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不確定日記

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日記とは限らない
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#夢日記

不確定日記(湿度の底)

不確定日記(湿度の底)

 梅雨の屋外は、降っててもそうでなくても空気が限界まで水分を含んでいる。
日記を書いていない間にグループ展に参加したり、浴衣を着たり、雨に降られたり、ベランダーのプランターになったプチトマトを鳥に食べられたり、「出来事」は多くあり、書いておけばよかったと思うが、全体的には「蒸し暑かった」という感覚にすべて覆われている。

夢をふたつだけ書き留めていた。

「起きたときに、あ、怖い、と思ったが、悪夢

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不確定日記(写真は特に関係ありません)

不確定日記(写真は特に関係ありません)

夢。ライブハウスで手を挙げて跳ねたらステージ上から名前を呼ばれて恥ずかしくなりトイレに行く。個室は空いているが奥にもっとたくさんありそうなので矢印に従っていくと、広大な廃墟に日が差し込んでいる。植え込みの脇のモダンな形の柱と自動開閉便座。便器の水は流れるようだが壁がないので躊躇する。光がきれいなので写真を撮る。大柄な男がやってきて、しまった、と思い、写真を撮るのに熱中したふりをする。廃墟は広く、坂

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不確定日記(塀ばかり見る)

夢。 キビキビした編集者の女性と話している。思ったより年上で、童顔のバランスについて考える。ビルから出ると、駅までの道はひどく混んでいるが、電車の席が空いたので座れる。隣に座っている男性が、電話で地震について話している。つい「地震があったんですか」と話しかけるが警戒される。「震度7ですよ」と言われるが私にはおぼえがない。ビルの高いところにいたらすごく揺れるから、きっとその時じゃないんだなと思う。男

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不確定日記(寿司食べたさ)

夢。寿司屋のカウンターで目が覚める。卵焼きを頼んで、伝票を見るとすでに1万円ほども食べている。味の記憶がない事にショックを受ける。
濃い茶色のカウンターで、突き出しの煮物の小鉢が手元にある。ラジオの音がする。
背後の座敷で知り合いが飲んでいるので振り返るかどうか迷うが気付かれている。腰に爪のあとがあるから疲れているんだね、と言われる。
南の国出身らしい店員の女性が、しきりに山形に住みたいという。雪

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不確定日記(旅日記みたいに)

夢。小学校の一階の隅に食堂がある。オーナーの女性が焼き魚定食を食べている。食材は寄付で賄っているそうだ。私は「もう卒業してからここが出来たので、食べたことないしこれからも食べられないんですね」と言う。ちょっと働いてみたいと思うが言わない。
椅子は美術室のものなので硬くて重い。
外にゴミ捨て場がある。ペットボトルと紙ゴミとビンを捨てたい。ペットボトル用のゴミ箱だけが溢れている。大きなゴミ捨て場は駐車

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不確定日記(班で食べる夢)

夢。テーブルに班ごとに座っている。前に立った教師が手順について説明するが、この班の人たちは雑談が盛り上がりいちいち脱線するのでなかなか人の話を聞かない。皆、絵の展覧会に応募するらしい。そういえば自分たちは高校生だ。
以前引っ越していった友人の話を、最近こちらにきた大柄な男性に説明しようとして言い淀んでしまうが男性は明るく無頓着で安心する。「オリジナルって難しいんだねえ」
テーブルの上には大皿が並ん

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不確定日記(カレータコスの作り方)

不確定日記(カレータコスの作り方)

夢。気軽に海に入るとクラゲがいるので避けて深く潜る。濁った海底から、ぬ、とジンベイザメがあらわれる。こういう時はどうするのだったか、ちゃんと調べておけばよかった。しばらくサメに沿って泳ぐ。水圧が心配で明るい方に上る。
広い商店街は多くの店のシャッターが閉まっている。数人のグループで行動しているがはぐれ、友人と二人で占いの店を覗き見る。並びの引き戸を開けると、アングラ系の書店。エログロの棚をじっと見

