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静かな冬の畑にて|大根の栄養
九州は暖かい地域だと思っていたが、引っ越してみると、ちゃんと寒いし、場所によっては雪も降る。
驚きもありつつ、雪を見るのが好きなので嬉しい。
年が明けて、ぐっと冷える日があり、雪がうっすら積もった。
畑の作物が気になって、数日後畑に向かった。
そら豆は、茎がしゃりしゃりに凍っていて、元気がなさそうだった。
水分が多いと凍ってしまうのかな。
かつお菜は小さいまま。にんじんは新しい葉が生えてきていた。
ほうれん草は少しだけ成長した。長ネギは全く変わらず。
12月ごろに植えた赤玉ねぎの苗は、やっと土に馴染んできたように見える。
寒くなる前はクモがたくさんいたのに、今は数匹しか見かけない。
クモは畑の守り神だと思っているので、ちょっと寂しい。
冬の畑は、とても静か。
様々な生命たちがおやすみしているよう。
それに合わせて、あまり土をいじったりせずに寝かせている。
今年の春に何の野菜を植えるか、そろそろ考えたい。
*
大根はいつ収穫しても良さそうな状態になってからも、そのまま放置しているものが数本ある。そのひとつを収穫することに。
強く引っ張っても全然抜けなくて、困った。
夫と交代で引っ張ってみたけど、びくともしない。
掘っても、とれる気配なし。
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ここまでとれないと、ちょっと怖くなってきた。
前代未聞の巨大な大根だったらどうしよう。
長すぎる大根とか、想像してみるとゾッとする。
怖くなって、夫にすべてを託した。私は、少し離れて見守っていた。
数分後、ごつごつの不恰好な大根が掘り出された。
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この大根、鍋に入れて食べてみたら、見た目から想像できないくらいほろほろで繊維があまりなく食べやすかった。
長く土の中に置いておいたから、熟したのかな。
大根って、めっちゃ楽しい。
大根の栄養メモ
・寒さが深まるにつれて甘みが増していく。1月〜2月が美味しい時期。
・根が淡色野菜、葉が緑黄色野菜。
葉は、根に比べてビタミンCが約4倍含まれている。強力な抗酸化作用を持つβ-カロテンも豊富。
・大根に含まれるアミラーゼ(消化酵素)はでんぷんを分解して消化を高める。
消化力は年齢とともに下がってしまうので、食べ物からも消化酵素をとるようにすると、胃もたれの予防にもつながる。
・栄養素、酵素を効率よく取り入れるには大根おろし(おろした直後に食べる)がおすすめ。酵素は加熱すると失活してしまう。
・辛味成分には、血栓防止や解毒作用がある。
・食物繊維が豊富で、腸内の老廃物を取り除いて体外に出す働きがある。
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