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不確定日記(これは初夢)

ベタっとした眠気。

初夢。

エスカレーターの隙間を落ちながら降りる。下に水槽があるがクッションになるかはわからない。あと二人仲間がいる。一人がちょうど水に浸かる。スーツを着ているから、このあと逃げづらくなりそう。柵が高くてなかなか出てこない。あれ水に入りたくてわざとやってるよね、と思うが自分も服のまま濡れてみたかった。ビルの一階ロビーには喫茶用のテーブルと椅子が並んでいて、おしゃべりなグループの視線を避ける。

元旦の神楽坂は、店がほとんど空いていないのに人が多くて不思議だった。初詣客だろうか。
どこかでイクラとお酒を買いたかったが無理そうなので諦める。イクラは最近はあまり好きではなくなった子供の頃の好物だが、どうも好きだった感覚を思い出してしまって気になる。
母は、煮物くらいはする、と言っていたが色々あった。私は身欠き鰊の煮物となますを、兄夫婦は毛蟹の身をわざわざ二人で解してから持ってきていた。食べやすい。
空はずっと晴れていて、薄紫が差して、黒くなっても雲は一つも見えなかった。
案の定ビールは足りず、開けた赤ワインはおいしかったが小肌と数の子には合わない。母が今年の雑煮と呼ぶ餅巾着入り鍋には合う。
おしゃべりだけで時間が過ぎ、初詣はせずに帰った。まだイクラは食べたかった。
風呂に浸かっていたら、消防車が何台も通り過ぎてゆく音がした。

そんな奇特な