東京装甲少女 EPISODE 0 第14話 【 神速 】
カミーユは綺麗な和室の布団で寝ていた。
新しい井草の香りと金木犀のお香のような心地よい香りの中で目が覚めた。
寝ぼけ眼の布団の足元の先に仏壇があり誰かが遺影の様な物に拝んでいるのが見えた。
大善だ。
大善が金色のお椀の様な物に同じ色のスティック状の物を打ち付けると
【 チリ~ン 】という心地の良い金属音が部屋中に鳴り響いた。
大善
【 真紀、今日はかわいらしい外人さんの
お嬢さんがうちに来てくれる事になったん
だがよ、あの秋水の馬鹿やろうが
やらかしちまってな~まったく、
困ったもんだよ。
まあ、何はともあれ、いい子そうなんで
守ってやってくれっかな?
よろしく頼むわ。
んじゃな!! 】
と、仏壇に手を合わせまた、心地の良い金属音を部屋中に鳴らした。
その後、座布団を引きカミーユの寝ている方をチラッと見ると、
こちらを見て起きているカミーユに気づき、
大善
【 おおおっ!!お嬢ちゃん!!
目覚めたかい? 良かった良かった
大丈夫かい? 】
とカミーユに対して、心配と少しニヤニヤした表情で話しかけた。
カミーユ
【 ハイ、、、ダイジョブデス、、
ソウテイナイ、、、、デス、、、、、、。 】
大善は、ガハハハッ!!と笑いながら
大善
【 そうか!!!想定内か?そうか?
想定内? ガハハハッ 】
とカミーユがどう見ても無理をしてそうな顔だったのを見て少しまじめな表情で
大善
【 まあな、秋水も良かれと思ってやった部分も
あるからな、許してやってもらえないかな
お嬢ちゃん? 】
カミーユ
【 シュウスイ、、、、、、。 】
大善
【 ああっ、紹介が、まだだったな?
秋水ってのは、さっき会った俺の馬鹿息子だ、
お嬢ちゃんと同じ、大学に通ってる1歳上の
先輩になんだな。
母ちゃんはな、ここに眠っちまってるんだが、
真紀って言うんだがあいつが小さいときにな
病気で亡くなっちまってよ。
それ以来、男2人ぼっちで、
ずっとこの有様なんだよ。
それ以来、人見知りでよ、口下手なんだけどな
元は明るい奴だったんだけどな。
塞ぎこんじまってな、
稽古ばかりしてるよ。 】
カミーユ
【 ケイコ?、、、、、ダレ?、。 】
大善
【 ああ、悪い悪い!!知らねーか!!
名前じゃねーよ!!
稽古って言うのは練習とか勉強みたいな
もんだな。
うちは、武芸一家で代々道場をやってるんだわ
まあ、外国の人が知ってるので解り易く言うと
空手とか柔道とか格闘技みたいな
もんだな 】
カミーユ
【 カラテ、、、ジュドウ、、、シッテマス 】
大善
【 まあ、正式には【 錬命新當流 】
っていう 剣術がメインなんだがな、
言ってもわからんだろうから、
今度、神田で大きな祭りをやるから
俺らが出るから見に来てみな、英語で言うと
フェステバルって言うのかなフェステバル 】
カミーユ
【 フェスティバル!!、、、スキデス、、、、
フェスティバル、、 】
大善は、目を輝かせたカミーユに
大善
【 おおおっ!!秋水も出るからよ
見に来てやってくれよ 】
というとカミーユは顔を曇らせ
カミーユ
【 ハイ、、、、、、イナルカナ?、、、。 】
と返事に困った様子を察し
大善
【 まあまあ、まあまあ、それは、
気が向いたらでいいから
お嬢ちゃんあんた大学始まるまで
2週間くらいあんだろ?
まあ、うちは掃除と洗濯と炊事してくれれば
文句ないから楽しくやってよ。
今日は、あんたの歓迎会を兼ねて
笹鮨で寿司取ってる
からあとで、皆で食べようや 】
寿司!!!
寿司!!!
寿司!!!
そのフレーズを聞いた途端カッ!!と
カミーユの瞳孔が開いた。
カミーユ
【 スシ!!イツキマスカ???スシ!!?
アノヘヤデ!!? アンナヘヤデ? 】
突然のカミーユの並々ならぬ気迫の返答に大善も
大善
【ああああっ、、、、、何時だっけかな、、、、
6時位かな、、、
秋水が取りに行くのが、、、多分、、、、、。】
カミーユは物凄い鋭い目つきと素早い動きで
大善に詰め寄り
カミーユ
【 6ジホントカ?ホント二6ジナノカ?、、、。】
と更に問い詰めた
大善
【ああああっ、、、、本当だよ、、、、本当、、、
どうしちまったんだよ
お嬢ちゃん、、、、変だぜ、、、、、。】
たじろぐ大善を尻目に、空港で時差を修正し素早く現地の時間に修正している.左腕の時計を確認すると現在夕方の4時になるかならない程度、
あの大量のゴミに紛れたおおよそ人が住む場所、ないしは人が食事をとる場所とは到底考えにくい部屋を駆逐する時間に要せる時間は2時間程度。
あんなドブネズミでも嫌がるゴミの掃きだめで大好きな寿司を食してなるか、そもそも、食事とは清潔で美しい環境で食べる物であり、高級であればあるほど、マナーや礼節を持って優雅に頂戴するべきものだ。
一口開ければどこぞの、カビか菌か解らないものが付着し自分の体内に入ると考えると、それはもはや寿司という芸術品ではなく寿司の形をした汚物を纏った何かである。
カミーユ
【クチクシテヤル、、、、クチクシテヤル、、、、、、
アイツラ、、、ゼンインクチクシテヤル、、、、、、。】
そして呆然とする、大善にギラリと鋭い眼光で睨みつけた
カミーユ
【ネエ、、ソウジキ、、、ドコ】
大善は男のような眼光の鋭さに恐怖しながら、
掃除用具いれの場所を
指すや否や、まるで新しい人類を見るかのような 動きで目にもとまらぬ速さで掃除が始まった。
大善
【 カミーユってのは、女の名前のはずなのに、、、、、、、。
男なのか お嬢ちゃんは、、、、、。 】
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東京装甲少女EPISODE-0という作品ですが
物語の初まりのOpening Part から
現在のストーリーまで今の所
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是非、東京装甲少女
という世界観の伝わる
始まりから
お読み頂ければ幸いです。
今後は有料化も予定しておりますので
期間限定の今のうちに
お読みい頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ここから、初めのストーリーを読む
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また来年も展示されるのを目指してまいりますのでご協力
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました🙇