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櫻坂単発中編

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櫻坂46の単発中編まとめ
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この瞬間をこの先も…

この瞬間をこの先も…

理子に誘われて、久しぶりに地元の伝統的な祭りに来た

理子:ここ最近、急に寒くなったね

◯◯:そう?日中はまだ暑いからあまり実感ないなぁ

◯◯:それに、そんなこと言う理子も半袖じゃん

理子:そ、それは…

◯◯:今から冷えてくるのに大丈夫?

言葉では心配しているが、表情はニヤニヤしていて揶揄っているのが丸わかりな◯◯

理子:だ、大丈夫だから!

理子:そんなことより、◯◯こそ大丈夫なの?

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朝食?

朝食?

できる限り音を立てないようにして玄関を開ける

◯◯:ただいまぁ〜

夜勤明けの朝、まだ早い時間だからか部屋の中は静まり返っていた

◯◯:良かった

部屋の中を確認し、半同棲のようになっている彼女が寝ている姿を見て、思わず言葉が漏れる

◯◯:パパッと済ませるか…

彼女が起きてきたら一緒に食べられるように、朝食の準備をする

基本、朝食は食べず、1日2食派だが夜勤明けで彼女がいる時は食べるよう

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終わらない夏、夕暮れと君

終わらない夏、夕暮れと君

少し季節外れだが、まだ夏を終わらせたくない僕らは少し遠出をして、川に遊びにきた

理子:冷たーいっ

◯◯:日差しは暑いけど、流石に川の水は冷たいね

理子:あ!お魚だ!!

◯◯:だn

理子:えいっ

可愛いかけ声とは裏腹に、素早い動きで川魚を掴む理子

あまりの早技に空いた口が塞がらない

理子:◯◯〜、捕まえたよぉ〜、へへっ

◯◯:………

理子:◯◯?

思わず思考停止していたが、理子

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青春っぽい何か

青春っぽい何か

立ち入り禁止にしときながら鍵が空いている屋上で1人、風を感じながら“立つ”

仙骨、だけは無理だから骨盤ごと意識…普段寝ているものを立てて…重心は上げずに…だけど動きは軽快にd

??:◯◯ーーっ!!

◯◯:…ここ立ち入り禁止のはずだけど?向井

向井:それはお互いさまでしょ!

自主練を邪魔されて少し不機嫌になってしまった

向井:それよりなにしよるの?

◯◯:“立ち方”の確認

向井:立ち

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過去想い  Side 'S'

過去想い Side 'S'

自分の気持ちに気づいた時にはもう手遅れで

貴方には、幼いながらに愛している人がいて

りーが入り込む隙間なんてなかったんだ……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小学生になる前、りーにお義兄ちゃんが急にできた

お互い、人見知りもあって最初はなかなかお話することもできなかった

ただ、いつの頃からか仲良くなった

明確なきっかけなんてなかった…はず

理子:りー、おにぃちゃんの

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過去想い

過去想い

いろんなものを食べるたびに

様々な場所に出かけるたびに

可愛い小物を見るたびに

喧騒の中を通るたびに

彼女の面影を見つけては

あの頃を思い出して

泣きそうになることがある

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

石森:◯◯く〜ん、お待たせ

君はいつも笑顔で僕の名前を呼んでくれた

石森:どう、、、かな?

石森:ほんと?、、やったっ!

石森:………だめ?

僕の何気な

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想われ

想われ

「ん…んぁぁ…」

彼と今の関係になってから幾度目かの朝、カーテンから射し込んだ朝陽の眩しさで目を覚ます

隣を見てみると、彼はまだ眠っていた

「んぅ……」

昨夜と今の無防備な寝顔のギャップに

「かわいぃ……」

彼への愛おしさが溢れてしまい、思わず頭を撫でながら呟く

ひとしきり撫でて満足した私は

「………フフッ」

彼から幾度も愛を注がれた下腹部を撫で、穏やかな笑みを浮かべた

〜〜〜

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予行練習

予行練習

「いきなりでごめん…」

‘は?え?ちょ、待ってくd’

「付き合って?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

“10分休憩〜”

◯◯:ハァ〜、疲れた

やっぱり、全体練習は疲れる。しかも連続で通してやるとか馬鹿げている。これじゃあ吹奏楽部は文化部だが、運動部並みのスタミナになるのも当然だ

??:◯◯〜いる〜?

◯◯:え?…げっ、村山先輩

村山:…なに?‘げっ’って

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夏の調べ〜思わせぶりな幼馴染の先輩〜

夏の調べ〜思わせぶりな幼馴染の先輩〜

なぁ、気づいとる?

“      ”な、今めっちゃドキドキしとんのやで?

‘      ’はいつになったら告白してくれんねや?

“     ”、待っとるで?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

昼過ぎ、某所にて

◯◯:ふぁあ〜〜、眠い…

午後の授業サボろっかな……?

保乃:◯◯おるーーーッッ!?

’クスクスッ‘

またきた…眠いのに…

◯◯:いまs

保乃:あ、おった

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イタズラ送信

イタズラ送信

“ピロン”

◯◯:ん?なにかメッセージが届いている

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瞳月から1件のメッセージがあります
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なんだろう…

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瞳月
メモ  自撮り…自撮りをする

――――――――――――――

◯◯:いや、俺とのチャットはメモ帳かよ 笑

―――――――――

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わたあめ

わたあめ

”わたあめのように笑いたい“

そう言って君は

儚く消え入りそうな雰囲気で、寂しげに笑った

だけど僕は知っている

その雰囲気とは裏腹に

君の中にある強い芯を

何があっても折れることなく

任されたことをやりきる芯の強さを

だけどそれはただ単に強いんじゃなくて

“ごわがっだよおーーッ”

責任感の強さがそうさせているだけで

弱さもあるどこにでもいる普通の女の子なのを

普段はツンツン

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