わたあめ
”わたあめのように笑いたい“
そう言って君は
儚く消え入りそうな雰囲気で、寂しげに笑った
だけど僕は知っている
その雰囲気とは裏腹に
君の中にある強い芯を
何があっても折れることなく
任されたことをやりきる芯の強さを
だけどそれはただ単に強いんじゃなくて
“ごわがっだよおーーッ”
責任感の強さがそうさせているだけで
弱さもあるどこにでもいる普通の女の子なのを
普段はツンツンしているのは
“もっと構ってや…”
甘え方が分からない不器用さの表れなのも
”なんでなん?!急に意味わからへんねんけど!?“
それをわかっているのに
“嫌や!しーを捨てんといて!!なぁ!?”
「ごめん、幸せになってね」
悲しませてごめん…
”ダメ!!しーがなんかしたん!?“
違う
”しーが悪いことしたん!!?“
なにもしてないよ
“しー、なおすから!!だから…“
全部、僕が悪いんだ…
”捨てんといて…「 」がいなきゃしー、ダメやねん……“
僕もだよ…
”なんか言うてや!!なあ!!“
「__ごめん」
コレしか言えなくて…
”そんなこと言うなら!!“
これ以上を伝えたら
”別れようなんて…言わんといてや!!“
君を縛ることになるから
「__ごめん…ッ!」
言えない
“「 」っ!!”
「さよなら…」
ごめん…
“うわぁぁあぁぁぁぁあああああぁぁぁあああッ!!“
こんなことになるなら、出会わなければ良かったのかな…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今も思い出すのは君とのことばかり
「自分で、フッとい、て…都合、良す、ぎだ、ろ…」
言っても許されないけど、こうするしかなかったんだ
余命いくばくしか残されてなかったんだから
僕の命で君の人生を…縛りたくなかった
”「 」“
本当に、好きだったんだな
だって、もう最後なのに
”「 」ッ“
君の声が、聞こえるんだから
君に教えていないから、いるわけないのに
”「 」ッッ!!”
「瞳、月…?」
本当に限界なんだな、幻覚まで見えてきた 笑
“幻覚とちがう!!“
「え…?」
暖、かい…本、物?
”バカっ!なんで教えてくれへんかったん?“
母さん?……そっか、教えちゃったか 苦笑
「ご、めん…ね…?」
“謝ってほしいわけちゃうん……“
「うん…」
”好きな人を支えたいと思うんは、おかしい?“
「い、や…」
そんなことないよ
”「 」は支えてくれたやんな?しーも同じなんやで“
”「 」を好きになってから…もう覚悟は決まっとったで“
覚悟ができていなかったのは…僕の方か…
“そやのに…”
「瞳月…?」
“どないしたん?”
「大好、き…今、も」
“うん、そやさかい“
ごめんね、最後に
「愛し、てる…」
こんなこと言うのは反則だよね
”なぁ、最後みたいなこと言わんといて…“
「ありが、とう…」
心から君を愛したから
僕が呪いにならないように、心の底から
”嫌や…嫌やっ、嫌や!…嫌や嫌や嫌や嫌や嫌やっ!!“
「だから…」
”しーは…“
「幸、せに…なって……ね?」
“うわぁぁあぁぁぁぁあああああぁぁぁあああッ!!“
祈るよ
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