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不確定日記(仔象の触感)

今朝は夢が静止画のスライド状だった。たまにある。二度寝したら映像に戻った。

友人の家に招待されている。プールサイドはフカフカしており寝具がふんだん。寝転ぶと犬や猫に混じって、毛布越しに細長い物の感覚。仔象が眠っている。プールには鮫もいる。大きくなったらどうするのか、と聞くと、ある程度までだから、と言われる。水中で鮫はすでに巨大になっており、何かを食いちぎっている。持ち主はきまり悪そうに、もうやめ

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不確定日記(水けの多い夢)

不確定日記(水けの多い夢)

夢。人工芝の敷かれた給水塔内の通路から水を見下ろす。バスツアーで一緒になった男性が耳元というよりはもはや首元でささやく。私よりだいぶ背が低い。次の階段のドアの向こうに私が捨てきれなかった本が百冊ほど置いてある。ツアーの主催者に、もうしばらく置いておいてください、と頼む。一冊だけ、バラバラになりそうだったのでポケットに突っ込む。これ、私が自分で製本したんです、と言い訳をすると、だろうね、と言われる。

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不確定日記(うたた寝の夢)

うたた寝の夢

暑い国にいる。庭のような屋外の店。縦長のモニターにメニューや宣伝文句が映されては切り替わる。私は誰かを待っている。店員が何か頼めとジェスチャーで言うので、モニターが黒ビールの宣伝に切り替わるのを待って指差す。同じテーブルに座っている人の飲み物と一緒に持ってこられ、どちらが自分の黒ビールかわからないので同席の女性に向かってもう一度モニターを指差す。蔓の炒め物を食べる。隣には日本の商店

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不確定日記(これは初夢)

不確定日記(これは初夢)

ベタっとした眠気。

初夢。

エスカレーターの隙間を落ちながら降りる。下に水槽があるがクッションになるかはわからない。あと二人仲間がいる。一人がちょうど水に浸かる。スーツを着ているから、このあと逃げづらくなりそう。柵が高くてなかなか出てこない。あれ水に入りたくてわざとやってるよね、と思うが自分も服のまま濡れてみたかった。ビルの一階ロビーには喫茶用のテーブルと椅子が並んでいて、おしゃべりなグループ

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不確定日記(これはまだ初夢ではない)

これはまだ初夢ではない。

宿をなくして美容室の二階に住み着くが寝袋がない。洗濯機はあって助かる。出ていく直前に仮眠室があることに気づくが、人の布団に寝るのは流石に悪いなと思う。

待ち合わせた友人は顔色が悪いことを気にしている。「え、でも髪の毛だいぶ赤いよね」「赤いよ?」そんなことも知らなかったのか、という口調。逆光でボブの輪郭が光る。

市松模様のタイルに爪先を合わせて壁に向かって立つと少し楽

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不確定日記(綿毛と銀座線)

不確定日記(綿毛と銀座線)

夢。眠っているとふすまの向こうに見知らぬ女性がいる。あのーすいません!すいませーん!と声をかけるが怪訝な顔をされる。そういえば間借りの人がいるのだった。すいません寝ぼけて。よくやるんです。遺伝で。女性はボブパーマの細身でいくらか年上。お惣菜や寿司のパックを買い過ぎたというので食べる。厚揚げを味噌で炒め直す。刺身もあったはずだが生春巻しかない。
いつのまにか高いスツールに座っている。友人もいる。テレ

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不確定日記(トルティーヤプレス)

夢では1998年くらいのホームページを管理していた。訪問者数のカウンターがついていて、背景はペカッとした水色(#00FFFFFF)。運河沿いのビルにある小さな会社の社長に頼まれて、IDとパスワードを受け取りトップページに動画を設置した。

このところ引っかかっている事があり、人と会ってもどうしてもその愚痴をこぼしてしまうのが辛いので、他の人が愚痴をこぼした時には受け入れようと「人の愚痴は楽しいです

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