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先生たちの研修が変わる!授業作りをテーマにした個別最適な学びと協働的な学び【第2回】

前回の記事では、研修に対する先生たちの悩みや、私自身が経験したNITSでの学びについてお話ししました。
今回は、その学びをどのように学校現場で活かすか、具体的なステップを中心にお伝えしていきます。

研修の効果を高めるためには、単に知識を得るだけではなく、それを実際の授業や教育活動にどう落とし込むかが鍵になります。

そこで、私が取り組んだ方法は、新しい教師の学び方『個別最適な学び』と『協働的な学び』についてあちこちで話をすることでした。

「これはとってもいいことだ」と思っていても、それを職場に広げることに苦労された経験、ありませんか?

23年間この業界で働いてきた私は、こうした経験、一つや二つではありません。 規模が大きくなるほど、ムーブメントに繋げるためには何かが必要です。

それは、①同僚性であったり、②組織的な動きであったり、③それ相応な立場に立つことであったり、いろんな要因が絡みます。この年月で少しずつ積み重ねてきたものの、それでも実現できないこともたくさんありました。

そんな時に心に響いたのが校長先生の言葉。
「こはる先生、いきなり大きく広げようと思わず、まずは小さな場で話をすることから始めていけばいいですよ。」


そうはいっても、これまでもそうしてきたつもりでした。それでも実現できなかったことも多かったんです。

でも、「こうなったら話を聞いてくれる人がいるだけでもラッキー。実現できたら超ラッキー!」と、考え方をシフトチェンジしました。

まず初めに研修での学びを聞いてもらったのは、研究部の部長さん。

「うわ!先生、それってめっちゃ面白いですね!そのあたらしい令和の教師の学び方、学校でもやってみたいです!」と言ってくれました。

この反応だけでも私はとても嬉しかったんです。
やっぱり、人に話を聞いてもらうことが大きな一歩ですよね。

「で、こはる先生は具体にどうしたらいいって考えてはるんですか?きっとあるんでしょう?」と言われ、私がぼんやりと考えていたことを伝える機会が生まれました。

「あのね、研修で学んだことは、できるだけ明日の授業にすぐ使えるような内容にするのが大事だと思うんだ。もちろん、発達のことや障害の特性を知ることも大事。でも、よく『時間がないから(研修に参加したくないな)』と言う理由を聞くよね?だから今回は思い切って、『授業づくり』を全面に押し出してみたらどうかなと思ってる。それを「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に体験する形で。

具体的には、授業作りを研究テーマにします。
4、5人のグループを作って、テーマが同じ先生同士が集まります(個別最適な学び)。
グループの先生たちが互いの授業を見学し、それを部研究の日に話し合います(協働的な学び)。
この繰り返しです。

こうして、いいなと思ったことは一気に広げるのではなく、小さな目標を設定して少しずつ進めていきます。

これがどのように広がっていくのかは、次回の記事で詳しくお伝えします!

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