく面倒だ。 25歳、研修医、夏。行き先がわからなくなった。 外科での2ヶ月間の研修の半分が終わった。 研修医のわたしに課せられてい

          研修医日記④〜舵を切れない外科マンス

          Morat新曲"Valen Más"はSNSに疲れた人へのハグである。

          大好きなバンドMoratから新曲がでました。 Morat についてはこちらから↓ SNS疲れに寄り添う歌詞 インターネットは手軽に新しい知識が得られてなんて便利なんだと思いきや、実際は論文でもwikipediaでもなくて、Instagramやtiktokなどを脳死状態で眺めてしまいます。 そこに流れてくるのは他人の幸せ。 いい所だけ切り取られた情報だとわかっていても、他人の楽しそうな生活が見えてしまうと、つい自分と比べて辛くなります。そんなことは世界共通のようで。

          Morat新曲"Valen Más"はSNSに疲れた人へのハグである。