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女の子の友達関係の悩みを解決する『いい人戦略』

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女の子の人間関係の悩みというのは、お母さん達も口を揃えて難しいと言われます。私自身、幼い頃から友達との関係で悩み続けてきました。  でも、考え方次第でその悩みを乗り越えていける…
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#生き方

15)「自分が変われば周りの景色も変わる。いい人戦略で幸せを掴むんだよ」

◆『いい人戦略』でいこう!3 クラスで話したこと まだまだ未熟な私たちだから、いい人を目指して努力していく。 そんな話をしていたら、子どもから「嫌なことをした人にも、親切にするのですか?」という質問がありました。 これには少し困ってしまったのですが、他の子がさっと手を挙げて「オキシトシンは、相手にもでるから…」と助け船を出してくれました。毎日、いろいろな話をしていますが、子ども達なりに知識をつなげる努力をしているのでしょう。 「そうそう、オキシトシンは相手にも出るらし

14)自分はたぶんいい人じゃない。だから、いい人のフリをする。

◆『いい人戦略』でいこう! 2 クラスで話したこと 「いい人であることは難しいです。 だってね、悪口を言われたと思ったら心の中では、怒り爆発状態だものね。 私だって同じです。でもね、戦略なんですよ。自分はたぶんいい人じゃない。だから、いい人のフリをする。いい人のような演技をする。 例えば、人の顔って口の端…口角というけれど、そこをちょっと上に上げたら、笑顔だと思われる。逆に下げたら機嫌が悪いように見える。 だったら、人前では笑顔になるように口角を上げているだけで何と

12)ヘッポコな色眼鏡を捨て正しく見られる透明な眼鏡にしていく

◆自分の色眼鏡を変える 3 クラスで話したこと つづき 「こういうことはね、騙されたと思ってやってみると良いんだよ。 周りの人は親切で優しい人ばかりだ、っていう色眼鏡をかける。そのためには、まず自分が親切で優しい人になることが必要なんだ。 知らない世界というのは、信じられないことでしょう。でも教えて貰うというのは、知らない世界を知るってこと。学ぶは真似ぶなのだから、騙されたと思ってやってみる。ケンタ君は、実際に世界が変わったでしょ?」と再びケンタ君に話を振ると、彼は大き

11)自分の中から「嫌い」という言葉を無くしていったら悩みも無くなった

◆自分の色眼鏡を変える 2 クラスで話したこと つづき 「誰かが「嫌い」と言っているのを耳にしたら、簡単に自分のことだと思ってしまう。手紙を見せて貰えなかったら自分の悪口が書かれているのだと簡単に思ってしまう。人の他人を見る目というのは、これほどまでに曇っているのです。 こういうのを、色眼鏡をつけて世界を見ていると言います。 例えば、赤色の色眼鏡を掛けている人だったら、どんなものも赤みがかって見えていて、正しい色で見ることはできません。 もし世の中の人は「私を傷つける

10)人はネガティブな言葉に敏感で自分の事だと思ってしまう

◆自分の色眼鏡を変えるクラスで話したこと つづき 「悪口を言われた場合の対処の仕方の2つめは、自分の色眼鏡を変えるということです。 1つめの”相手は変えられないからあきらめる”は、自分は悪くなく、相手が一方的に悪いという場合でした。 でも、必ずしもそうじゃない場合があります。それは、自分が濃い色眼鏡をかけて相手を見ている場合です。ひょっとしたら、相手が悪口を言っていない可能性だってある。 例えば、私は嫌われているっていう色眼鏡を掛けている子がいるとします。クラスの中で

9)なぜ悩むのか。それは相手が変わって欲しいって思うから

◆相手は変えられないことをあきらめる(明らかに見る)2クラスで話したこと つづき 「でもまぁ、悪口を言われたり意地悪をされたりする原因が自分にはあるのだろうから、自分はよりよく生きていこうと思う事は大事だよね。 よく皆に話をする人に親切にするとか自分への利益誘導をしないとかといった日々の努力も大事です。 そういう努力をしていたら、自分は正しく生きているのだから悪口を言う相手が悪いって、ちゃんと思えるようになるでしょう。 じゃぁなんで悩むのかといったら、それは、相手が変

7)「先生はあいつらの味方だ。」

◆悪口を言われた 6 「ミコさんの言う事を信じよう」と私がサトコさんに言った瞬間、サトコさんが驚いたように目を見開いてこちらを見ました。そして、ミコさんとクミさんは嬉しそうな表情になりました。ミコさんは、本当に言ってなかったのでしょう。そして今後も言わない自信があるのだと思いました。 子どもの喧嘩というのは、双方が自分の正義を主張するばかりで、いつまでも後に残すことがあります。それは、相手の主張を受け入れることができないからだと思います。 以前、子どもの喧嘩を仲裁した時

5)負の感情に支配された時は、相手の言葉は届かない

◆悪口を言われた 4 (先生もミコさんも、悪口を言っていないといっているけど、絶対に言った!) サトコさんの心の中は、こんな思いに囚われているのでしょう。その気持ちも分かる。自分の考えに囚われて悩んでしまう。自分の考えを正しいとして、人の言う事を受け入れられない。人は、そういうものなのだと思います。 興福寺の阿修羅像は、とても人気の仏像です。仏教に取り入れられてからは、釈迦を守護する神となったそうですがインドでは常に帝釈天と戦う”悪”の戦闘神なのだそうです。 阿修羅に

3)嫌われていると思っていたら、何でも自分への悪口に聞こえてしまう。

◆悪口を言われた 2 悪口を言われたというサトコさんと言ったというミコさんには話を聞いたので、一緒に居たクミさんから話を聞きました。 サトコさんによると、クミさんから「ミコさんが悪口を言っている」と教えてもらって、実際に、ミコさんが”死ね”と言っているのを聞いたということでした。 クミさんに「ミコさんが”死ね”とかって、酷い悪口を言っていたの?」と聞くと「え~~!! 知らないです!!」と、全否定でした。 サトコさんは「クミさんが教えてくれたよ」と言うのですが、クミさん

2)悪口を言われた

私の勤務する学校では、定期的に児童一人ひとりと話をする時間を設けるようにしています。 サトコさんとも1対1で話をしたのですが、そこで、ミコさんから悪口を言われたと相談されました。”死ね”と言われたそうで、かなり酷いモノでした。 え~~~!!! です。 ミコさんは、確かに学年当初は硬い表情で友達が少ない子どもでしたが、最近では、授業や私の話をとても姿勢よく聞き、漢字練習にも身が入るようになって、心がしっかりしてきたなと思っていた子なのです。友達との関係もうまくいっているよ