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10)人はネガティブな言葉に敏感で自分の事だと思ってしまう

◆自分の色眼鏡を変える

クラスで話したこと つづき


「悪口を言われた場合の対処の仕方の2つめは、自分の色眼鏡を変えるということです。

1つめの”相手は変えられないからあきらめる”は、自分は悪くなく、相手が一方的に悪いという場合でした。

でも、必ずしもそうじゃない場合があります。それは、自分が濃い色眼鏡をかけて相手を見ている場合です。ひょっとしたら、相手が悪口を言っていない可能性だってある。

例えば、私は嫌われているっていう色眼鏡を掛けている子がいるとします。クラスの中で、誰かがアイドルの話をしていて、「〇〇っていうアイドルは嫌い」なんて喋ったとします。そしてたまたま「嫌い」という言葉が耳に入って”えっ!私の悪口を言っている!”って思ってしまうことだってあります。

お手紙だってあるよね。例えば友達から手紙をもらった。そこには大したことは書かれていなかったけど、”誰にも見せないでね”と書かれていた。そこへ別の子が「見せて」と言ってきても、手紙なんだから見せるわけにはいかないよね。

見せるのを断ったら、「見せて」と言ってきた子は私の悪口が書いてあったかもしれない、って思うかもしれないよね」

ここまで話すと、女子の多くの子が大きく肯いているのが見えました。どの子も経験があるのでしょう。

人と言うのはね、ネガティブな言葉に敏感です。それは大昔、集団の中で生き残るためには、自分に対する悪評というのを気を付けていなければならなかったからなのでしょう。

悪評が立てば、集団から追い出されるかもしれないし、最悪、生きていけなくなるかもしれない。

だから「〇〇っていうアイドルは嫌い」なんて言葉でも、ちゃんと聞いていなければ「嫌い」という部分だけ耳は敏感に反応するし、それは自分のことではないだろうか?って思ってしまう。そういう風に人はできているのだと思うよ。

だからね、人を傷つけるようなネガティブな言葉は、口に出さないようにすることが大事なんだ。誤解されてしまうことが、多々あるからね」

ここまで言ってミコさんに目をやるとミコさんも真剣に話を聞いていました。

長くなるので、この続きは、また月曜日。 


この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。

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